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良UXなツールにするには

本記事は 株式会社パタンナー アドベントカレンダー 2021  16日目の記事です。

アドベントカレンダーも残すところ10記事。今回はMVP(実用最小限の機能を実装した製品)のUIUX改善に力を貸してくれているUIデザイナーに記事を書いていただいた。(書いてくれてありがとう!!)

はじめに

WEBサービスのUIを1からデザインをしていく上で、UXに関して気づいたことをまとめます。

「ユーザーを増やしたい」「使い続けてもらいたい」(実際には収益上げたい)

そういう想いから、UX改善に努める企業や開発者が数多くいますが、じゃあ実際どうやって「UXが良い」ツールにしていけば良いのか。

私なりの考えですが、ちょっとまとめていこうと思います。
(主観なので、あくまで参考までに、、)

「UXが良い」とは?

そもそも「UXが良い」って何なのか、という部分について。

「UXが良い」=ユーザーが「良い」と思える体験ができるということではありますが、一口にそういっても、実際にはいろんな要素があるんじゃないかなと。。

主にツールに関しての場合…

  • 使い勝手がいい、使用中のストレスが少ない

    • どこに何があるかわかる、迷うことがない

    • サクサク使える、待ち時間が少ない

  • 使っていてテンション上がる

    • 驚きや発見がある

    • 何かしらの優越感がある

  • 使う事によるメリットを実感する

    • 業務の効率化ができる

    • 日常のストレスを軽減できる など

何を優先するか、どこから改善していくかは作り手の事情によって変わってくるとは思います。これらの改善点は「階層的」に存在していると思っています。

UX改善の階層

UX改善の階層イメージ

UXの改善点は、少なくとも大きく2つに分類できて、上図のように存在しているんじゃないかなと思っています。

「当たり前ライン*」とされる改善点が土台にあって、それより上層に「テンションが上がる」など、より欲求に寄り添うUXを生む改善点が含まれると考えています。(こうした階層になった理由は後述します。)

どう分類するかは、「当たり前ラインに入るか、入らないか」で決めます。

当たり前ライン* : この言葉は個人の造語なので、デザイナー界隈で一般的に使われている造語ではありません。

「当たり前ライン」とは

まず、“当たり前”という部分についてですが、これは「ユーザーにとっての当たり前」の意です。「ツールとしてできて当たり前」と言う意味合いでつけたものではないです。

自分で言っているくせに「当たり前ラインが何なのか」を説明しようとするとうまく伝えられないのですが、

「当たり前ラインに入るか、入らないか」 = ユーザー視点で

・当たり前か、そうではないか
・馴染みがあるか、そうでないか
・共通認識(認知)や常識であるか、そうでないか

などが含まれています。(ただ言い換えてるだけ感ありますが笑)

具体例として、こんなことが挙げられます。

  • 現在地がわかるページデザインにする

  • ページの読み込み速度をなるべく速くする

  • 数値のデータには3桁区切りの「,」をつける(ビジネスでは一般的という理由)

例を見てわかる通りだと思いますが、それこそ”当たり前”っぽいことが多いです。実際に、このラインに入っている改善点は、認知科学の観点から発見できてUIの改善で解決できる場合が多いと思います。

当たり前ラインのUX改善における効果

効果として、2つのことが考えられると思っています。

  1. 良い評価をしてもらう土台を作る

  2. ユーザーの離脱防止

1. 良い評価をしてもらう土台を作る

当たり前ラインのUX改善における効果の1つ目は、「良い評価をしてもらう土台を作る」こと。

「当たり前」を達成すると、 0・フラットの状態 が作れます。「普通」という評価されるようになるということです。

日常的に、当たり前なことに対して、プラスに評価をすることは基本的にはないと思っていて、例えば自動販売機で買い物したりするときのように、今となっては当たり前のものに対して感心したり、プラスの評価をすることはない、ただ「普通」と思ってる時と同様です。

加点なしなのかと思うと意味あるんか?と思ってしまうのが正直なところだとは思うのですが、「普通(0)」という評価が得られて、はじめてプラスが生まれる状況が作れる、そのための改善ということになります。

「当たり前」が達成されていないと減点につながる、その予防線みたいなものかもしれないです。

2. ユーザーの離脱防止

当たり前ラインのUX改善における効果の2つ目は、ユーザーの離脱防止。「当たり前」が達成していない=ユーザーにとってストレス=減点につながります。

またしても自販機の例ですが、、絶対にお釣りが出てこない自販機があるとして、その自販機が使われ続けるのかを考えると、いくら希望の飲み物がちゃんと買えたとしても、きっとその利用者は減ってしまうということが想像できると思います。

WEBツールやサービスでも一緒で、メインの目的が達成できたとしても、いつも同じストレスを抱えるということがわかると、使うのをやめてしまう可能性は上がってしまうリスクがあります。

仮に競合がいた場合はそっちに流れてしまうことだってあるかもしれない。そうしたことの防止としても、最低限のUX改善による効果はあると考えられます。

まとめ

「良UXなツールにするには」という壮大なテーマに対して、結局その超初級編みたいな内容しか記せなかったのですが…今回は、良UXなツールにするための土台づくりとしてのUX改善について記しました。

頭の中にあることをはじめてドキュメントとしてみましたが、感覚的には合っているだろうなと思いつつそれを裏付けるソースがほぼ皆無だったので、さらに勉強していかないとなと思ったりしました。

乱文失礼いたしました。もしお読みいただけていたら幸いです。

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