見出し画像

第3弾はスープカレー 石巻うまいもの金華シリーズ ホヤ、カキなど8種類

 石巻市内の食品加工会社10社で作る石巻うまいもの(株)(木村一成代表)は16日、共同開発した石巻金華シリーズの第3弾で「石巻金華スープカレー」を発売した。レトルトパックのカレーと具材が個別包装され、1人前691円。地元食材であるギンザケやホヤ、カキなど魚介類を中心に8種類を展開する。市水産総合振興センターの「石巻うまいものマルシェ」とオンラインで販売しており、今後は販路を拡大していくという。

レトルト商品で手軽に

 同社は東日本大震災後の平成25年に立ち上げた「石巻うまいもの発信協議会」を前身とし、28年に設立。共同で石巻金華ブランドの商品開発を展開し、第1弾の「石巻金華茶漬け」は、サンマやノリなど地元食材をふんだんに使い、65万食を売り上げた。第2弾の「石巻金華釜めし」も全国に石巻の食の魅力を発信している。

地元食材使ったスープカレー全国へ発信 (11)

「多くの人に石巻の味を楽しんでほしい」と話す木村代表(中央)

 第3弾となるスープカレーは、鶏ガラをベースにしたカレースープにホヤと食塩を熟成させて作った「金華魚醤(ぎょしょう)」を加えてうま味の強いまろやかな味にした。そこに各社が開発したギンザケ、ホヤ、カキ、明太子などの加工品を乗せ、8種類のカレーに仕上げた。商品化に向け、同社は魚町にある県水産加工公開実験棟を使い、開発を進めたという。

地元食材使ったスープカレー全国へ発信 (4)

カレーと具材は別々に包装されている

 商品披露は「石巻うまいものマルシェ」であり、箱からレトルト食品のスープカレーと具材をそれぞれ取り出し、湯煎などで温めてから合わせた。ホヤの魚醤を使ったカレーは例がなく、独特の香りも気にならないように仕上げた。

 木村代表は「地元食材を使った商品を全国に発信し、地域を盛り上げていければ」と期待を込める。今後はパスタソースやパエリアなど洋食のシリーズ展開も進めていく。【渡邊裕紀】


現在、石巻Days(石巻日日新聞)では掲載記事を原則無料で公開しています。正確な情報が、新型コロナウイルス感染拡大への対応に役立ち、地域の皆さんが少しでも早く、日常生活を取り戻していくことを願っております。



この記事が参加している募集

ご当地グルメ

最後まで記事をお読みいただき、ありがとうございました。皆様から頂くサポートは、さらなる有益なコンテンツの作成に役立たせていきます。引き続き、石巻日日新聞社のコンテンツをお楽しみください。