見出し画像

有料記事を書いた話、買った話

今日は、2024年5月に、初めて有料記事を書いた話と、初めて有料記事を買ったお話をしたいと思います。後者は特に、有料記事をこれから書きたい方におすすめの内容です。

有料記事を書くつもりも買うつもりもありませんが、という方は、下記目次から「結局買った記事の話」に飛んでいただければと思います。有料記事のご紹介にはなりますが、こちらの記事は、無料部分でも十分に内容が分かります。ぜひ多くの方に知っていただきたい内容ですので、目次から飛んでいただけますと幸いです。



初めて有料記事を書いてみて

まずは、この有料記事を購入してくださった皆さん、改めて、本当にありがとうございました。

有料記事を書くことに心なしか否定的だった私ですが、実際にやってみての感想は、「一歩踏み出してよかった!」です。

もちろん、踏み出す前は大いに悩みました。普通に「売れるかなぁ………」と心配してもいました。だって、時間をかけて頑張って書いても、誰にも買っていただけなければ、誰の目にも留まらないことになります。「誰にでも読める、というのは違うかもしれない」とは言いつつも、それで本来の目的である「届くべき人に届けたい」が叶わなくなったらという不安は大きなものでした。

けれど、長く私の庭を訪れてくださっている方や、リアルで出会った方が、私の記事を手にとってくださりました。本当に、嬉しかったです。
リアルでお会いしたことのある方からはもちろん、noteで繋がっている皆さんからも感想をいただくことができ、「よかった、ちゃんと届いた」とほっとしたものです。

これからも、時折、有料記事を書こうと思っています。それは、「文章を生業にしたい」という個人の夢のためだけではありません。

noteで有料記事を売買することで、noteへの恩返しになる、ということを言ってらっしゃるnoterさんを見かけて、「なるほど」と思ったからです。

私たちはnoteを無料で使っています。この街に「恩返ししたいな」という気持ちがありつつも、有料版noteを個人で使うことはないし、メンバーシップはハードルが高いし、クリエイターサポートは(私の場合は)”待ち”の姿勢………。noteへの恩返しは「書き続ける」くらいしかなかったのです。

でも、自分の記事を売ったり誰かの記事を買ったりすれば、そのお金のやり取りの手数料が、note側に流れていきます。これでnoteに恩返しができるのか! と私は目が覚めたような気持ちになりました。

もちろん、無料で広く届けたいという気持ちもあります。でも、だからこそ有料で記事を出す時は、買ってよかった、これは私のための言葉だ、と思ってもらえるような記事になるよう、ますます頑張っていく所存です。

これからも、どうぞよろしくお願いいたします。


有料記事を買おうとして、困った話

続いて、有料記事を買ったお話。
これは、これから有料記事を書きたい人の役に立つお話かと思います。

というのも、「よし、有料記事を買おう!」と意気込んで記事を探していた5月。「買いたい」と思える作品になかなか出会えず、私は困ってしまったのです。記事を探していた”読者”としての私の個人的な感想は、これから有料記事を出す方が知っていても損はないと思います。

そこで今回は、こんな記事は買おうと思えなかった、という記事の特徴を3つご紹介したいと思います。誰かを批判するような意図はなく、むしろ、「きっといいことを書いているのに、もったいないなぁ」と思う場面があまりにも多く、今回このような記事を書くことを決めました。これから有料記事を出したいという方の参考になれば幸いです。
※すべては個人の感想ですので、悪しからず。

①無料部分がゼロに等しい有料記事

何が書いてあるのか分からなすぎて、私は買うのをためらってしまいました。私の有料記事では、いつも読んでくださっている方だけでなく、初めましての方にも私の想いや考えが伝わるようにと、無料部分でかなり語りました。人によっては「前置きが長い………」と思われたかもしれません。でも、どういう内容で、どういう理由で有料化しているかは読者の方にも共有した方が、彼らも安心して購入できるのではと思います。

②過去記事に無料記事がない

これも①と似ていますが、過去記事も有料記事ばかりだと、どんな人が書いているのか、どんな内容を書く人なのかを知る手立てがなくなり、読者は手を出しにくくなってしまいます。もし、有料記事に無料部分がほとんどなくても、過去記事を読むことができれば、「こんな感じのことを書く人ね」と理解することができます。私の場合は、内容や語り方が似ている過去記事(全文無料記事)を無料部分に載せました。

③やけに価格設定が高い記事

これは完全に個人の感想ですが、数千円という価格設定をされると、なかなか手が出しにくいなと思いました。文字数が長ければ納得できるというわけでもなく、「これだけ長いのを、私は読み切れるかしら?」などという変な心配が頭をもたげたこともあります。クリエイターにとっては、時間をかけて熱量をもって書いた記事かもしれません。でも、「買うまで内容が分からない」読者にしてみれば、そんな記事を買うのはなかなかの賭けです。

もちろん、安売りをすすめているわけではありません。むしろ、安売りしないで、と言いたくなった方もいました。でも、特に①や②のような特徴をもつ記事の場合は、「どういう人に読んでほしいのか」「どういう内容なのか」「(ハウツー的なものであれば)どれくらい分かりやすいのか、再現性があるのか」といったことをはっきりと示した方が、納得感をもって、読者さんは購入できるのではと思いました。これは私のための記事だと思えば買ってくれるはずですし、どんな内容なのか想像がつけば、迷いも少なくなるでしょう。


結局買った記事の話

では、結局私がどんな記事を購入したかというと。「ゆめゆず」さんのこちらの記事です。

この記事は、無料部分でも、十分濃い内容を書かれていて、ある意味「買わなくても内容が分かる」記事でした。というのも、ゆめゆずさんがこの記事を書いたそもそもの意図が、「有料記事を売りたい」ではなく「娘さんの現状をより多くの人に伝え、社会を変えたい。同じ病気の人の早期発見に寄与したい」というものだから。

では、なぜ有料記事にしたのかということも、無料部分で簡潔に説明されています。

この記事はあえて有料化させていただいております。
理由としては非常にセンシティブな内容を含んでいるのと、真剣に読んでくれる方に見てもらいたいからです。

『障害者になれない娘』より

無料部分で、十分すぎるほど現状と想いを語ってくださっていたからこそ、この一文を見た時に、無料部分で書かれている「事実」を知るだけでなく、このnoterさんと、その娘さん、ご家族の直面された「現実」を知りたいと思い、購入を決めました。

テレビや新聞のニュースを見ていても泣いてしまうことがある私。案の定、泣きながら読みましたが、だからこそ、この記事の内容は多くの人に伝えたいとも思いました。(スキを押すのも忘れて読んでいたことに、この記事を書いている時に気がつきました)

とはいえ、買うことを強くおすすめすることはできません。そこまで踏み込んだ内容を知りたいと思えない人がいることも、自然なことだと思います。

でも、無料部分は読んでほしいな、と思います。

だって、怪我も病気も障がいも、誰にでも起こりえることなのです。たまたまそうでない人たちが決めたシステムや制度は、時に無情です。少しでも共感してくださった方は、一緒に拡散&署名にご協力いただけると嬉しいです。

どうぞ、よろしくお願いします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?