読書感想『夏の終わりに君が死ねば完璧だったから』
「愛」の証明って難しい。
あなたを愛しているという事実を、明らかにすること。
そんなことできるんだろうか。
「愛してる」って伝えても、嘘なんていくらでもつけるって反証できる。相手を抱きしめようとも、物理的に本当に思ってなくてもできる。
いつも頭の中に存在する、ひねくれの悪魔が口を出してきます。
そしてこの『夏の終わりに君が死ねば完璧だったから』は僕の頭では到底不可能な愛の証明に挑んだ作品です。
舞台は人口1000人ほどの山に囲まれた集落、昴台。
財政を