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「金華さば」の季節到来 石巻魚市場 きょうは1千トン 水揚げに期待感

 石巻魚市場(佐々木茂樹社長)に25日、まき網船計19隻が入港し、マサバ約1千トンを水揚げした。魚体は小型が主だが、300グラム以上の大型も交じり、脂質は上々。同市場では18日に今季初めて三陸沖で獲れたまとまった量のサバとなり、大きさなどから判断し、地域独自のブランド「金華さば」のシーズン到来を宣言。今後、近海での魚群形成が進めば、本格的な水揚げ期に突入する。【渡邊裕紀】

巻き網船19隻が入港し、次々とサバを水揚げした

巻き網船19隻が入港し、次々とサバを水揚げした

 金華さばは、金華山を中心とする近海(青森県―茨城県沖)で漁獲され、石巻港に水揚げされるものに付加されるブランド名。500グラム以上の大型で、脂質が15%以上の基準があり、毎年、漁獲量が増えて大型の魚体で基準を満たすものが出てくるとシーズン到来が宣言される。

 昨今の健康志向で知名度が上がり、全国的な引き合いもある。18日はまき網船が4隻入り、このうち2隻は200―300グラムのマサバが主で、400―600グラムも2割ほどあり、金華さばの条件を満たすと判断。今年は昨年より4日早いシーズン到来となった。

三陸北部沖で漁獲されたマサバ

三陸北部沖で漁獲されたマサバ

 25日に入港した19隻のまき網船は、三陸北部沖で獲れたマサバを水揚げ。100―200グラムと小ぶりが中心だったが、300グラム以上の大型も多く、中には500グラムを超えて脂の乗った金華さばに相応しい個体も見られた。

 佐々木社長は「これから本格的な漁場が形成されれば、水揚げ量も増える」と語り、(株)木の屋石巻水産の平塚善海製造部長も「缶詰めに使える300グラム以上の魚体もそれなりにあり、今後の漁獲に期待したい」と話した。

サバ水揚げ (31)

小型中心だが、300グラム以上の大型も交じった

 同市場でのサバ類は、年間取扱量の4割を占める主力魚種。水揚げは来年春ごろまで続くという。


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