失われた30年の最大の失敗は雇用の不安定
こんにちは、Hideです( ´∀`)
バブルが崩壊した1991年以降、日本経済は急降下して、30年という長い間低迷したまま、現在もその暗いトンネルを抜け出てることが出来ずにいます。
私が27歳になった1991年から、それまでの好景気が一変しました。
就職してから20代前半から中盤まで、何にも困る事なく働けていたのが、企業側も採用人数を減らしたり、新卒を採用しなくなったりと、急に様子が変わりました。
転職が多かった自分でしたので、その変貌は身を持って体験しました。
それまでは好景気で人手不足で、中途採用も受ければ即採用だったのが、何社も落ちて中々転職も以前のようにはいかなくなりました。
今まで安定して働けていた人も、企業の都合でリストラに遭ってしまったりと、日本の終身雇用という概念が壊れ出しました。
雇用って実は我々企業で働く側からしたら生活に直結するもので、そこが上手くいかないと生きていくことが大変になってきます。
それほどバブル崩壊後は雇用も不安定になり、まともな職に就けずあぶれてしまう人が増えていきました。
バブルの好景気から一変して、普通に生きていくのが困難になってきたのです。
今回は、不景気に陥り雇用という一番大切なものが弱くなってしまった事について、転職が多い私の経験を交えてお話ししていきます。
雇用の不安定 一番の原因は非正規雇用
不景気になり、雇用という事で一番良くないのは、非正規雇用が増えた事です。
要は、政策も庶民よりも雇用する企業側を守る措置を優先したから起こってしまったと私は考えています。
会社を運営を継続する為に、人件費を減らす手段として正規雇用を減らし、いつでもクビを切れてコストのかからない非正規雇用を増やしたのです。
オフィスにおいても、事務職を派遣社員を増やしたりして人件費を削減していきました。
製造業でも、今まで正社員が行っていた部門を派遣社員に変更したりしました。
確かに企業側としたら、売上や利益が下がれば、難しい業務でなければアウトソーシングをして、少しでも人件費を削りたいと考えるのもわかります。
しかし何故に企業は末端で働く側から削減しようとするのでしょうか。
正直、下の人間をどうこうするのより、高い給料をもらっている上の人間のサラリーをカットした方がずっと大きな金額を減らせるはず。
上の人間の立場と利益を守るのが優先で、未来を担うこれからの人への投資という事を疎かにした結果が現在の情けない状況になっているのです。
就職氷河期に新卒だった人が学校を卒業してから、正社員で働いた経験が無いという人を沢山見てきました。
新卒優先に採用してきた大企業が多かったのが、急に採用枠を激減させたり採用を取り止めたりすればこんな事態にもなるでしょう。
中小企業も然り…あと正社員という肩書きで釣り人手不足解消を目的に、劣悪な雇用環境で働かせているブラック企業なんてのも出てきました。
バブル期だって、売り上げが良く忙しいわけですから、残業が多かったりキツイ労働をしなければいけなかったりといった事はありました。
しかし、それ相応の報酬はもらえたのです。
なので我々リアルタイムでその時代を働いていた人間もやりがいを感じられたのです。
バブル崩壊後は、厳しい環境ばかりの中で働かされ、賞与や昇給もきつい労働に見合った分の物はないのです。
誰がそんな状況でやれるのですか?社員は奴隷でも家来でもないのです。
会社が厳しくなったら上の人間が率先して、先ずは自らの報酬を下げなければいけないと思います。
派遣社員等の非正規で働く者は、給料は時給で賞与や昇給も無く、安い賃金で正社員が嫌がる事をやらされます。
本当にまるで奴隷の如く安い賃金でこき使われて、要らなくなればまるで100円ライターの様にポイと捨てられる。
そんな状況で、働いている人間の生活が金銭的にもメンタル時にも安定するはずありません。
そんなその場しのぎなことばかりしているから、世の中がこんなザマになっているということを、当時と現在の会社の中枢を担っていた人達には、大いに自覚してもらいたいものです。
雇用を非正規等を増やし不安定にして、末端で働く庶民の生活を脅かしてきた事は重大な罪です。
平成からの大不況は、雇用を不安定にした非正規雇用が重大な問題である事は間違いないのです。
企業側が有利になる様にした政治も大いに悪と言えるでしょう。
二世三世の、御坊ちゃま議員に何がわかるのって感じです。
私が政治家になった方が、まだマシとも思ってしまいますよ(笑)
安定した収入 将来性のある職場じゃないと生活は安定しない
勤め人として働くのであれば、まずは働く先の企業の安定性が優先です。
長く働いていくのだから、企業自体の経営状況が安定していなければ、賞与や昇給も望めないからです。
未来を見据えて生活設計を立ててゆくには、まずは安定性が必須です。
あとは長く働く事を考えた場合、働いている企業の将来性もなければ安心感も持てないでしょう。
時代は変化していくものなので、今後衰退していく産業であったり、扱っているものが時代にはそぐわない商品だったりしたら、もうそれはその企業には将来性がないっていう事です。
同族企業で、この先社内での自分のポジションが上を目指す事ができず、思ったような仕事をさせてもらえないといった場合も同様です。
私も職を選ぶ時には、その企業の安定性というのを予測したし、将来的にどうかな〜というものをまず第一に検討材料にしていました。
そうしないとせっかく望んだ企業に入れたとしても、明るい未来を望めないからです。
人の下で働くなら、この二点は絶対に外せないところですね。
自分のやりたい仕事かどうかも大事だが、長く働く事を前提にするなら安定性と将来性を重視するべきですね。
しかし、平成に入ってからというもの、企業自体に安定性や将来性というのが薄くなってきた様に見えます。
例え大企業に正社員で採用され働くことが出来ても、訳のわからない成果主義や年棒性を取り入れる企業が増えたおかげで、安定しているんだか将来性があるんだかさえも、微妙なものになってきたと言える。
日本の企業が年棒性に変化した内容はご存知ですか?
MLBやプロ野球の様に、成果を上げた分だけ底なしに給料が上がる訳ではないのですよ。
全体の給料に対する予算が決まっていて、その中で各社員の査定をして振り分けているだけなのですよ。
要は、会社側から出る全員分の給料の金額が決まっているのです。
ですから、誰かが増えれば誰かが減るだけで全体は変わらないのです。
学校の通信表もそうらしいです。5段階評価なら、クラス内で5や4の人数って決まっていて、それを担任の裁量で振り分けているだけなのですよ。
なんともこういう評価の仕方をするなんて、いかにも器の小さな日本人がしそうなことですよね。
結局は年棒制といっても、上で偉そうししている連中の立場と利益を守る為にシステムが作られているのです。
その辺をしっかり見極めて、よりホワイトな会社を選んだ方が良い世の中です。
企業の上層部の私利私欲と国の理不尽な政策によって、画策された雇用と会社運営により、ますます日本経済が衰退していったと言っても過言ではないでしょうね。
不安定な雇用形態と、会社側にだけ都合の良い運営スタイルを生み出したおかげで、日本の経済が悪化の一途を辿った要因になったのです。
いい加減な考えの企業をあてにしてはいけない これからは組織ではなく個人で稼ぐ時代だ
企業よりの考えから、弱い立場に強いられた不利な一般庶民の我々。
もう終身雇用や年功序列といった、古い昭和の考えは望まないことです。
もう昔に戻ることなんて絶対に有り得ないから。
良い学校に入って良い会社に入れば安心、なんて時代はもうとっくに終わっています。
誰かをあてにせず、自分で考え行動して成果を上げて報酬を得る。
そこに行きつかなければ、個人の成長や向上もないでしょう。
権力を持った人間に騙されて、自分たちの大切なものを搾取されるのは、終わりにしなければいけないからです。
そこで切り替えられない人間は、死ぬまで誰かに都合よく、大事な利益を搾取され続けることになってしますからだ。
今の時代は、本当の意味で自分自身を向上させて収入も増やしたいのであれば、自分の力で稼ぐしかないのです。
自分にはそんな力がないと諦めてしまうのか、何でも良いから自分の幸せは自分で掴むんだという気持ちを持つかで今後変わってくるでしょう。
空白の30年、雇用に悩まされ生活が上手く行かなかった人も沢山いるはず。
少なからず、私もその煽りを受けた一人だし…
ある意味人に雇用されるということは=企業(誰か)を頼りにしてしまう事でしょう。
年金もあてにならない時代ですし。
自分のハッピーは自分で何とかしていくものという認識を強く持たなければいけないのです。
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