「信じる」の正体

「信じる」力、ありますか？

先日、就活中である学生のクライアント様（Aさん）と
カウンセリング実施中に起こったでき事。

相談内容は、これから控える就活について
自己分析が進まず、やりたい事についてもなかなか見えないとの事。
そして、面接では極端に緊張をしてしまって
何も話せなくなる。との事であった。

セッションを進めていく中で、
Aさんにとある事を尋ねてみた。

私「Aさんは、就活がうまくいくと信じていますか？」

Aさん「え...正直、不安です」

私「ということは、就活はうまくいかないと信じているということ？」

Aさん「そういう事でもないんですけど、気持ちは半々です。
　　　　うまくいかないかもと思う自分と、きっとうまくいくと思う自分と。
　　　　・・・・というか、信じるっていうのが良く分からないかもです。」

ーーーーそう。「信じる」という言葉って、けっこう解釈が難しい。
そして、「うまくいく」という言葉も難しい。

コーチングセッションでも、セルフイメージを高める事をとても重要視するのだが、
そこでは、いつも使う自分の言葉をしっかり解釈する事はとてもポイントだ。

「信じる」というのは、
自分に対しても相手に対しても、うまくいくことも、
そして思い通りにならないことも含め、そのままを受け入れるという事。

それが、「信じる」という事だと私は思う。

Aさんは、就活がうまく行く事＝第一志望に合格する事　
という方程式があったのだろう。
殆どの方はそうだと思う。

私からは「うまく行く」＝今、一番良き方向に向かう事　
という事をメッセージとして伝えた。

つまりは、第一志望に入っても、入らなくても、OK。
それを受け入れて、今、一番自分にとって必要な方向に向かっているという事を
「信じる」という事を伝えさせて頂いた。
（もちろん、全力は尽くすのだが）

恋愛や人間関係でも同じだ。

絶対なんてないのだから、
別れる可能性もあることや、離婚する可能性もきっとあることを
事前に受け入れて、その時に、一番良き方向に向かうように選択すると、自分に約束する。

それが「信じる」という事だと私は思う。

結局は、自分を信じていないと、相手や物事に対して、信じることもできないのだ。

Aさんが抱える、面接での緊張や
自己分析がうまくいかない等の様々な事象は、
「信じる」という理解と覚悟が出来ていなかった事によるものであった。

就活がうまくいく（一番よき方向に向かう）と、
どんな事も事前に受け入れる覚悟をもって信じる事で、
面接の緊張もほぐれ、
本当の自分に向き合えた自己分析とやりたい事が見えるだろう。

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