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〝いしぴょんず〟がクッキーに 洋菓子店アトリエニコ 手づくりで高い再現度

 石巻市のイメージキャラクター「いしぴょんず」がサクサクのクッキーになった。同市三ツ股一丁目の洋菓子店「アトリエニコ」(志賀野典子オーナー)が開発し、30日―2月3日に県庁である地場産品の展示・即売会に出す。一つ一ついしぴょん、いしぴぃのキャラクターを手作りしており、高い再現度が目を引く。今後は同店や市内の観光施設などで販売していく。

市長の手紙で製作奮起

 クッキー開発のきっかけは、昨年夏に齋藤正美市長から届いた手紙。そこには「地域をPRするクッキーを作ってくれないか」と書かれていた。そこから志賀野さんの「いしぴょんず」クッキー作りが始まった。

細部まで手作業した後、焼き上げていく

 市の6次産業化・地産地消推進助成金制度を活用し、市職員と協議を重ねながら製品化に向けた。クッキーは長さ約10㌢全身と同約7㌢の顔の2種類。石巻eggファーム=同市前谷地=の新鮮な卵を使い、専用の型抜きを発注するなど準備を重ねた。こだわったのは再現度で、全身は服や顔など細かい部分の色や造形も手作業で付け加え、手間暇をかけた。防腐剤などは使わず、同店ならではのサクッとした食感や味はそのまま。

化粧箱も準備し、即売会ではセットで販売する

 即売会に向け、セット販売用の化粧箱も新たに製作。いしぴょんずの顔が大きくデザインされており、志賀野さんは「デザインを重ねる中、拡大コピーの失敗がもとで今のデザインになった。逆にそれが良く、けがの功名でインパクトのある化粧箱に仕上がった」と話す。地域をPRするため、箱の裏面にはサバやホヤなどの特産品も描いた。

 全身はセット販売のみで「いしぴょん」、「いしぴぃ」の1枚ずつと顔のデザイン6枚が化粧箱に入り税込み1350円。顔のデザインはプレーンとココアがあり、1枚110円で単品販売する。志賀野さんは「作り上げる過程は苦労の連続。それでも妥協せず良いものができたと思う。地域の宣伝になればなにより」と期待した。

 クッキーは今後、石巻観光協会駅前案内所をはじめ、市内の観光施設などで販売していく考え。また、全身版は同店で事前注文が必要。問合せは(0225-96-8702)。【渡邊裕紀】





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