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カラダを感じられれば自分で分かってしまう。

シェーグレン症候群という涙や唾液が出にくい難病の方が

整体指導を受けて帰宅後に

涙があふれてきて発熱しましたと報告をいただいた。

そして暴力をふるっていた親に対して怒りが湧きおこってきましたって。


涙も、発熱も意識して出てきたものじゃなくって

長いあいだ動くことができなかった無意識運動が動き出せたことで湧き起こってきたもの。

慢性的な病気を抱えているってことは

本来であればカラダは回復要求を起こして回復していきたい。

自力で解除できない硬張りが愉気によってわずかに変化が起こって

その変化が呼び水となって無意識運動が動き出したというわけ。


だから動き出せた無意識運動が起こしている発熱を何も考えずに下げるって行為をしてはいけない。

高血圧を下げる薬を飲んでいる人がいるけれど

血圧を上げないと通らない場所があるから

必要があってカラダは圧力を上げているんだから

通りにくいカラダを変えずに圧力を下げるって働きかけは緩やかな自殺行為。

無意識運動が行なっていることを理解していないし

少なくとも働きかけていく順序が逆。

まずは心身に働きかけなきゃ。

外の力を借りるのは、その次でしょ。


そんなことが出来てしまうのは

カラダを感じられていないからなんです。


整体指導を受けていてときどき

私はよくなっているんでしょうか?って尋ねてくる方がいる。

カラダが感じられるようになっていれば

そういう質問は出てこない。

自分でハッキリと分かっちゃうからね。


ずっと沈んだ気分だった方が

急に外出して好きだった趣味をやりたくなったり

10年以上抱えていた痛みが消えて明るい気分を感じられるようになったり

心地よさを日常で感じだしたら

私はよくなっているって自分で決めてしまう。


だから私よくなっているんでしょうか?という質問が出てくるうちは

感じるカラダがまだ取り戻せていない。


慢性的な異常を抱えている状態で

カラダが感じられるようになると

まずキャッチするのは異常感、違和感などの硬張りであることが多い。

たとえば今まで感じなかった仕事後の疲れを感じるようになったりする。

本人の感覚では、今まで無かった疲れを感じるようになった

すなわち状態が悪くなったと錯覚しちゃいがちなんだけど

無かったんじゃなくって、感じていなかっただけなんです。

麻痺が解消されてきて、感じだしてきたってこと。


くわえて動かせなかった部位が動かせるようになれば

自然な結果として疲労感が出てくることもある。

目が見えなければ目は疲れないし

目が見えるようになってくれば目の疲れを感じるようになる。


カラダで感じられるのは疲労感だけじゃない。

心地いい~って感覚もカラダが生み出すもの。

頭の緊張が緩んで、呼吸が深くなってくれば

ますますカラダを感じとれるようになっていきます。



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