“うちの味”は持ち運べる! 【シーフードカレーのおにぎり】 作り方
「ダメだわこれ……」
早々にあきらめてしまいました。
きっと多くの人がそうであるように、わたしも実家のカレーが好きなんです。
どこのスーパーにも売っているおなじみのルーで作るカレー。ときには2種類のカレールーをかけ合わせて「これが味わい深さの秘訣」と、ちょっと得意げになってみる。肩肘張らない家庭の定番は、いつ食べても落ち着ける味。
食べた回数だけ体にプログラミングでもされていくように、“家のカレーが一番美味しいと感じる体質”ができあがっていくのでしょうか?
「お弁当でも家のカレーが食べたい!」
学生だったわたしは、実家のカレーをお弁当箱に詰めて学校に持参することを試みました。
でも、当時は今のようにスープジャーや機能的なお弁当箱が一般的でなかった時代。カレーを詰め込んだお弁当箱は、少しでも斜めに持とうものなら外側までカレーまみれになってしまいます。
カレーだけラップに包んでみたり、漏れる前提でお弁当箱ごとナイロン袋におさめたり、思いつく工夫は施してみたものの……。学校でワタワタする光景は容易に想像できました。
そして冒頭に書いた、小さな挫折感です。
そんな、もう半分忘れかけていた記憶を、ふと思い出していました。どうしたって実家の外には持ち運べそうになくて、途方に暮れていたあの頃。あれから随分月日は流れ、今はもう少し思いつく工夫のバリエーションを多く装備できているかもしれない。
そこで今回は、お弁当にも安心して詰められる、カレー味のおにぎりレシピをご紹介します。お弁当箱に詰めるのみならず、ラップに包んだままでも持ち運べる、過去のわたしに教えてやりたい一品です。
具材には今回、シーフードミックスを使ってみました。ご家庭でさらにアレンジを加えていただくなど、ぜひ参考にしてもらえたらうれしいです。
「シーフードカレーのおにぎり」作り方
〈ポイント〉
冷凍のシーフードミックス使用でラクチン
スパイシーな旨みがしっかり味わえる
家にある食材で気軽に作れる
ごはんに混ぜ込むスタイルだから失敗が少ない
アレンジもいろいろ!
【材料(2個分)】
ごはん…お茶碗1杯半/200g
シーフードミックス…15g
玉ねぎ…8分の1個
〈調味料〉
ケチャップ…大さじ2分の1
ウスターソース…小さじ1
カレー粉…大さじ1
コンソメ顆粒…小さじ2分の1
生姜…適量
※調味料はすべて混ぜ合わせておきます
【手順】
1.みじん切りにした玉ねぎと、シーフードミックスを、油をひいたフライパンで炒めます。このとき、油のかわりにバター(分量外)を使用するのもおすすめです。ぜひお好みにあわせてお試しください。
具材に火がとおったら、調味料を加えてさらに炒めます。濃いそう〜な見た目ですが、この時点ではご心配なさらずに◎
2 .あたたかいごはんに、1で作った具材を混ぜ合わせていきます。全体に行き渡るようしっかりと混ぜ込んでください。
3.混ぜ合わせたごはんを、2等分にします。
4.ラップに包んでおにぎりにしていきます。大きく広げたラップの上にごはんを置いて、ラップを折りたたむように被せてから握るとおにぎりの形が作りやすいです。
おにぎりの見た目を整える方法はコチラの記事でもご紹介しています。よかったらぜひ。
5.器にもったらできあがりです!
アレンジいろいろ
① 「カレーのシーフードおにぎり」に海苔を巻いていただきます。手で直接食べるときにも、手が汚れにくいので便利です。シーフードカレーと磯の風味がマッチして、ますます旨みがアップしますよ。
② カレー味のおにぎりにはチーズもぴったり!手順4でごはんを握る際、真ん中にプロセスチーズを忍ばせてみましょう。アクセントにもなるコクのある食感は、食べたときにうれしいサプライズになります。
ほかにも、おにぎりの上にピザ用チーズをのせてトースターでチンしたり、シーフードをひき肉に置き換えてみたり、たくさん作って冷凍保存しておくのもおすすめです。
家のカレーは、自由にアレンジを加えるのも楽しみの一つですよね。それはおにぎり作りも同じ。気分に合わせて具材の組み合わせや使う調味料をかえるなど、それぞれの家庭の味に少しずつ染めていってもらえたらうれしいです。
「やっぱり落ち着くわ〜」
食べて心がほっとする。そんな“うちのカレー”を目指して。
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