逃避の散歩 106.千代田区鉄道駅ラリー(その2:飯田橋駅~日比谷駅)
(その1:岩本町駅~水道橋駅)より続く。
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横断歩道がある広い十字路にの先には、日本橋川(58回)を渡す新三崎橋がある。橋を渡ったら左前に見える道を進む。道は右から左へと大きく蛇行しながらJRの線路沿いに出る。
都道8号・目白通りに出て飯田橋駅東口交差点左手前すぐの所に駅の出入口が目に入る。
49分経過、東西線、南北線、有楽町線、都営大江戸線が停まる地下鉄飯田橋駅A2口前を通過。これで新宿区内(97回)のときの取りこぼしも回収。
横断歩道を渡り、JRの線路沿いに坂を上る。下の交差点と上の交差点は朝と夕方に混みあうのだが、この坂は不思議と時間を問わず人通りが少ない。
53分経過、坂上の交差点右手前にあるJR飯田橋駅西口前を通過。駅舎自体は2020年に完成していたのだが、3年経ってやっと周辺の工事が完了するようだ。交差点を左折して早稲田通りを進む。右折すると牛込坂があり、JR線の線路を越えたあたりで新宿区になる。
このあたりは公立と私立の小学校から大学が集中している。区立富士見小学校のあたりから上りとなり、区立九段中等教育学校を過ぎると少し急な下りとなり、靖国神社の前を通過する。ここで1時間1分が経過。
そして、その横にある田安門交差点の歩道橋で靖国通りを渡る。
歩道橋を下りたら北の丸公園を通過して皇居の東御苑へ向かう。田安門をくぐり、左へ湾曲する道を進むと早速日本武道館が見えてくる。
日本武道館は音楽のライブやプロレスで何度か足を運んだが、興行が終了して退場するときは人混みで渋滞しているせいで公園の外に出るまで最低30分はかかるし、食事するにも周辺の店は埋まっているし、電車に乗ろうにも最寄りの九段下駅は混んでいるしと多重の面倒くささを毎度味わった。
ちなみに自分が武道館で観た最高のプロレス興行は2003年3月1日のプロレスリング・ノア。メインイベントの三沢光晴対小橋建太は、年に1回はDVDを引っ張り出して映像を観返すくらい心に残っている。
続けて見えてくるのが科学技術館。いつも、この前を通過すると映画『太陽を盗んだ男』の沢田研二と菅原文太がここの屋上で戦うクライマックスを思い出してしまう。有名な話だが、『シン・ゴジラ』でクライマックスのヤシオリ作戦の本部がここになったきっかけはやはり『太陽を盗んだ男』だ。
基本的に名称通り参加体験型の科学技術の博物館なのだが、実はブルース・リー展など科学技術とは関係ない特別展をやっていたこともある。
1時間10分経過、北の丸公園を抜けて代官町通りに出る。右側にある歩道橋のみたけ橋を渡り、対向にある皇居東御苑の北桔橋門がある方へ。そこから代官町通りの紀伊国坂を下る。
通りを隔てて左側に並ぶ国立公文書館、東京国立近代美術館、警視庁第一機動隊の入り口を見つつ、竹橋を渡る。橋を過ぎて竹橋交差点に差しかかると次の駅の出入口が見えてくる。そういえば、この交差点で『太陽を盗んだ男』のカーチェイスシーンのゲリラ撮影がされたのはよく知られている。
1時間14分経過、千代田線竹橋駅1a口前を通過。この出入口の左側には毎日新聞社東京本社が入っているパレスサイドビルがある。
昔、仕事でこのビルの中にある会社に行ったことがあり、そのときに担当の方から鈴木光司の『リング』で登場するM新聞社のモデルがこの建物だと教えてくれたのを覚えている。ちなみにその担当、2011年に亡くなられた著名SF作家の次男である。
1時間16分経過したところで平川門の前を通過し、その3分後には気象庁前交差点の前を通過する。すでに気象庁は港区虎ノ門に移転しているので、交差点の名前として変更されず残っているだけだ。続けて皇居の外堀を進み、次の交差点を左折する。
1時間23分経過、将門塚前を通過。2021年に改修整備が行われてきれいになってしまったが、その前の石垣と木がある頃の姿の方がなじみがあったので、小ざっぱりとしたゆえの味気なさを感じる。
塚を越えた最初の交差点、横断歩道を渡って右側にある大手町ビルの日比谷通り沿いに次の駅の出入口がある。
1時間24分経過、千代田線、半蔵門線、丸ノ内線、東西線、都営三田線が停まる大手町駅C7口前を通過。そのまま日比谷通りを進み、同駅C8口前を過ぎて大手町交差点を左折。国道1号・永代通りと都道402号が交わる大手町駅前交差点の横断歩道を2段階右折し、都道402号を進む。
進行方向から見て右前方に新丸の内ビルディングが見える交差点の手前に次の駅の出入口がある。
1時間30分、丸ノ内線東京駅M10口前を通過。横断歩道を渡らずに左折して1分後、続けて東京駅丸の内北口交差点(トップ画像参照)で信号待機。その2分後に信号が変わり、横断歩道を渡ってJR東京駅北口前を通過。ここからまた人混み地帯へと進む。
『シン・ゴジラ』でヤシオリ作戦の現場となった駅前の広場を抜けてJPタワーと丸の内ビルディングのある交差点へ。横断歩道を渡り、皇居側に向かう通りを進む。丸の内ビルディングの裏手の十字路で交差する丸の内仲通りは土日・祝日に歩行者天国となり、店先にテーブルや椅子が置かれる。
国道1号・日比谷通りに差しかかる手前で次の駅の出入口が見えてくる。
1時間38分経過、千代田線二重橋前(丸の内)駅4番口前を通過。日比谷通りに出て左折する。
1時間41分経過、都道406号と交わる馬場先門交差点を左折し、交差点を1つ越え、左手前の角に三菱一号館美術館がある東京国際フォーラム西交差点を右折して都道402号に入る。そして丸の内三丁目交差点からホールBとCの間にある自由通路を抜けて地上広場に入ったら右折。
交差点に近づいたところで、進行方向から見て右側に無料の給水機と東京メトロの看板が見える。そこが次の駅の出入口だ。
1時間47分経過、有楽町線有楽町駅D5口前を通過。
余談だが、この出入口からは東京国際フォーラムの地下1階のコンコースともつながっていて、JR東京駅の地下への通り道の一つになっている。以前にも書いたと思うが、東京駅と有楽町駅、日比谷駅、銀座駅、東銀座駅は地下で繋がっていて、うまく活用すれば雨の日は傘を差さずに移動できる。
全く役に立たないことだが、商業施設の自由通路も含めこの地下道をフル活用すると、JR東京駅丸の内北口から東銀座駅6番口まで約5キロほど歩ける。5キロは東京駅から山手線で移動した場合、内回りだと5駅先の鶯谷駅、外回りだと4駅先の田町駅までとだいたい同じ距離だ。
同時刻、振り返って横断歩道を渡り、JR有楽町駅国際フォーラム口前を通過して少し線路沿いを進む。そして同駅中央西口前にある有楽町駅前交差点を渡る。
このまま有楽町電気ビルヂングの前を通過し、都道304号・晴海通りに出てすぐの有楽町駅前交差点の手前右に地下鉄日比谷駅A2口があるのだが、人通りが絶えず通過証明を撮ることが難しいので、右折して次の交差点へ。
交差点の奥左側には日比谷シャンテがある東宝日比谷ビルと奥右側には東京ミッドタウン日比谷と東京宝塚ビルが見える。木に隠れているが、当方日比谷ビルの手前には『シン・ゴジラ』のゴジラ(第四形態、通称:鎌倉さん)像(2回)がある。
右手前は東宝ツインタワービルを建て替えて今年3月にオープンした東宝日比谷プロムナードビル。横断歩道を渡り、このビルの角を右に折れるとすぐ出入口がある。
1時間53分経過、日比谷線、千代田線、都営三田線が停まる日比谷駅A5口前を通過。
今でこそ、東京ミッドタウン日比谷ができてこの辺りの映画館は地下からアクセスできるようになったが、それまでは、だいたい東宝ツインタワービルだった頃の出入口を使っていた。位置もまさしくこのあたりだった。
東京ミッドタウン日比谷側にあるA11口を横目に日比谷通りに出て右折し、日比谷交差点に出て信号待ちをする。
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(その3:桜田門駅~九段下駅)へ続く。