青野 蒼路

セクシャリティと日常、好きなことあれこれ。 ノンバイナリー/アセクシュアル/クワロマン…

青野 蒼路

セクシャリティと日常、好きなことあれこれ。 ノンバイナリー/アセクシュアル/クワロマンティック な人。 音楽と古着と映画と本と写真。自然豊かな場所で緩やかに生きていきたい。

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  • 日常・エッセイ

  • 祖父との二人暮らし

  • セクシャリティについて

    いろんなセクシャリティについて思うこと、見聞きしたことなど

最近の記事

乱文の回

乱れた心からは、乱雑な思考と乱暴な表現しか出てこない。それでも今日はそのまま書いていきたい。 私は一人の時間がないとだめだ。 定期的にそう自覚するメンタルがやってくる。まさに今だ。 家の中に他人がいるのが嫌。他人が作用するのが嫌。他人が手を付けるところからは距離をとる。そうすると、祖父が多分手伝うつもりで介入してくる。最悪だ。そういう、他人とのやり取りを一切したくないのだ、今は。 許容できる時もある。でも、できないときが必ず定期的に(1か月に1回は)来る。だから、この先は

    • 祖父と1年同居して考えたこと

      7月で、私が秋田に越してきて1年が経過した。 この1年、田舎で、祖父と暮らして、いろいろと考えたし、自分についても知ることができた。 現状の考え、感じていることについて、記録しておきたい。 祖父との距離感自分に余裕があって、祖父にやさしく対応できる時間が続くと、祖父は饒舌になる。そして、おそらく祖母との距離感をベースとして家族の距離感になる。例えば、食事のあと、手羽先の残った骨を私の食べ終わった皿にまとめて下げるとか、たったそれだけのことなのだけど、私はその距離感が少し嫌

      • 子供を望んだことがないと気づいた女の話

        私は、今年30になる。 これまでの人生、何度も「いつか結婚して、出産して家庭を築くんだろうな」という漠然としたいわゆる”普通”の将来像にハマって人生が進んでいくのだと思って、そうなるルートを選んでいたように思う。 2年前、28歳の5月に自分がアセクシュアルであることを自認してから、その将来像にはどんどんと靄がかかり、今ではほぼ白紙に戻っている。 アセクシュアルというのは、端的に言ってしまえば「他者に性的に惹かれを感じない人」のこと指す。セクシュアルマイノリティを指す用語の一

        • おじいちゃんと二人暮らしはじめました。

          7月から、祖父の家で二人暮らしを始めました。 もともと北海道で仕事をしていたものを、 祖父と暮らすためにリモートワークに切り替えて秋田県へ移住しました。 自分でも、結構思い切った決断だったなあとか、今振り返ると思うけど、 ただこんな未来もありだなーと思っていたものを口にしたら あっという間にそうなっただけ、という感じでもあります。 アセクシャルを自認して、結婚や出産は自分のライフイベントとしては 特に必要のないものだと分かったからこそ、できた決断でもあったと思います。

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        • 日常・エッセイ
          3本
        • 祖父との二人暮らし
          2本
        • セクシャリティについて
          8本

        記事

          後期高齢者と暮らすということ。

          それは、きっと「老いを一緒に見つめること」だと感じている。 祖父は今年で85歳を迎えた。幸いにも特に認知症や体の不自由はないけれど、やはり加齢による体の衰えには抗えない。 1日1日祖父の体調や能力には差があって、体調の良い日、悪い日、記憶力の良い日、悪い日、そのふり幅が私がこれまで見てきた人達より各段に大きい。 体調の小さな変化、頭の働きのちょっとした鈍りがあった時には、きっと私たちは、どこかで調整をしているのだろうと思うけど、祖父の場合、その無意識で行っている調整をす

          後期高齢者と暮らすということ。

          人との距離のはかりかた

          plentyというバンドに人との距離のはかりかたという曲がある。タイトルにはまった。なんだか人間関係に疲れると聴きたくなったり、歌ってみたりしてしまう。 多くの人がそうなんだろうと思うけど、人との距離感って難しい。私はたぶん遠い方で、近づいていくのも、ぐいぐいと近づかれるのも得意ではない。でもたまに、するっと自然に近い人もいる。なぜか嫌な感じはしなくて驚くけど、本当は近い距離にいられる人間を求めていたりするから、そういう人は結構ありがたい。 近づいて、関係を作るのも難しい

          人との距離のはかりかた

          もうすぐAroWeekですね。恋愛感情の有無について思っていることを書きます。

          毎年バレンタイン翌週の1週間(日曜~土曜)はAroWeekなんだそう。私は、今はグレイロマンティック・アセクシャルの自認なので、完全なるアロマンティックではないのだけど、周辺セクシャリティも含むらしいので少しだけ便乗。 自認してから当事者が話す恋愛感情についての感覚をたくさん聞くようになった。恋愛感情のあるなしって人によってとらえ方が全然違うのがとても面白いと思う。 例えば、自分は恋愛感情を持っていないと思うけど、恋愛感情そのものがわからないのに、その状態で「ない」と断定

          もうすぐAroWeekですね。恋愛感情の有無について思っていることを書きます。

          酒とたばこと下ネタと。

          タイトルの3つはバンドマンが集まるとほぼ必ず出てくるもの。バンドマンが集まる場所は決して治安の良いお上品な場所ではないのでしょうがないなと思う。 私は趣味でバンドをしているが、酒もたばこも下ネタもやらない。むしろ苦手だ。でもバンドをするにはそういう環境が必ず付いて回るから、ある程度割り切ってその環境に身を置いていた。それらを避けることよりもバンドをすることの方が重要だったから。 コロナ禍でバンド活動が減ってからは、自然とそういう環境から離れていて、気づいていなかったけど、

          酒とたばこと下ネタと。

          女性もしたいってことを初めて知った時の話

          大学一年生の時に所属していたサークルで、同い年の女の子(まきちゃん)が一つ年上の男性の先輩に恋をした。 まだサークルにも入会したばかりの4月か5月くらいの話だったと思う。 私はサークル掛け持ちしていて、休むことも多かったので、その子の近況は親友伝に聞くことが多かった。 親友は、「先輩のどこがいいのかわかんないけど」などと言いながらも結構親身に話を聞いていたようだった。 夏頃、親友と2人で歩いている時に、その話になった。 親友によると、その先輩は「別に本番シなくても口でして

          女性もしたいってことを初めて知った時の話

          親友に恋人ができたことを言えなかった話

          小中学校が一緒でとても仲の良い親友がいた。 高校は別々の学校に通い、大学でまた同じ学校になった。お互い実家で家も近かったので、学部は違えどタイミングが合うときには一緒に通学して互いに近況報告などしていた。 大学生となればもちろん恋愛の話は上がるわけで、親友のそういう話も楽しく共感しながら聴いていた。 でも自分の話はなぜかできなかった。恋人ができたが、報告できず、付き合って1か月くらいたってから、実は付き合ったんだってようやく親友に言えた。何でもっと早く言わないのと言われ

          親友に恋人ができたことを言えなかった話

          ポリアモリーというライフスタイルについて

          おはようございます。青野鯨です。 ポリアモリーという言葉は少し前に知り、なんとなく定義も理解していたつもりでした。でも、昨日、ポリアモリーについて書かれた本の要約動画をYouTubeで見て、認識がガラリと変わりました。 ポリアモリーとは「関係者全員の同意を得たうえで複数の人と同時に性愛関係を持つ恋愛スタイル」と説明されます。 特徴は2つかと思います。一つは複数愛であること。そしてもう一つは同意を得ていること。だから、自分のパートナーに別のパートナーがいることを知っている

          ポリアモリーというライフスタイルについて

          恋愛指向性に関するもんもん

          私はノンセクシャル(恋愛感情はあるが性的欲求は他者に向かないセクシャリティ)を自認してきた。ただ、その恋愛感情についても、おそらく大多数の人とは違う抱き方をしている気がして、単純にノンセクシャルとは言えない、ノンセクシャルという言葉が当てはまらないと思えてきた。 一般によく聞くのは、恋愛感情を抱いた相手にキュンとする、独占欲を抱く、嫉妬する、などの感情があること。そして気持ちが通じあうと恋人という枠で特別扱いを互いに求める。 私の場合、独占欲や嫉妬は多少理解できる。キュン

          恋愛指向性に関するもんもん

          はじめまして。

          初めまして。青野 鯨です。 発信力と文章力を上げたいなと思い、アカウントをつくりました。あとSEOとかの勉強にもなればとも思っています。できるだけ定期的に更新していくように頑張ります。 一昨夜、宇多田ヒカルさんがノンバイナリーであることをカミングアウトしました。いろんな声があり、特別視されたいだけ、女性を見下しているからそういう発言をする、などの意見があることに驚きました。LGBTは認知が進んでいますが、ノンバイナリーという言葉は聞きなれない人が多いがための拒否反応でもあ

          はじめまして。