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大切な人に触れるという記憶。

看取った直後のご家族の映像。


驚くほど晴れやかで澄んだ空気が流れている。

本人が自宅で死にたいと希望して自宅に戻ってきたということは

もう治療はしないということ。

すなわち本人だけじゃなくって

家族も死を受け入れることで可能になる。


意識があるうちにありがとうを伝え合って迎えた死。

頬ずりしたり

チュッチュッしたり

手を握ったり

抱きしめたり

さんざん好きなことしましたって動画でおっしゃっている。

口から出てくる好きなことは

死の直前のお母さんに触れることばかり。

看取った直後とは思えない

笑顔がすべてを物語っている。


やっぱり大切な人に触れたい。

自分が逝く立場ならば

やっぱり家族の温もりを感じながら旅立ちたいものね。


冷たくなってから行うお別れのスキンシップよりも

可能ならばまだ生きているうちにスキンシップを持ちたい。


触れた記憶が亡骸の冷たさとなるのか

まだ生きている温もりになるのか

出来れば温もりの記憶を抱いて

残りの人生を歩んでいきたい。


萬田先生がサポートされている自宅で死ぬって

こういうことなんだと驚かされた。


大切な人との残された僅かな時間

やりたいことは目いっぱい触れるってことだった。


この世界に誕生した新しい人との思い出も

ほとんどが触れた感触、温もりを通じて記憶に刻まれる。


旅立つ人との思い出も

手で感じとった温もりを記憶に刻んでおきたい。


触れることを通じて

大切な人は確実にあなたの記憶に刻まれていく。

出来うるならば

元気なうちからいっぱい家族にふれて

記憶のメモリーを増設しちゃってください。


あなたが大切な人に触れたのはいつのことだろう?


この人生というゲームで

大切な人に触れた記憶をいっぱいGETして生きていきたい。




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