石巻日日新聞

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地域に根差し食文化伝えたい 中国料理「揚子江」店長 今野美穂さん
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地域に根差し食文化伝えたい 中国料理「揚子江」店長 今野美穂さん

 石巻市不動町の中国料理「揚子江」の店長今野美穂さん(48)は、東日本大震災の大きな揺れに見舞われた時、中華包丁でサツマイモを切っていた。すぐにスタッフにガスを止める指示を出し、身を隠す以前に従業員や店の安全に全力を尽くした。  その間、たった1組いた客の老夫婦の奥さんがショックで倒れこんだ。「過呼吸症候群では」と直感した今野さんが、膨らませたビニール袋にボールペンで穴を空け、女性の口元に当てて応急処置。落ち着きを取り戻した夫婦は、車で赤井方面の自宅に向かった。  その後

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今、私にできることは何か 元・女川町立病院総看護師長 高橋洋子さん
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今、私にできることは何か 元・女川町立病院総看護師長 高橋洋子さん

 東日本大震災の発災当時、高橋さんは女川町立病院(現・町地域医療センター)の総看護師長だった。仙台市で開かれる看護部長の会議に参加するため、三陸自動車道を走行中、あの大地震に遭遇した。  「すぐ病院に戻らなくちゃ」。揺れの規模から、多数の負傷者が搬送されるのは予想できた。矢本インターで三陸道を降り、渋滞する幹線道路を避けつつ牧山トンネルを抜け、一旦、自宅のある渡波地区に戻った。  帰宅途中、川の水位が下がっていることに気が付き、津波の襲来を想定した。義父母を近所に預けた後

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県内最高齢は東松島の高橋さん 112歳 長寿お祝い 喜びの歌声も披露
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県内最高齢は東松島の高橋さん 112歳 長寿お祝い 喜びの歌声も披露

 敬老の日の20日、東松島市は県内最高齢者(112歳)となった同市高松在住の高橋きねこさんに長寿を祝う祝詞と記念品を贈った。高橋さんは111歳となった昨年以降、県内最高齢を維持。特別養護老人ホーム矢本華の園で祝詞などの贈呈式があり、渥美巖市長らがさらなる長寿を祈った。  高橋さんは、明治42年7月10日に旧矢本町に生まれた。農業を営んでいた源勝さん(昭和39年没)と結婚し、子ども10人、孫13人、ひ孫14人、やしゃご22人に恵まれた。畑仕事や酪農に精を出し、民謡や踊りもたし

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港町元気PJ第2弾 限定酒とつまみを考案 4市の酒蔵、酒屋コラボ
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港町元気PJ第2弾 限定酒とつまみを考案 4市の酒蔵、酒屋コラボ

 石巻、塩釜、気仙沼、名取と港を持つ4市の日本酒の蔵元、酒屋がコラボした「港町元気プロジェクト(PJ)」第2弾が始まった。  新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、県内全ての飲食店に酒類の提供自粛が要請された緊急事態宣言が明けた13日から、閉塞感を破ろうと企画された。7月に実施した第1弾では、県内7つの有名銘柄の酒に色違いのオリジナルラベルを張り、こだわりグラスをつけて販売したところ2400本が完売する人気ぶりだった。 店頭にプロジェクトのコーナーを作った四釜社長  

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女川町38・9%で県内6位 65歳以上の高齢化率 石巻市21位、東松島市26位

女川町38・9%で県内6位 65歳以上の高齢化率 石巻市21位、東松島市26位

 県の令和3年高齢者人口調査(3月末)によると、人口に占める65歳以上の割合である高齢化率は、石巻地方では女川町が最も高く、38.9%となっていた。年々上昇していた割合は前年と同じに抑えられ、35市町村の順位は1つ下がって6位となった。石巻市は33.6%の21位、東松島市は29.7%の26位で、数値は上昇したものの順位に変動がなかった。  高齢者人口は県が毎年、3月末時点の各市町村の住民基本台帳を基に調査。県の総人口は227万3909人で前年から0.4%減少したが、65歳以

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歌詞で紡ぐ地域の未来 ラッパー「楽団ひとり」 渡部敏哉さん
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歌詞で紡ぐ地域の未来 ラッパー「楽団ひとり」 渡部敏哉さん

 高校時代から音楽の楽しさに目覚め、言葉で韻(いん)を踏んでいく「ラップ」にのめり込んできた。これまで数々の楽曲を手掛け、石巻への思いなどを込めてきた。東日本大震災で大きく変化してきた地域を見つめながら、きょうもペンを走らせ、記憶をつなぎながら文字とメロディの世界に深く潜っていく。  渡部さんは東松島市赤井出身。高校時代に音楽の楽しさに触れ、卒業後も働きながら、特に「ラップ」というジャンルに興味を持ち独学で曲の作り方を学んできた。当時は参考にする書籍がほとんどなく、少ない資

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年に1度の至極に妥協なし 石巻市飯野・いなかっぺきのこ 「吉野まいたけ」出荷
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年に1度の至極に妥協なし 石巻市飯野・いなかっぺきのこ 「吉野まいたけ」出荷

 石巻市飯野の「いなかっぺきのこ」(赤間俊文代表)が生産する高品質のマイタケ「吉野まいたけ」の出荷が始まった。一切の妥協を許さず、1年かけて露地栽培で育てたマイタケが1株ずつ丁寧に梱包されている。  吉野まいたけは短期間で生産する施設栽培とは異なり、食感と香り、肉厚感で一線を画すなど国産原料と栽培技術にこだわったキノコ。1年を通じて今だけの収穫であり、生産量は約5千株。ほとんどは東京・豊洲市場に出荷されている。 赤間さんの手で1株ずつ箱詰めされるマイタケ(9月16日)

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生活再建で一息 冠水被害にため息 石巻骨髄バンクの会代表 小野喜代人さん
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生活再建で一息 冠水被害にため息 石巻骨髄バンクの会代表 小野喜代人さん

 東日本大震災の発生から今月11日で10年半が過ぎた。震災を知らない世代も増え、コロナ禍で伝承活動も容易ではないが、経験から伝え、残す言葉はたくさんある。それは「あの日」と向き合った一人一人にしかできないこと。改めて問いかけてみた。「復興を最大10段の階段で例えれば、あなたは今、何段目に立っていますか」。 ー ー ー ー ー ー ー ー ー  大正9年創業で、造船業で名をはせる老舗の「ヤマニシ」も東日本大震災では大打撃を受けた。石巻市西浜町の造船ドックに隣接する事務所で働

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灯台前で勇壮な〝輪太鼓〟 雄勝中学校 住民に迫力演奏届ける
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灯台前で勇壮な〝輪太鼓〟 雄勝中学校 住民に迫力演奏届ける

 石巻市立雄勝中学校の全校生徒12人は16日、同市雄勝町大須の大須埼灯台で「輪太鼓」の演奏を行った。大須地区の住民ら約30人が集まり、迫力の和太鼓演奏に聞き入った。  同校では震災後、流失した和太鼓の代わりに生徒たちが古タイヤにビニールを貼った楽器に「復興輪太鼓」として演奏を行っており、被災前と同じように和太鼓をそろえた現在も「輪太鼓」の名称を使っている。  週に一度は雄勝を中心に活動する「伊達の黒船太鼓保存会」(神山正行会長)から指導を受け、練習を重ねている。今年はコロ

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専門チームで訪問歯科診療 東松島かどわき歯科 希望を届ける口腔ケア
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専門チームで訪問歯科診療 東松島かどわき歯科 希望を届ける口腔ケア

 東松島かどわき歯科クリニック(門脇研司院長)=東松島市矢本=は、10月から歯科医師、歯科衛生士、訪問コーディネーターによる訪問歯科専門チームを設置した診療を開始する。現在は試験的に同クリニック近隣の病院や施設で診療、入れ歯の調整、口腔ケアを展開している。高齢化が進む中、入院や施設入居などで歯科に出向いての診療が難しい人に対する新しいサポートの形として、地域への浸透を図っていく。 10月から本格始動  門脇院長(44)は同市矢本出身。歯科医師として首都圏で技術を磨き、東日本

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