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登米のこども園に刃物男 園児殺害目的で侵入 石巻地方も施設に注意喚起

 登米市の保育施設に9日、刃物を持った男が侵入し、職員に切りかかるなどした事件を受け、石巻地方の自治体は10日、保育園や幼稚園などに注意喚起や安全点検を指示。石巻署も不審者対策の再確認を呼び掛けたほか、警察官の施設立ち寄りなど警戒を強めていく。

 県警によると、9日午前10時40分ごろ、登米市豊里町の認定こども園に同町の無職大槻渉容疑者(31)が高さ1メートルの柵を乗り越えて侵入。刃渡り12センチの包丁のようなもので男性職員に襲い掛かった。

 当時、園内には園児約200人、職員約40人がいた。敷地周辺をうろつく男を不審に思った男性職員が、園庭で遊んでいた園児を屋内に避難させた後、男に話しかけたところ侵入され、襲われた。同容疑者は職員4人に取り押さえられ、警官が現行犯逮捕した。けが人はなく、県警の調べで男は「園児を殺す目的だった」と供述しているという。

 石巻地方の保育、幼稚園でも日ごろから不審者対策の防犯訓練を行っているが、事件を受け、2市1町の担当課はそれぞれ、各園に注意喚起の連絡や文書での通知を実施。不審者を見かけた場合の情報共有や子どもの安全を守る方法など、対応を確認するよう周知した。【山口紘史】


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