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トピックス(小説・作品)

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素敵なクリエイターさんたちのノート(小説・作品)をまとめています。
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2021年2月の記事一覧

ばれ☆おど!㉙

第29話は大幅に改稿しました。改稿前に読んで下さり、感想をいただいた方本当に申し訳ございません。  第29話 ジャンクフード大戦勃発!?  追跡銃〝チェイサー〟から放たれた弾丸は、大気を切り裂きながら標的に向かっていく。  鈍い音を立てながら次々に着弾。  そう。確かに命中していた。  10発以上だ。樹里に気づかれていなければ、今頃カン太はガッツポーズを決めていたにちがいない。  しかし、現実とはそう甘いものではない。  それはこうだ――。  樹里の〝使い魔〟と言っても

パステルカラーの恋 12

1話から読む 11話に戻る  わたしが仕事に復帰したのは11月も後半近くになった頃。1ヶ月以上も休職していた訳だ。復帰してみると想像以上に周りの人達が優しくしてくれる。つくづく有り難いと思う。右腕の方は大分回復して来てはいるのだが、大事を取って力仕事はせずに主に事務系の仕事をこなした。経理・会計の仕事というのは初めての経験なのだが、もしかしたらこういう仕事はわたしに向いているのかも知れない。わたしはその日の内に書店に寄って「簿記会計の基礎」という本を買った。  さくら

パステルカラーの恋 11

1話から読む 10話に戻る  さくらの入院している病院を探し当てたわたしは、そこでさくらの母親と妹さんに偶然に出会った。  思わず声掛けてしまったわたしを2人は、珍しいものを見る様な目で暫し見詰めた。  漸く事態を呑み込み、冷静さを取り戻した婦人は居住まいを正し、ここでお話するのも何ですからと、病院に隣接するカフェへとわたしを連れて行った。  席に着くなり婦人は、深々と頭を下げた。娘の方は終始憮然とした態度を取っていたが婦人に倣い小さく首肯した。 「桜の母でございます

パステルカラーの恋 10

1話から読む 9話に戻る  ずっと暗闇の中を彷徨い歩いた。そこがどこかは分からなかったが、めまいのような気持ち悪さに、あまり居心地がいい感じは持てなかった。時間さえも失くしてしまっていた。時々手を前に差し出してみてはいるのだが、ふわふわした空気みたいなものに触れるばかりで、現実とは乖離したそれは、どうやらわたしの知らない世界であるらしいと思わざるを得なかった。  辺りに目をこらしてみると、突然、白い大きな光が現れ、わたしを凌駕する。その度に悲鳴をあげ、気を失ってしまうの

パステルカラーの恋 9

1話から読む 8話に戻る  季節はもうすっかり秋、十月も中旬を迎えた。  私と美和がリアルで会って、交際を始めてからそろそろ半年が経つ。  たった半年の間にもいろいろあったが、私の気持ちは初めての出会いの時に感じたときめきが、まだそのまま続いている。  美和はこの半年の間に、女性(女性装者)として随分成長したと思う。それは見た目の問題だけでなく、心の在り方、それに人間として社会に適合して生きて行く力を養って来たのではないかと思われる。  それに、私自身にも言える事だが、初

パステルカラーの恋 8 (東京旅行 後編)

1話から読む 7話に戻る  居酒屋の個室に美和とジュリアを2人きりにさせてトイレに出て来た桜は、突然、美少女アイちゃんに壁ドンされ強烈なキスを受け、ふらふらになってしまった。  それでも何とか用を済まし、元の部屋へ戻ると、なんと、ジュリア、アイちゃん、そして美和も加わって女子トークで盛り上がっている。まさかアイちゃん、さっきの事を皆に話してないだろうなと恐る恐る席に加わると、3人は何やら訳の解からない言葉で会話している。 ジュリア「こぼれべのぼんでべみびるぶ? みび

パステルカラーの恋 7 (東京旅行 前編)

1話から読む 6話に戻る  「わあ、すごく広い~」  東京スカイツリーの展望デッキから美和は感嘆の声をあげた。  桜と美和は東京に来ていた。ここに至るまでの道筋を簡単に書いておこう。新幹線で上野に着いた2人は先ず浅草に向かった。  雷門で記念写真を撮り、仲見世通りで土産物を買い、観光客に混じって気ままにそぞろ歩く。それから、浅草寺でお参りをした。まさに修学旅行だ。浅草寺境内の常香炉の煙を美和は顔に、桜は頭に手で煽った。さて効果はあるのか?  お昼はもんじゃ焼きのお店

「さびしさはめぐる」

最近は仕事がたくさんあり、会社を出る頃には帰路の飲食店は軒並み電気を消してシャッターを下ろし、マンションとコンビニの明かりだけが煌々と、それから、これからどこにも寄り道をしないであろう人たちがぼんやりと、赤信号の横断歩道の前に立つ。私はその人々に溶けるように、するすると隙間を見つけて誰かの斜め後ろ、他の誰かには斜め前に立つ。交差点にいた車が止まり、音もなく青色に変わる信号を合図に、疲れた体をふらふらと操縦して歩き出す。誰も寄り道をしないこの夜に、私もまた、まっすぐに自分のマン

肌呼吸か仕上がり重視か違いを楽しむベースメイク

敏感肌であり乾燥肌なわたしはクレンジングを毎日することが肌に合わないので、石けんで落とせるベースメイクを愛用している。 洋服のコーディネートを毎日変えて楽しむようにメイクも楽しむ。 アイシャドウやリップ、アイブロウやアイライナーの色や乗せ方だけではなく、肌の違いも。 ベースメイクをどうするか、組み合わせはたくさんある。 BBクリームなど単品でラフに仕上げるか、下地にファンデーションにコンシーラーと抜かりなく完璧に仕上げるか、下地とお粉だけの軽さで素肌感を楽しむのも良い。艶

春の踊り子

さあさ、みんなで踊りましょう。 春を告げる、私は踊り子。 長い手足を振り乱し、陽気に踊るわ。 るんたった、らんたった たりらりらたたた なんだかみんな、お寝坊さんね。 早く起きて踊りましょう? チュールのスカートふわりとひろげ くるり、くるくる、風を起こす。 春を知らせる夜の嵐。 みんなの目覚めを待っている。 みんなの喜ぶ顔がみたくって 春一番、今日も激しく舞い踊る。 だけど。 虫も、 木も花も、 動物たちも。 だれもちっとも起きてやこない。 いつまで経っ

距離感

すぐ隣にいる相手でも 心の距離が遠く感じたり 離れた場所にいるはずなのに 心を分かち合える相手がいたり 近すぎて見えないものもあれば 隔たりがあるからこそ冷静に見つめられて 心と現実の距離は比例しなくて たまに苦しくなるけれど 近い時は きっとすぐに仲直りできて 遠い時は ゆっくり言葉を考えられるから どちらの存在も 大事にしていきたいよね こんばんは。 久々に母とケンカしました。 上の子はすぐに癇癪を起こしちゃうんですよね。 4歳って言うと、言葉が堪能になる

好きの瞬発力をあげていきたい

久しぶりに夕方に家に居て、ぼーっとしている時に目に入った景色。 西陽がめっちゃ綺麗。 私の家の隣の家とその隣の家のほんのわずかな隙間から、まっすぐに光が差し込んでいる。 ほんのわずかな隙間なので、太陽の角度によっては光が入ってこない時期もあるんじゃないかな。 日の長さや、天気の状況によっても、その光には出会えないはず。 さらには私がその時間に家に居て、ちょうどぼーっとしているという条件がうまいこと重なる時なんて、確率としてはめっちゃ少ない。 そう考えたら、こんな何

画面越しでは伝えられない人

みなさん、こんにちは。綺羅です。 今日もnoteをご覧いただき、ありがとうございます。 今日は久しぶりに雨が降りました。 雫が何かにぶつかって弾ける音は、不規則なのに、とても心地良く、ずっと聴いていたい気持ちになれます。 そんな、自然が生み出す不規則な音は、重ねると心地良い音楽が自然と出来てしまうのかもしれないです。 私は今、学問の分野を問わず、いろいろな角度で「HSP」や「生きづらさ」について考察し、書いてまとめたり、noteで記事として掲載しています。 最近に

結婚

お友だちが結婚するって聞いて うらやましいって思ったの わたし、あなたと結婚したいみたい