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逃避の散歩 107.千代田区鉄道駅ラリー(その3:桜田門駅~市ケ谷駅)

(その2:飯田橋駅~日比谷駅)より続く。

日比谷交差点から国道1号と20号が重なる内堀通りを進む。

右側に見える皇居の堀は日比谷壕と呼ばれている。この堀といえば『ウルトラQ』4話「マンモスフラワー」の古代生物ジュランの根が浮かんでいるシーンのロケ地でもある。またジュランが開花した場所はさっき通過した丸の内仲通りの一角にあるビルという設定。

また、『シン・ウルトラマン』で同生物をモチーフにしたマンモスフラワーが開花した場所はさっき通過したJR東京駅の丸の内口だ。

わかる人が少ない与太話をしているうちに日比谷公園と祝田橋交差点を越えて法務省の西側、井伊直弼が殺された「桜田門外の変」の現場前である桜田門交差点の角に差しかかると、次の駅の出入口が見えてきた。

2時間2分経過、有楽町線桜田門駅5番口前を通過。同口の後ろに見えるのが警視庁だ。日本のTVドラマでよく見るあの風景である。

ここから国道1号・桜田通りを進み、いわゆる霞が関の官庁街に入る。東京高等、地方、簡易の裁判所合同庁舎前まで進むと次の駅の出入口が早速見えてくる。

2時間4分経過、丸ノ内線、日比谷線、千代田線の3路線が停まる霞ケ関駅A1口前を通過……といきたいところだが、ここから地下に入る。トイレ休憩をするためだ。

この出入口を下りて右側すぐの所にこの駅のトイレがある。東京メトロの駅はだいたい改札口の外にトイレがあり、緊急時に駆け込めるので助かる。用を足し、そのまま向こう側にあるA3a口へ抜ける。坂を上り、都道412号・六本木通りの外務省上交差点の横断歩道を渡り右折。

六本木通りの起点である国会前交差点の角をすぐ左折して銀杏並木へ。この並木の突き当りには国会議事堂がある。この通りで思い浮かぶのは何と言っても『西部警察』第1話「無防備都市」で装甲車とパトカーが走るシーンが印象的だ。

ついでの余談としては、安全島を経由して横断歩道を渡ったところに加藤清正邸跡・ 井伊掃部頭邸跡がある。そこから井伊直弼は桜田門に向かったというわけだ。

そう物思いにふけっている間に国会正門前交差点(トップ画像参照)に差しかかり、横断歩道を渡ってから衆議院がある南側へ左折。そういえば、国会議事堂はゴジラに破壊され、キングコングには中央塔をよじ登られていたな。そのまま塀に沿って右へ曲がると次の駅の出入口に近づいてきた。

2時間17分経過、丸ノ内線と千代田線が停まる国会議事堂前駅を2番口、1番口前の順で通過。この駅は構内に入るという前提はあるが、銀座線と南北線が停まる溜池山王駅へ乗り換えができる。よく渋谷や新宿の地下街が複雑と言われるが、この駅の乗り換えも上下の移動が多く複雑だ。

このまま総理官邸前交差点の右折して永田町バイパスに入り衆議第一議員会館の前を通り過ぎ、山王坂と合流する衆議院会館前交差点の横断歩道を渡り、進む歩道を議員会館寄りに変更する。

いま歩いているこの並びは国会議事堂の裏側になるのだが、この並びに衆議院と参議院の見学や傍聴のための参観受付口がある。小学生の頃に社会科見学で中に入った覚えがある。個人でも予約なしで見学(参議院は平日のみ)や本会議の傍聴ができる。

衆議院第二議員会館前、参議院会館前交差点、参議院議員会館前を通過して国会図書館前交差点の左側手前と奥に次の駅の出入口が見えてくる。

2時間23分経過、有楽町線、半蔵門線、千代田線が停まる永田町駅1番口前を通過。この駅も国会議事堂駅と同様、銀座線と丸の内線が停まる赤坂見附駅と構内で連絡している。階段を上り下りするのでせわしないがエスカレーターもあるので、外の急な坂を上り下りする面倒くささを考えれば便利だ。

横断歩道の向こう側に2番口、右前に国立国会図書館がある。国立図書館は最近行く機会が減ってしまったけど、新型コロナウイルス禍の影響で閉まっていた食堂も復活したようなので久々に行ってみたい。

2番口横の坂を下り、隼町交差点で国道246号・青山通りと首都高速4号新宿線下を通過する。この辺りの首都高速といえば『惑星ソラリス』の車が無駄に延々と走るシーンを思い出す。横断歩道を渡り終え、最高裁判所の裏側を通る半蔵門駅通りへ。その名の通り、この道を進めば次の駅まで行ける。

首都高速都心環状線からの合流線の下をくぐり、国立演芸場の前を通過。この裏手に国立劇場があり、ここからでも行ける。そして、この辺りから長い上り坂になる。

2時間31分が経過したところで東京FM通りと交わる二つ目の交差点を過ぎ、半蔵門線半蔵門駅の1番及び2番口を通過。しかし、小さい上に通過証明を撮りづらいので、この先の出入口で撮ることにする。

2時間32分経過、国道20号・新宿通りの麹町一丁目交差点の左手前にある半蔵門線半蔵門駅6番口前を通過。このまま四谷方面へ進み、麹町三丁目交差点を過ぎて次の麹町四丁目交差点で次の駅の出入口が見えてくる。

2時間35分経過、有楽町線麹町駅1番口前を通過。2番口前の横断歩道を渡り善国寺坂を下って日本テレビ通りに入る。今回は通らないが、かつてこの通り沿いに日本テレビの本社があった。現在は社屋は解体されて跡地は広場になり、会社の機能は新橋に移転した。

話を戻そう。坂を下り切ったところにある最初の交差点を右折。道なりに進み、一番町交差点の手前で左折して南法眼坂を上る。番町中央通りと交差する十字路で坂上となり、次の番町文人通りと交差する十字路を過ぎて行人坂を下ると東郷通りになる。

坂下の番町学園通りとの交差点で右前に見えるのが東郷元帥記念公園。その名の通り、進行方向から見て奥側が東郷平八郎の旧宅跡だ。知る限りで少なくとも5年以上は整備工事の仮囲いがされているのだが、いつ取り除かれるのだろうか。

信号が青に変わったので横断歩道を渡ってまた坂を上る。坂上は以前新宿南口から上野公園まで歩いたとき(33回)に通過したニ七通りと交わる東郷公園前交差点だ。

そのまま横断歩道を渡ってニ七通りを横切り、緩やかな下りを進むと靖国通りの東郷公園入口交差点に出る。位置としてはさっき通過(106回)した北の丸公園から西へ10分ほど進んだところだ。ここまで来ると、ゴールまであとわずかな距離となっている。

交差点を左折して西へ進むと緩やかな下りになっていて、すぐに次の駅の出入口が見えてきた。

2時間47分経過、都営新宿線市ケ谷駅A3口前を通過。このまま西へ進む。乗り換えができる有楽町線や南北線の同駅の駅名板が掲げられている出入口は新宿区側にあり、それは以前(97回)通過している。

市ケ谷橋が右前方に見える市ケ谷駅交差点に差しかかるところで横断地下道の出入口が歩道のほぼ真ん中に現れる。ここから交差点の下を抜けて地下鉄の3路線(有楽町線、南北線、都営新宿線)とJR線入口前に行けるのだが、信号が青に変わりそうなので通ることなく今回最後の駅へ。

市ケ谷駅交差点の横断歩道を渡って2時間49分、JR市ケ谷駅に到着。過去に2度近くを通過していながら、やっと初めてお目見えだ。これで千代田区内の鉄道駅はすべて踏破。東京23区のうち20区を終えて残りは港区、渋谷区、江戸川区の3区となった。

港区と渋谷区の未通過駅のルートはある程度のイメージができている。だが江戸川区は先日、江東区の新木場駅から湾岸道路を通って葛西臨海公園駅へは行った(101回)が、それ以外に同区内を歩いたことが一切ないので未知の世界だ。

この後は用事があるので、とりあえずこの駅から電車に乗ろう。