見出し画像

個性尊重 私服もOK 石巻地方初・北上中 月1度は服装自由の日

 石巻市立北上中学校(藤山篤校長・生徒43人)は16日、学校で制服、私服問わず、自由な服装で過ごす「オウンクローズデー」を展開した。石巻地方では初の取り組みで、本年度から月1回実施しており、生徒からは好評で継続を望む声も聞かれた。

 オウンクローズデーは、生徒が自由に着る服を選び学校生活を送る日のこと。「制服自由の日」「カジュアルデー」などの名称で全国に広がっており、個性や多様性を尊重して本人の望む服装を選びやすくするなどの狙いがある。

私服やジャージなど、この日だけは自由な服装で登校が可能だ

 県内でも仙台市内の中学校で先行事例はあるが、石巻地方では初めて。北上中では教職員が生徒に提案し、生徒会で「学校生活にふさわしい服装」というルールを設け、本年度から取り組んだ。

 この日は3回目の実施となり、生徒たちは制服、私服、学校指定のジャージなど自由な服装で登校。1年生はジャージが多く、2年生は私服が半数、3年生は3種類がバランスよく混在する形となった。ジャージは体育や部活動にそのままの姿で臨めるため、人気だという。

 私服で登校した生徒会長の太田陽心さん(3年)は「4月に初めて実施した時は、僕だけ私服なのではと緊張した。回数を重ねて慣れ、服を選ぶ楽しみも増えた」と話す。村上紗彩さん(2年)も「私服での学校生活は過ごしやすいです。毎月楽しみ」とにこやかだった。

 藤山校長は「生徒たちが自ら決め、自由な服装で個性や自主性を育んでいる。これから継続していくかどうかも含め、生徒たちが決めていくことなので、見守っていきたい」と話していた。【渡邊裕紀】





最後まで記事をお読みいただき、ありがとうございました。皆様から頂くサポートは、さらなる有益なコンテンツの作成に役立たせていきます。引き続き、石巻日日新聞社のコンテンツをお楽しみください。