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プロ・アマ問わず「お気軽に」 石巻市穀町 スタジオかれん 自宅離れをリフォーム

 演奏家の皆さん、プロ・アマ問わず、スタジオで練習したり、小さな発表会を開いたりしませんかー。声楽家団体である東京二期会所属のソプラノ歌手で、声楽とピアノの教室を開いている渡邊かれんさん(43)が、石巻市穀町の自宅をリフォームして「スタジオかれん」をオープンさせた。21畳ほどの部屋は石巻駅からも近く、音楽関係者には手軽なスタジオになりそうだ。

 渡邊さんは石巻中学校を卒業後、仙台の常盤木学園高校音楽科を経て国立音楽大学声楽科を卒業。二期会オペラ研修所マスタークラス終了後、東京を拠点に音楽活動してきた。

 思うところあって平成24年にUターン、両親と住む実家で声楽とピアノの教室を開業。音楽系の進学指導のほか、幼児からシニアまで楽しく分かりやすい指導を心掛けてきた。

スタジオをお披露目した渡邊さん

 スタジオにリフォームしたのは、自宅離れの2階。かつて父親の正二さん(73)の事務所や学生の下宿部屋として使っていたが、その後全く使わない状態が続いていた。4カ月ほど前に、片づけ始めると意外に広く、音も響きがいい。渡邊さんは「ここならスタジオに使えるのでは」とひらめいた。

 現在開いている教室は、1階の端の部屋で時間によっては、二手に分かれて練習することも可能。昨年、マルホンまきあーとテラスが開場し、演奏家が石巻市を訪れる機会も増えた。スタジオは、石巻駅から徒歩10分ほどでホテルも近い。渡邊さんは「ピアノとバイオリン、声楽とか、初共演する人が本番前に合わせたりするのに使っていただければ」と願う。

 将来は、子どもを対象にしたソルフェージュ・レッスンという基礎学習の教室も視野に入れ、石巻出身で、関東圏で活躍する演奏家に声をかけてイベントを開くなど有効活用したいという。「音楽好きの人たちが手軽に使える場所になれば。プライベートな発表会などにも利用できそう」と呼び掛けている。

 料金は部屋の利用のみ1時間800円。ピアノ付きは1千円。問い合わせは(0225-22-5357)渡邊さん。【本庄雅之】





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