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エモいについての殴り書き(3)

タイトルの通り、第3回です。

 今回は「エモい」と「ヤバい」は違うなぜ「エモい」は多用されるのかの2つの内容をまとめ、とりあえず「エモい」についての分析は休止しようと思います。

 当初はエモいについて書きたいことだけ書いて、もう更新やめよって思ってたんですが、案外何かを書くっていうのが楽しいもので、当分飽きるまでは続けます。

次回から何を書くかとかは最後にまとめて書くので、今回もよろしければ是非最後まで見てください。

・「エモい」と「ヤバい」は違う

 「エモい」と「ヤバい」について、若い世代はそれほどですが、ある程度上の世代にいくと「エモい」≒「ヤバい」という認識を持っている人達が一定数いるそうです。

 確かに大枠で見れば、若者言葉という同じジャンルに属していて、○○いという形も同じですから、同一視してしまっても仕方の無いことだと思います。

 ここで一度私の考える「エモい」と「ヤバい」の違いを提示したいと思います。

 今まさにこの記事を読んでいるあなたともう1人で会話しているという体で、以下の例文の( )にそれぞれエモいとヤバいを入れてみて、どちらがその後の会話を成立させやすそうか考えてください。もう1人というのは家族でも恋人・友人でも先輩後輩でも誰でもいいです。

①「この天丼、(ヤバい/エモい)」
②「この小説のストーリー、(ヤバい/エモい)」
③「このイルミネーション、(ヤバい/エモい)」

 「この天丼、ヤバいね」と言われて、あなたはどう感じましたか? この3つの問題に正答は無いので、何を思いついても正解なのですが

 私は①と③は「ヤバい」が、②は「エモい」の方が会話が成立しやすいかなぁと思います。

 天丼やイルミネーションという視覚的に充分な情報量を得られるものであれば、「ヤバい」を使えば完璧とは言いませんが、ある程度の目星が付けられて、それ以降の会話も比較的スムーズに進められると思います。

 天丼であれば味/見た目/量/値段と、イルミネーションも見た目/形/数量というふうに。

 反対に「エモい」は、小説のストーリーのように、視覚的情報だけでなく、それを一度咀嚼して自分の内面で処理・形成し、そこで初めて情報に成りうるものを表現する際に適していると思います。

ですが、会話になるか?という点では甚だ疑問が残ります。

 表面的な情報でなく、自分の内面を経由した上で情報として形作られているので、「ヤバい」のようにある程度の目星をつけることが出来ません。

 ですから「エモい」を使って会話が成立したとしても、「ヤバい」と違って、わかる〜やそれな〜といった中身の薄いものになるのでは無いのでしょうか。

 以上のことをまとめると、私たちは見た目で分かるものは「ヤバい」、見た目だけでは判断できないものは「エモい」という使い分けを知らず知らずのうちにしていると思います。

・なぜ「エモい」は多用されるのか

 前回も書きましたが、私は「エモい」が爆発的に流行したのは、話し手の承認欲求の肥大化・暴走、平たく言うと「エモい」を用いる人は聞き手に対して、会話を求めておらず、いいね!やわかると言った安易な同意が欲しいのではないかと考えております。

 上記でも指摘したように、「エモい」を用いて会話を広げようとすると、話し手の発言に対して安易な同意が使用され、中身の無い、空っぽの会話になってしまいます。

そもそもことばというのは、他人と意思疎通するための道具です。ではなぜ他人と意思疎通するのでしょうか?

 これもまた色々な考えがあると思いますが私は、

他人のことを分かりたいから 

 だと思っています。何においても分からないというのは、不気味で恐怖の対象です。ですが、分かってさえいればある程度の予想であったり、振る舞い、対策が出来ます。だからこそ、知るための道具であることばも発達したのではないでしょうか。

 あるいはコミュ力が重要視されている現代社会や、文科省の求めている分かりやすく表現することに対する反抗、反骨精神が産んだとも考えられると思います。19世紀のロックがいい例です。

 以上で、「エモい」についての殴り書きを終えたいと思います。

 書きたいことがありすぎたので、全体的にぐちゃぐちゃした文章になってしまいましたが、自分としてはとにかくかたちに出来たので、結構満足しています。

 「エモい」についての殴り書きについては、また違う考えとか新しい観点が思いついたら、随時更新していきたいと思います。その報告はきちんとするので、暇であればちらっとでも見に来て欲しいです。

 今後書こうかなと思うのは、好きなアニメとかマンガを語る感じのやつ書こうかなとおもってます。俺ガイルとかFateとかNew gameとか

 大学がいつ始まるか分からず、もうちょっと暇な時間が続くので、もしかしたら次回投稿もすぐかもです。その時はまたご贔屓お願いします。

追記1,一部内容の変更、引用の追加を行いました。内容はそれほど変わってないと思います。


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