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石巻高 全国総文祭に挑む【新聞部】新しい発見期待【書道部】佐々木さん 全力の作品

 第45回全国高校総合文化祭「紀の国わかやま総文2021」が31日に和歌山県で開幕する。石巻地方からは石巻高校の新聞部と、書道部3年の佐々木星夏さん(住吉中出身)が出場する。コロナ禍の昨年はリモートで行われたため、2年ぶりに開催地に集う。

 県内で選ばれた新聞部は石巻高と古川学園高、県工業高の3校。今回、石巻高から33人の部員を代表して石巻から和歌山県に赴くのは3年の松川陽南さん(稲井中出身)と2年の関野真弥さん(津山中出身)。

 8月4日に和歌山市内に全国133校の代表が集まる。参加生徒が8つのコースに班分けされ、取材活動を行い、交流新聞を制作する。松川さんは「紀伊風土記の丘」、関野さんは「和歌山の農業」をテーマに携わる。

note用総文にでる石巻高校新聞部の松川さん(左)と関野さん

石巻高校新聞部の松川さん(左)と関野さん

 「最後の活動になるので、もう一度基本を学び直し、後輩に新しいことを伝えたい」と松川さん。関野さんも「他校との交流は不安もあるが、体験した技術を持ち帰って部内で高め合えれば」と意欲満々だ。

 年に2回、校内新聞「鰐陵」のほか、大きな行事の前後に新聞を発行するのが部活動の中心。松川さんは「和歌山は初めてで、知らない人たちと新聞を作るというのは不安もあるけど、新しい発見があるかもという楽しみの方が大きい。代表として最後の仕事を全うしたい」と〝健闘〟を誓った。

 書道部から参加する佐々木さんは、県の高等学校書道展に同期の14人と出品した作品が評価され、ほかの4校4人とともに代表に選ばれた。「恐縮」というのが最初の感想。そして「もちろんうれしさもありました」と付け加えた。

総文に出る石巻高校書道部の佐々木さん (1)

作品を前に抱負を話す佐々木さん

 題材にした「始平公造像記」は、部の講師の書家、千葉紅雪さんから勧められた。中国の洞窟に書かれていた文字で、書の世界では有名な古典。やはり講師の書家、千葉蒼玄さんによると、楷書が完成する百年ほど前の文字で「素朴さ、力強さがあり書き手は力も神経も使う」という。

 佐々木さんは「線の始まりがしっかりしているとかっこいいと思っているので、そこを意識した」と話した。

 会場の白浜町立体育館には、300点近くの力作が並ぶ予定。自分の作品が展示されることよりも「いろんな作品が見られると思うと楽しみ」と思いをはせた。

 小学2年生から始めた書道。「何が良くて何が良くないのかが分からない」のが魅力という。現在は部活動から退き、将来、書道を再開するかどうかは決めていない。高校生活最後の大事な書との再会が、何かひらめきをもたらすかもしれない。【本庄雅之】


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