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石巻日日新聞

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石巻市・東松島市・女川町の話題を掲載している夕刊紙「石巻日日新聞」のnote版マガジンです。とっておきの地域情報と過去記事などのアーカイブ。無料と有料記事があります。ぜひぜひフォ… もっと読む
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2020年11月の記事一覧

5千円札の肖像は誰? 桃生小で信金出前講座 お金や金融 楽しく学ぶ

 石巻信用金庫の出前講座「しんきんマネースクール」が26日、石巻市立桃生小学校(高砂宏之校長、児童90人)で5、6年生34人を対象に開かれた。児童たちはお金に関するクイズなどを通して、金融に関する知識と理解を深めた。【熊谷利勝】  職員が講師になり、クイズでお金の種類や紙幣に描かれた人物を出題。1万円札の寿命が4、5年なのに対して、より多くの人から人へ渡る千円札や五千円は1、2年でぼろぼろになることや、破れた紙幣は面積の3分の2以上が残っている場合に同額、5分の2以上3分の

産学連携で練り物文化発展へ サバだし香る具材6点 「石巻レトルトおでん」誕生

 産学、異業種で構成する石巻フードツーリズム研究会の石巻おでん部会(平塚隆一郎部会長)は、宮城学院女子大学との連携で「石巻レトルトおでん」を生み出し、29日にいしのまき元気いちば=同市中央=で初の販売会を催した。これまで具材での扱いはあるが、ちくわ、大根など6点を1パックにした部会のオリジナル商品は初めて。サバだしのうま味が具材の味を引き立てており、買い物客の関心を集める上々の滑り出しとなった。【外処健一】 販売会を設けて新商品をアピールした  石巻市での練り物の歴史は明

ヤギ40匹引き取り飼育 牡鹿観光・阿部社長ら厚意で 動物愛護法違反逮捕の男から

 41匹のヤギを劣悪環境で飼育し続けたとして動物愛護法違反の疑いで9月に逮捕、起訴された住所不定無職の池田直樹被告(55)。ヤギは行き場を失い、この状況を見かねた石巻市門脇の不動産建設会社㈱牡鹿観光の阿部忠昭社長(76)と同市北村の酪農家菅原庄治さん(65)は、全てのヤギを引き取った。阿部社長は逮捕に至った被告の背景をあわれみながら「被告の分までヤギに愛情を注ぎ、大切に育てたい」と語る。【山口紘史】  愛媛県松山市出身の池田被告は、東日本大震災後に亘理町で復興ボランティアと

引き継がれる文化豊穣

 私の手元に伊達政宗公騎馬像小品を3Dスキャン・プリントで複製した縮小レプリカがあります。これは第1話で紹介したギャラリー南製作所の「小室達展」で行ったクラウドファンディングのリターン(返礼品)です。その他に図録や絵葉書もありました。  この企画は、劣化が進む石こう像を支援金で後世まで残すことが目的で、昭和15年作の「童(わらべ)」(息子の穣嗣さんがモデル)がブロンズ化され、柴田町に寄贈されました。その他にギャラリートークや地元の小学生による見学会・スケッチ会が行われました

石巻20代女性1人感染 熊谷利府町長も陽性

 県内では26日、石巻市の20代女性会社員1人を含む計21人が新型コロナウイルスに感染した。同市の感染確認は7日ぶりで陽性者累計は43人。県内は1168人となった。  女性は21日から発熱や食欲不振などを訴え、検査で25日に陽性が判明。24日まで出勤しており、感染経路は調査中。同居家族以外の濃厚接触者の有無も調べている。  県内では熊谷大利府町長の感染も確認。首長は大崎、白石、富谷市長に続き4人目となった。また仙台市のグループホーム「セントケアホーム若林」の感染者は6人と

甘すぎずドライな口当たり 東松島産イチゴの発泡酒 12月から数量限定販売

 日本航空(株)(JAL)と果実酒販売の(株)ルーチェは、東松島市産イチゴと岩手県陸前高田市産ユズを使用した発泡酒を開発した。12月1日から数量限定で売り出す。地域特産の果実を用い、6次産業化を応援する商品「フルーツリング」シリーズの第2弾。柑橘がイチゴの香りと味わいを爽やかに引き立て、甘すぎずドライな口当たりが特徴だ。【熊谷利勝】 イチゴが香る本格的な味わい  東松島のイチゴと陸前高田のユズのフルーツリングは、ビール製法で作るアルコール度数5%の発泡酒。果汁割合11%で

漫画家・矢口高雄さん死去 石ノ森萬画館 2代目館長 来月、追悼企画展「釣りキチ三平展」

 石ノ森萬画館の2代目館長を務めた漫画家の矢口高雄(本名・高橋高雄)さん=秋田県横手市増田町出身=が、20日に膵臓(すいぞう)がんのため東京都内の病院で亡くなっていたことが分かった。81歳。訃報は25日、家族が本人のSNS上で報告した。矢口さんは「釣りキチ三平」などで知られ、石巻市のマンガ文化の発展にも大きな足跡を残した。同館は当初、12月12日から矢口さんの画業50周年記念の特別展を予定していたが、死去に伴い追悼企画展「釣りキチ三平展」として開く。【渡邊裕紀】  矢口さん

令和2年 もう一つの正輔像

 私の手元に「石母田正輔翁像」(正輔像)の写真があります。住吉公園の像ではありません。  令和2年1月、正輔の五男達(たつ)さんが、神奈川県でご存命であることが分かり、連絡すると息子の大(だい)さんが対応してくれました。  家に石こうの正輔像があるというので、てっきり住吉公園の正輔像の原型(石こう像)だと思い説明すると「石巻の正輔像は何度も見ていますが、それとは違うものです」と返ってきました。大さんは、正輔の三男節(せつ)さんの介護のため、何度も石巻を訪れていたそうです。

方言だって魔法名に? 石巻市・ゲームで地方創生 モンスターデザインも公募

 石巻市は高校生のアイデアをもとに、市の魅力を全国に伝えるスマートフォン用ゲームアプリの制作を進めている。魔法を使う人物が空想の石巻を冒険するロールプレイングゲーム(RPG)で、来年3月配信予定。方言やはやりの言葉をモチーフにした魔法の名称やそれを使用する時に唱える言葉(呪文)、身近な自然、生物、名物にちなんだモンスターデザインを募っている。【熊谷利勝】 魔法名やモンスターデザインを募るチラシ  RPGは遊ぶ人が登場人物になりきって物語を進めるゲーム。全国では観光振興の一

焼き鳥販売機3号機 筐体キャンバスに描く 大河原中美術部 石巻らしく川と魚

 石巻市双葉町の飲食店「やきとり翔輝」(草野雄太代表)が手掛ける非対面型無人焼き鳥販売機の3台目となる3号機が22日、同市湊であったイベント「食の遊園地」内で披露された。筐体(きょうたい)外観のデザインは、大河原中学校美術部が手掛けた。保健所の設置許可を得た後、渡波地区に置くという。【横井康彦】  焼き鳥販売機は、コロナ禍に対応した新たな販売手法として草野さんが考案。ベニヤ板製の筐体に保温機などを置き、購入者が投入口に硬貨を入れ、希望の商品を取り出す自動販売機に見立てた非対

「金華さば」の季節到来 石巻魚市場 きょうは1千トン 水揚げに期待感

 石巻魚市場(佐々木茂樹社長)に25日、まき網船計19隻が入港し、マサバ約1千トンを水揚げした。魚体は小型が主だが、300グラム以上の大型も交じり、脂質は上々。同市場では18日に今季初めて三陸沖で獲れたまとまった量のサバとなり、大きさなどから判断し、地域独自のブランド「金華さば」のシーズン到来を宣言。今後、近海での魚群形成が進めば、本格的な水揚げ期に突入する。【渡邊裕紀】 巻き網船19隻が入港し、次々とサバを水揚げした  金華さばは、金華山を中心とする近海(青森県―茨城県

昭和28年 市制20周年記念の像

 私の目の前に昭和28年に撮影された石巻市制施行20周年記念の「石母田正輔翁像」(正輔像)除幕式後の写真があります。  達の日記が27年11月6日の野田眞一翁像完成で終わり、写真のアルバム、新聞記事のスクラップ帳を見ても正輔像がどうなったのか分かりませんでした。  ある時、別な資料を見ていると「石母田正輔翁」という文字板が見える見覚えのある胸像の写真が出てきました。記憶をたどると私の石巻生活が始まった頃に住吉公園で見た像でした。これを見て、日記では不明だった正輔像は完成し

新防災拠点の完成祝う 東松島消防署 救助隊の訓練など披露

 石巻地区消防本部東松島消防署の新庁舎開庁式が22日、現地で行われた。2市1町の行政関係者ら約100人が出席。テープカットで祝ったほか、地元の矢本東小学校鼓笛隊による演奏や特別救助隊員の降下、放水訓練も披露された。【横井康彦】 青空が良く似合う新しい東松島消防署  式では石巻地区広域事務組合理事長の亀山紘石巻市長が「新庁舎は震災後、新たに開発された東矢本駅北地区津波防災拠点に建設された。住民の防災力向上を図る新たな庁舎として期待している」とあいさつ。加藤慶太東松島市副市長

渥美市長が濃厚接触者に PCR検査で陰性 12月3日まで自宅待機

 東松島市の渥美巖市長が、新型コロナウイルスに感染した大崎市の伊藤康志市長の濃厚接触者に当たることが分かり、22日にPCR検査を受け、即日に陰性と判明した。【外処健一】  経過観察で12月3日まで自宅待機となっている。渥美市長は電話取材に「平熱で体調も問題ない。精力的に活動しているが、濃厚接触となった以上は致し方ない。市民や市職員に心配をかけた」と話していた。  渥美市長は19―20日に都内であった移住定住促進や農業農村事業に伴う会合に出席。このほか土地改良予算の獲得に向