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5:秘密の場所で……
これまでのDragon Eye
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バタン!
少女が家の扉をしめる音が響く。
背中にはリュックを背負っている。大きく膨らんでいて何やら色々と詰め込んでいるようだ。そして手には母が買ってくれた画材が入った箱を持っている。
「よし!行こう‼」
少女を体を反転させて歩き出す。足を進める方向は昨日向かった村と逆方向の山だ。
今日少女は山にある彼女だけが知る秘密の場所にピク
6:Dragon Eye
これまでのDragon Eye
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「ここは……どこ……?」
少女は思考する。
暗闇の中で。
「私……死んじゃったのかな……?」と思考を巡らせていると徐々に体の感覚が戻ってきた。
視界は未だに黒一色だが、体は確かにそこに存在して自分の意志で動いている。
手を自分の顔まで上げてそこに自分の頭や顔があることを確認しようとする。
頬に自分の手が触れる。
「大丈夫!生