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「石巻のあなご」全国発信 漁獲量日本一 名物化へ試食会 24店提供 奥深き料理

 石巻商工会議所は、自治体別で日本一の漁獲量を記録(平成30年)した石巻市のアナゴを「石巻のあなご」と銘打ち、地元飲食店と協力して名物料理として全国にアピールする事業に乗り出した。協力店は日本料理店から居酒屋、中華料理店など24店舗。11日にはかわまち交流センターで、各店が販売する料理の試食会があり、行政や商議所の関係者がさまざまに調理されたあなごに舌鼓を打った。

 試食会では、市場や買受人協同組合などで作る石巻市漁船誘致及び原魚等確保推進委員会が食材を提供。24協力店中、12店が参加し、煮あなごのどんぶりやあなご天丼といった定番料理から、太巻き、釜めし、酢豚風、さんしょうが香る揚げ物などさまざま料理を並べた。

さまざまなあなご料理を味わった

 同じ煮あなごや天丼も、店によってだいぶ味付けが異なるのがあなご料理の奥深さ。SNSで写真映えするように、料理からドライアイスで白煙を発生させる演出を考えた店もあった。

 試食会に参加した齋藤正美市長は「市民に知ってもらい、気軽に食べられることを発信してもらうのが大事。日本一をPRし、うまく普及につなげてほしい」と期待。料理店側も「年中ある食材で使いやすく、きらいな人はあまり聞かない」と取り組みを歓迎した。

 農林水産省の海面漁業生産統計調査による市内のアナゴ漁獲量は、平成30年が432トンと全国1位。佐々木茂樹魚市場社長は「活魚で年中の水揚げがあるが、活魚と遜色ない冷凍加工のアナゴを提供するルートを確立できればより安定する。市場としても期待している」と話した。【熊谷利勝】

 協力店は次の通り。のぼりなどが目印になる。
 ▽松竹(中央二丁目)、居酒屋六文銭(立町二丁目)、日本料理石亭(千石町)、石巻天ぷら和(鋳銭場)、大もりや(穀町)、活鮮料理ひらつか(門脇字一番谷地)、割烹竹ふじ(大街道東四丁目)、亀甲寿司(水明北一丁目)、銀玉水(中央二丁目)、いしのまき元気いちば元気食堂(同)、スナックさざなみ(羽黒町一丁目)、海彦山彦あけぼの店(あけぼの三丁目)、同立町店(立町二丁目)、茶寮景松庵(泉町三丁目)、割烹滝川(中央一丁目)、川岸友福丸(同)、とり文(中央二丁目)、富喜寿司(鋳銭場)、割烹浜長(恵み野四丁目)、割烹八幡家(中央二丁目、)夢屋(同)、中国料理揚子江(不動町二丁目)、楼蘭(中央二丁目)、旅館小松荘(緑町一丁目)





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