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石巻出身球児 センバツ出場へ 柴田高の遠藤、横山2選手 大阪桐蔭で主戦松浦投手も

 3月19日に開幕する「第93回選抜高校野球大会」(センバツ)の選考委員会が29日に開かれ、出場32校が発表された。県内からは仙台育英(2年連続14回目)と柴田(初出場)が選出され、このうち柴田の主将遠藤瑠祐玖遊撃手(2年)と横山隼翔三塁手(同)はともに石巻市出身。また同じくセンバツ出場を決めた強豪校大阪桐蔭=大阪府大東市=の主戦松浦慶斗投手(同)も石巻市出身の選手だ。甲子園という夢舞台で地元出身選手同士の対決が実現する可能性があり、東日本大震災から10年の節目とあって注目を集めそうだ。【山口紘史】

秋季高校野球東北大会 柴田高の石巻出身2選手 (237)

柴田の遠藤主将(左)と横山選手

 春のセンバツは昨秋の県・地区大会で好成績を残したチームの中から選ばれる。育英と柴田は昨秋の東北大会決勝で激突し、柴田は1―18で大敗を喫したが、主戦谷木亮太投手(2年)が「1週間500球以内」の球数制限で、決勝で先発できなかった事情があった。谷木投手は決勝戦までに青森、山形、福島の強豪校に好投し、勝利に貢献。選考委ではこの内容が評価された。県内から2校が選ばれるのは20年ぶりの快挙で、柴田は春夏通じて初の甲子園。公立高が一般枠で出場するのは昭和42年の仙台商以来54年ぶり。

 遠藤主将は小学生時代に少年野球の牡鹿・鹿妻DEER、中学生時代に宮城北部リトルシニアに所属し、一方の横山選手は、小学生時代は大街道キッズ、中学校では門脇中野球部に所属し、高校から硬式野球を始めた。2人とも昨秋の東北大会ではチームの主力として活躍。準優勝に貢献した。

 このほか強豪の一角である大阪桐蔭の主戦左腕松浦投手も石巻市出身で、小学生時代に少年野球の門小ガッツに所属していた。父は日本製紙石巻硬式野球部元監督の松浦吉仁さん。父の転勤に伴い、小学2年で北海道旭川市に移り住んだが、その後も野球を続けた。最速150キロの速球と高精度の変化球を武器とし、プロ野球のスカウトが注目するまでに成長した。

 組み合わせ抽選は2月23日に行われる。


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