マガジンのカバー画像

#ほんの一瞬の物語

13
この街のどこかで、ほんの一瞬で終わってしまう物語の破片を集めました。
運営しているクリエイター

2020年7月の記事一覧

先生との思い出

先生との思い出

ある日、隣のクラスの担任のY先生は私の書く詩が好きだと言った。

何故、隣のクラスの先生が私の書いた詩を読んだのかはわからないが、そう言ってくれた。

雪が降った日、なんとなく休みたくて仮病を装い体育を見学した。

そしたら、何故か居合わせたY先生が「こんな日に外で見学は寒いだろう」と言った。

そして、連れてってくれたのは校庭が見渡せる校長室。

「ここで、詩でも書くといいよ。」

とY先生は笑

もっとみる