見出し画像

「めんどくさい雑務があっという間に終わる魔法」を教えるよ

魔力がなくても唱えるだけで影響を及ぼすことができる呪文は実在する。
成瀬さん謹製のコトダマ・スペルをひとつ教えるね。


では、ご唱和ください!

「5分で終わることはすぐやる」


\5分で終わることはすぐやる/

「だるっ」「めんどくさっ」と思った時に間髪入れず詠唱すること。
唱えたら行動する。不思議と体が軽くなり、あっという間に雑務が終わる。
以上!

これは会社・自宅を問わず詠唱頻度が高い魔法だよ。
なぜか自宅では失敗確率が高まるけど、効果はてきめん。

ついさっきもお風呂場で唱えたところ。
シャワーフックのネジが緩んでいて、シャワーヘッドを置くたびにガタガタするのをしばらく放置してたけど、今朝ついにカッとなって詠唱。ドライバー持ってきてネジ締めてドライバーもとに戻すだけの作業なんで、ほんとに5分もかからないんだよね。

さいきん職場で詠唱したケースだと、単発で月1回程度発生する「これ読んどいてください」系のやつ。読むだけなので5分とかからないけど、後回しにすると些事すぎて忘れやすい。こういうのは気づいた時に終わらせるに限る。
書き込みへのお返事も同じ。人との交流はナマモノなので、しっかり考えてから翌日返事するよりも「考えてみるので明日まで待ってて」だけ先に伝えておく必要があって、それだけなら5分で終わる。

魔法が効く理由


この呪文は自己暗示系だから、効果を信じていないとうまく発動しないよ。

効果に納得できればパフォーマンスが向上するはずなので、身体に馴染むまでは、使用後にどんなメリットを得られたかを振り返ってみてね。
構造を理解することで納得が早まるので、そのへんの仕組みも話すよ。

■号令の役割をする

この呪文には行動のきっかけを作る効果があるよ。イメージはこんな感じ。

  • 「位置について…」=詠唱(集中)

  • 「よーい」=気持ちの切り替え、手順をなぞる(捕捉)

  • 「ドン」=行動に移す(発動)

自分に対して命令を下す側面もあるので、声に出して詠唱したり、あらかじめ文字にしておいたものを読むなり、外部から呪文を取り込むことが発動確率を高める。慣れれば無詠唱でも発動できるけど、私はもともと独り言が多いこともあり、反射的に詠唱する癖がついてるな。

■ネガティブを抑え込む

雑務に対する「だるい」「めんどくさい」「今やらんでもいっか」といったネガティブな印象を「5分で片付く」「大した事ない」「サクッといこか」とポジティブへ傾ける、印象操作の効果もあるよ。

だるい仕事でも、ポジティブに捉えてモチベーションが生まれればパフォーマンスも向上するので、身体が軽くなり秒で終わる(体感)。

あと、個人的には「未来で後悔したくない」という想いの強さが呪文の効果に直結している気がする。

先程のお風呂場で唱えたケースがまさにそうだったのだけど、ネジ締めるだけで解決する程度の些事に半月ほど継続して軽微なストレスをもたらされていたのかと思うとムムムするのよ。それが嫌。

そもそも、こういったムムム経験の積み重ねから編み出した呪文がこれなんだよね。こんな些事で不機嫌にさせられてたまるか。こんな些事に足を引っ張られてたまるか。即刻終わらせてやる。そして私は開放されるのだ!という気持ちも呪文に練り込まれているので、私にとっては効果が出やすい。

だから例えば「終わったら飲めるぜ」とか、自分なりに効果のある言葉で詠唱するのもいいんじゃないかな。

■自己肯定感が上がる

本当に5分以内に片付いた時の達成感は気持ちいいよ。
成功体験を重ねることで魔法への信頼感が強まり、効果も得やすくなる。

そして「テキパキ働く俺つええ」と悦に浸ることで自己効力感が上がるので、「そんな自分はすごいじゃないか」と自己肯定感もあがる。
だから繰り返し詠唱するし、一貫性の原理とやらで習慣になりやすい。

なのでこれ、ポジティブループで構築されている陽の魔法なのだけど、私のような完璧主義には軽微な強迫観念による陰の要素が混ざるので、詠唱忘れで取りこぼした時は反動によるダメージを地味に喰らうんだよね。。。

「5分で終わらない」と気づいたらすぐ中止!


最後に、これが魔法を扱う上でいちばん大事なところ。
ここまで「たった5分」という前提で説明してきたけど、「されど5分」でもあることをお忘れなく。5分も積もれば自らの首を締め始める。

「5分で終わることは~」と唱える理由には、「5分で終わるのか?」を自問することも含まれているんだよ。

この測り方を間違えると、自分がつらくなっちゃう。
「ひとつの作業に対して5分以内か?」ではなく、「今日やるべき全工程に対して5分以内か?」で測ってね。

シャワーヘッドのネジを締めるのは、後続作業がないから5分で終わる。
資料に目を通すのも、後続作業がなければ5分で終わるけど、資料の感想も求められているなら5分で終わらないから、やらない。かわりに必ずToDoを立てて、作業時間を確保する。
書き込みの返事も、今日やるべきは「明日まで待って」と言うだけなので5分以内。これがもし今日中に返事が必要だったらToDoを立てて、作業時間を確保する。中途半端な返事をするより、作業に集中する時間を設けたいね。

実際やってみたら5分で終わらないことがわかる時もあると思うけど、そういう時にはいったん中止したほうがいいよ。5分さわったことでその後の筋道も立てやすいと思うし、そこでToDo立てて作業時間確保だね。

眉間にシワが寄ってきた時も中止!


すぐやる魔法は時間に余裕があって比較的ヒマと言える環境下で使うもの。
雑務がわんこそば状態でメインの仕事が手につかなくなってきたら、すぐやる魔法を中止して、追加呪文「これ緊急?これ重要?」を唱えるんだ!

その雑務、緊急度どのくらい? 手が空いてたら今すぐやりたいけど、メインの仕事を脇に追いやるほどの急ぎじゃないよね? じゃあ明日でいいじゃん?

その雑務、重要度どのくらい? メインの仕事が間に合わなくなったら本末転倒なのでは? じゃあ明日でいいじゃん?

ひとつ片付ける前に次の雑務が現れて、それもままならないうちに次の雑務が…というふうに仕事がテトリスのように積まれていくと、仕事が増えるたびに嫌な顔をすることになっちゃう。頼まれ仕事を眉間にシワ寄せて引き受けたくはないよねえ。眉間にシワが寄ってきたら、すぐやる魔法は中止。

そんな時には一回深呼吸して、メイン仕事も含めた抱え作業を全部書き出してみてね。そしてひとつひとつの作業に「これ緊急?これ重要?」と問いかけながら優先順位を決めて、上からいっこいっこ確実に終わらせていこう。
明日やってもいい雑務なら、状況によっては日めくりしちゃえ。


ではでは、成瀬さんのコトダマ・スペル講座でした!
みんなも職場の魔法使いめざしてがんばろー

この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?