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5千円札の肖像は誰? 桃生小で信金出前講座 お金や金融 楽しく学ぶ

 石巻信用金庫の出前講座「しんきんマネースクール」が26日、石巻市立桃生小学校(高砂宏之校長、児童90人)で5、6年生34人を対象に開かれた。児童たちはお金に関するクイズなどを通して、金融に関する知識と理解を深めた。【熊谷利勝】

 職員が講師になり、クイズでお金の種類や紙幣に描かれた人物を出題。1万円札の寿命が4、5年なのに対して、より多くの人から人へ渡る千円札や五千円は1、2年でぼろぼろになることや、破れた紙幣は面積の3分の2以上が残っている場合に同額、5分の2以上3分の2未満は半額で交換できることも知った。

 古くなった紙幣が細かく切られてトイレットペーパーなどにリサイクルされていることについては、一様に驚いていた。

しんきんマネースクール桃生小 (20)

すかしたり、触ったりして紙幣の技術を確かめた

 紙幣には偽造防止の技術が施されていることを実際の千円札を触ったり、すかして見たりして確認。通貨の偽造は無期または最大20年の懲役が科される犯罪であり、職員は「遊びでもやってはいけません」と注意した。

 クイズ後は日本銀行と他の金融機関の違い、特に地域のお金を地域の発展に活用できる信用金庫の仕事を紹介。お金の大切さを説き、お小遣いを無駄にせず上手に貯めるコツも伝授した。

 6年生の遠藤一葉(かずは)さんは「読み方は違うけれど漢字が同じなので5千円札に描かれた樋口一葉(いちよう)を知っていた。授業でお札の秘密や銀行の種類も学べた。大切に使っていきたい」と話した。

 同金庫では地域貢献の一環で平成20年から小学生対象のマネースクールを出前形式や学校以外の会場で開催。今回を除くこれまでに25回、10校1団体の832人が受講している。


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