これから一緒に働く1人に向けて「手紙を書くように」求人票を書くほうがいい
皆さん、こんばんは。「採用の機動力を高めたい」石倉です。
これからbosyu Jobsのチームでしっかりサービスやチームのことなどを発信していこうね、と決めたので毎週2本ずつくらいチームメンバーが交代でnoteを書いていきますのでよろしければマガジンやメンバーなどフォローください。
さて、今回のタイトルは、僕の好きなCampfireの家入さんが書いていた以下のブログの話を引用させてもらってます。
家入さんのサービスの作り方や哲学がすごく好きで、この話はなんども読んでいるのですが、僕が今やっている「求人」の領域でもまさに求められる話だなと思っています。
求人票や求人広告の慣習と呼ばれるもの
僕は人事系の仕事を2-3年、人材系の仕事を計10年くらいやっていますが、その中でも求人広告に関わる仕事が中心でした。
求人票や求人広告は、
人が必要な会社が、仕事を探している人に対して自社をアピールしたり、理解してもらうために書くものです。
その求人を行う際には「ターゲット」や「ペルソナ」と呼ばれるものを設定し、その人たちが魅力に感じるように書くのがいいとされています。
でもですね、
ここでいう「ターゲット」って、「20代で、営業経験あって、もっと裁量権が欲しいと思っている大手企業勤務の人」みたいな解像度であることがほとんどなんですよね。非常に解像度が低いと思うんですよね。。
20代で、営業経験あって、もっと裁量権が欲しい、大手企業勤務の人ってきっと日本に数万人いると思うんですが、その人たちがみんな同じ思考のわけもないし、キャリアに対する考え方も、価値観も違います。
でもそういうことは無視して、数万人いるかもしれない「ターゲット」と呼ばれる人に向けて、なんとなく無難なことが書いてある求人票、求人広告が出来上がって掲載されるわけです。
それは出来るだけ多く届けて、出来るだけ多く応募してもらう、というのが求人広告においての正義だからですね。
つまり求人サイト側の「母集団至上主義」でもあるし、人事の「母集団を集めないといけない呪縛」に縛られているがゆえの慣習だと思っています。
こんな求人見たことありませんか?
例えば、エンジニアの募集。
年収欄を見たら「400-1200万円」。こんな募集はよくありますよね?
これがなぜ起きるかというと、
400-1200万円と書いてあったほうが年収高いオファー出るかも?と思ってくれるかもしれないから書いておこうという思惑で書いていることもありますし、採用したい人材のスキルや経験などが3パターンあるのに1つの求人票や求人広告内に収めてしまったパターンということもあります。
いずれも応募する人にとって全く親切ではありません。
それ以外にも、エンジニアで社員もフリーランスもどっちも募集している場合。本来、求めるものや稼働条件などが違うのであれば2つにわけて募集したほうが親切です。でも多くの場合、一緒くたになって掲載されています。
こういったことが起こる原因を考えていくと仮説ですが、
- そもそも原稿本数で値段が決まってしまうという媒体特性の問題
- 同一の職種/ポジションであれば1つの求人票にするというなんとなくの常識や慣習
- 単純に工数不足などやめんどくさいという心理
この3つに集約されるのではないかなと。
曖昧なことを記載されていたり、なるべく広い方に当てはまるような求人票の書き方をすればするほど、応募者から見たら「お、自分も当てはまるかな」と思って応募する人は増えます。
まさに「母集団」と呼ばれるものは増えるわけです。
ただ、ほんとうに欲しいのは「母集団」なんでしたっけ?
そうではなく「自分のチームで一緒に働くまだ見ぬ1人」を見つけたいんですよね?だから採用するんですよね。
そのために、ほんとうになんとなく多くの人に当てはまるような募集を書いていくべきなのですかね?
これからずっと一緒に働く人だからこそ、その人をもっと真剣にイメージして、その人に向けて手紙を書くように求人票は書くべきでは?と思うのです。
だから僕らは「手紙を書くように」募集が出せるようにしたいし、母集団形成はしなくていいと思っている
bosyu Jobsの機能やプランなどにもこの考え方は大きく反映されています。
例えばですが、bosyu Jobsでは以下のように「正社員/契約社員/アルバイト」と「業務委託」で求人作成の入り口を変えています。
それは、
シンプルに「雇用する場合」と「フリーランスにチームに入って欲しい場合」で伝えるべきことは違いますし、応募者としても知りたいことは違うはず、という前提に立っています。
それ以外にも、同じ募集、同じポジションであっても雇用形態が異なったり、異なるスキルや経験を持った人を求めているのであれば積極的に求人を分けて作成、掲載することも推奨しています。
(bosyu Jobsご利用の際はぜひ、複数掲載をどんどんご利用ください)
先日、こちらのnoteでもお伝えしましたが、プランによってお金がかかるので求人原稿を分けないということがないように、有料無料に関係なく求人数は無制限で掲載できるようにしています。
また求人媒体では珍しいと思いますが、
求人を作る際に、その求人に「応募する人に対して期待する経験」を設定できるようにしています。しかも「期待する経験がある人材だけ」のみ応募を受け付けるということもできるようにしています。
求人媒体だけど、応募が減るような機能をこのリリースして2ヶ月の初期の段階で入れています。
それは上述したような
「数万人いるような人に向けて、なんとなく当てはまる求人を出してたくさんの応募を集め、その中から数%の確率でいい人を見つける」という従来推奨されているような採用ではなく、
「ほんとうに一緒に働きたい人に向けて手紙を書くように求人を出し、それを見た経験もスキルもカルチャーもマッチする人が2-3人来て、楽しく話すところから始まる」採用の方がずっといいと思っているからです。
応募がたくさん集まるというのは素晴らしいことです。
それだけその会社で働きたいと思っている人がたくさんいるということですからね。
でも一緒に働くのは1人か2人だったりする。その時にほんとうに50名も100名もまずエントリーしていただくことは必要なのか。そのために膨大な時間とリソースを使うのがほんとうにいいのか。
採用は「これから自分のチームで一緒に働く1人を探す行為」なんです。
だからこそ「応募を減らす」という勇気を持って、その1人に対して手紙を書くように求人を出してくれる会社で溢れるようにしたいし、そんな手紙を受け取って新しい仕事を見つけてくれる求職者の方がたくさん増えたらいいなと思ってサービスを運営しています。
なるほど、確かに!と思っていただいた企業さん、積極的に仲間を集めたいと思っている企業さん、ぜひbosyu Jobsを使って、大事な一緒に働く1人を見つけてください!(無料で始められます)
そんな自分に向けられた手紙のような求人を見つけてみよう!と思った転職を考えている方、仕事を探している方!ぜひご登録いただき、公式キャラのレジュメェの案内に従ってかんたんプロフィール作成してみてください。
------------------------
こんな求人、採用、リモートなど仕事的なつぶやき80%、それ以外にも猫や犬、娘のことを20%呟いているアカウントがこちらです!よろしければフォローください!