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退職前の着々準備で、運が巡ってきた

人並みに上場企業の役員目指してサラリーマン検定3段まで階段を駆け上がったが、51歳で突然の病に半年苦しみ、社内人事評価も急降下……あーぁ…
閑職になってボーっと過ごし2年経った頃、会社が開催した、通称「肩叩き研修」と呼ばれるライフプランセミナーに参加。
ここで、僕はスイッチが入ったのだ! 
そうだ、得意を活かしてライフキャリア研修講師になろうと。でも、ただの研修講師では勝てない。箔をつけるために社会保険労務士試験に挑戦した、されど5年連続不合格。すでに59歳。
60歳定年で辞めて独立するつもりだったのに...
そんなタイミングに再び出向発令(これで8社目)、最後のご奉公と思って赴任し、1年後には60歳定年も過ぎて...

あれは、3年前...

会社にいた後輩がビズリーチに転職していることがわかった。
当時62歳の僕は、「年収1,000万円のエグゼクティブ転職も夢ではない」のキャッチコピーに惹かれて彼を訪ねたのだった。 挨拶もそこそこに「で、どうかな、今からだとどんなエグゼクティブ転職があるのかな」と僕。
彼は「いやあ、60過ぎるとないですよ」ときっぱり...

そういう手があったのか!

しかし、彼は直ちに言葉を継いだ
「原田さんは幸い一部上場企業に勤め、部長にもなり、子会社とはいえ社長などの経営者経験があるのだから、会社の顧問になることを考えてはいかがですか」

登録はしたものの...

早速、数社の顧問紹介会社に登録、基本的にはWeb上で登録できるが、
ある1社は、登録内容を確認したいとの理由でオフィスへ出かけた。
やはり、顔を合わせて話してみるものだ。立場上、多くの会社の幹部と名刺交換をしていたので、それだけでも「売り」になると激励された。
でも残念ながら、自社の就業規則を確認してみると、再雇用嘱託という1年単位の契約社員の扱いでも、兼業は禁止。せっかく登録したのに...

コロナ禍転じて、福と為す

右足の腓骨を骨折、全治1カ月

顧問紹介会社に登録して数か月経ったある日、ゴルフで右足首を骨折、
手術で入院10日間、ベッドに横たわりながら、いろいろ考えました。
定年本を読み始めたのはこの頃。「働けるうちは働きたい人のためのキャリアの教科書」(中高年専門ライフデザインアドバイザー 木村 勝著)
これだ! と思った。僕にはポータブルスキルがある!

オンラインでできるじゃないか

まず、自分の頭で描いていたシニア社員向け研修コンテンツの資料作成。
始めてみると、政府機関の統計調査や、キャリアに関する資料は膨大。
かなり時間がかかって漸くできた資料を、出向先の会社の人財開発部、
次いで友人の研修会社に送って売り込み開始。感触は悪くない。
「日本の人事部」「HRpro」のサイトに掲載するための準備もした。
コロナ禍ではリアルセミナーは難しいと思い「オンライン講師養成講座」を受けて、90分の研修をオンラインで行なうのに必要なノウハウを学んだ。

キャリアコンサルタント資格との出会い

会社のキャリアアドバイザーから、キャリアコンサルタントという国家資格の話を聞いて、自分で調べていくとキャリア界の大御所、宮城まり子先生の養成講座を見つけた。問い合わせると翌日が説明会、飛んで行った。
電撃的なまり子先生との出会いが僕の人生を変えた。4カ月皆勤出席。般若のような形相でのまり子先生の面接実技ロールプレイは、容赦がない。
お蔭さまで、21年3月の試験に臨み何とかギリギリ合格。

「とにかく傾聴、じっくり味わって聴いて下さい」

顧問先との初契約

キャリアコンサルタント試験の勉強に必死だったころ、顧問登録会社の1社から「そろそろ会社のご紹介を」とプロポーズがあった。
会社退職まで、まだあと1年だが、腹を括って面談に臨んだ。
この思いきりが功を奏し、21年4月から2社と顧問契約締結。

次々と仕事が転がり込んできた

売り込んでいた「シニア社員向けキャリアデザイン研修」がOKになった。
21年5月、300人の50~52歳の社員を対象に全9回のZoomセミナーを実施。
出向先会社なので腕だめしの無料セミナー。でも、これが今年になって有料のeラーニング受注に繋がった。
一方、知人の橋渡しで社外からもキャリアデザイン研修の引き合いが幾つか入ってきて、自ら集客することなく研修講師としても軌道に乗り始めた。

知人からの紹介などにより顧問契約へ

21年4月に開始した顧問先会社2社で順調にご支援が進んでいた昨年夏、
以前の取引先の社長から顧問になってくれないかとのお誘いがあり、
次いで、スポットで業務支援した会社からもオファーが舞い込んだ。
秋から冬にかけて知人の紹介により3社、さらに春には顧問登録会社の紹介で2社追加。あれよあれよと言う間に...

My 3rd Placeでの人の輪の広がり

昨年春に加入した顧問サロンから始まり、この1年半に、おじさんLCC、プロティアン・キャリア協会、プロティアン研究会、キャリコンサロンなど、キャリア関係のオンラインコミュニティに次々と参加。
1,000人を超える新たな友人と繋がることになり、この関係でも次々と新しい仕事を引き受けたり、活動に協力したりすることに...

ついに、個人事業を開業

42年3カ月勤めた会社を6月末に退職し、7月から個人事業を開業。
現在、顧問契約による会社経営支援、キャリアデザイン研修企画&セミナー講師として登壇という二足の草鞋。
そのほかスポット案件が月に1件程度入ってきている状況。
2年前まではこんなことになろうとは全く予想だにしなかった状況になり、一番驚いているのは自分自身であり、働けるうちは働きたいと思っている。


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