うさのうさ(紅花卯月)
全6話完結。『食肉と良心』がテーマです。売りは『兄妹愛』。ミステリー小説。初期掲載時の内容に若干修正を加えています。 殺すことは悪いこと。でも私たちは動物を殺して食べている。 この相反する事実を幼い頃より当然のこととして受け入れ、我々は大人になる。 誰しも一度は疑問に思う矛盾。物語はここから始まる。 ※他サイトにも掲載中です。 ノベプラ◇https://novelup.plus/story/461240933 なろう◇https://ncode.syosetu.com/n2198gy/
ごく稀ですが、何か物語風なものを書きたい衝動に駆られるのです。これは私の前世のせい?おそらく前世は夏目漱石。(←な訳ねーだろ!) ※画像は角川書店『文豪ストレイドッグス』(ヤングエースにて連載中)より。
『誰にも言えない秘密がばれてオレはそれをネタにあやしげな部活でおどされている件』(ばれ☆おど!) 只今連載中です。 雀ヶ谷南高校動物愛護部で繰り広げられる動物救済物語。売りは勧善懲悪(水戸黄門的な?)。主人公の危機をコミカルに書いています。ヒロインの萌え要素重視。(過去作は随時修正しています) ※各トップ画像及びアイコン画像(VOCALOID3 Library MAYU)の著作権は©EXIT TUNES INC.様に帰属しています。
私の超個人的な好みでYou Tubeから動画を拾ってきてご紹介シます♡完全に『他人の褌で相撲をとる』状態ですね(汗) ジャンルは雑多で『天体現象』から『料理の作り方』まで☆
紅花が語る。愚痴る。許しを請う。上から目線で教えを垂れる(笑)……つまり、紅花のブログ(無料)です。訂正・修正は随時行いますのであしからず*+
第51話 寝返った好敵手 そこに現れた男―― やや憔悴しているが、その目は爛々と輝き、意思の強さを想わせる。 「スペクター!」 カン太は叫んだ。 源二、うるみ、緑子をはじめ、新聞部の大福丸もこの再会に驚きを隠せない。 スペクターは肩をすくめてヤレヤレといった表情をしている。 「そう、身構えるなよ。俺はお前たちに協力しようとしてるんだぜ」 カン太は深呼吸して大きく息を吐きだすと言った。 「そんなこと信じられるか! 何かの罠に決まってる」 あいかわらず、ス
第50話 真打ち登場! キャハハハハハハハハ…… その女の高笑いだけが、その場を支配していた。 「ものわかりがいい人は、だ、い、す、き。お姉さん助かる~」 メデューサは黒服たちに守られながら、鋭い視線を送っている。 だが、彼女と視線を合わせる酔狂な者などいない。 もし、そうすれば、その瞬間に、強力な催眠をかけられて、まるで石にでもなったかのように動けなくなってしまうからだ。 「そうよ。はやく出てきなさ~い。今回はねぇ。あたしには勝てないの~。残念な人たちねぇ
第49話 女装男子の神髄 ?! シータが靴から取り出したもの―― それは、短いベルト状になっている。 カン太の脳内は疑問符だらけだ。 「シータ。そんなもので何をすればメデューサの声が出せるんだい?」 カン太は思う。 (ま、まさか、それで首を絞めて、声帯を変形させるとか……いや、恐ろしいことを考えるのはやめよう……) 「はい。吾川様。これは源二兄さまが、過去に発明した声帯変換機です。あらかじめメデューサの声のデータをダウンロードしておきました」 カン太は
第48話 特殊メイクアーティストの真骨頂 「お、お前は、あの時の……」 カン太の頬が赤く染まっている。 そう。あのときの緑子との写真をパシャリとカメラに収めた女の子。 それが、この相沢杏子なのだ。 大福丸が紹介する。 「すでにお知り合いのようですが、こちら相沢杏子さんです。僕の頼もしい後輩であり、前部長のアイリさんの妹さんでもあります」 カン太は難しい顔である。 「……つーか、藤原さん。なんでオレたちの後をつけてきたんです?」 大福丸は苦笑する。 「本音
第47話 追跡者の正体 「チッ、先越されたか。もちろんわたしもよ」 うるみの声に最初に反応したのは、緑子だった。 綾香、ぜんじろう、樹里もその緑子に続く。 「当然ね。私もそれでいいよ」 「俺の活躍のみせどころだな」 「ご一緒します」 「みなさんありがとう。じゃあ、これから作戦の説明をします」 カン太はそう言うと、シータに告げた。 「シータ。もし、おかしなところがあれば、途中でもいいから、教えて下さい」 「はい。吾川様。わかりました」 「では、これは一つの提案
第46話 異能力者集結! え? えええ? 拒否? ぜんじろうの意外な答えに、うるみは戸惑った。 快く引き受けてくれる筈のぜんじろうである。だが、何故かそうではなかった。 うるみはぜんじろうから目をそらし、視線を落とした。 「そう……。無理強いはできません。でも本当に困ったわ」 ぜんじろうは強い目をうるみに向ける。 「そうじゃない。誤解だよ。俺がどうなろうと構わないんだ。だけど、漆原さんを危ない目にあわせたくない。それだけだよ。俺はもちろん行く。人質も必ず助け
第45話 小さなプリンセス ガルルルル…… 深牧邸の門をくぐると、どこかから猛獣の唸り声が聞こえてくる。 玄関のドアの中からのようだ。 カン太は目を瞑って、思い切ってドアを開けた。緑子はカン太の背中にしがみついている。 ドアの向こうには樹里とその妹の幼女ミリアがいた。 ミリアがいきなり抱きついてくる。 樹里は困った様子だが、同時に微笑ましくその光景を見つめていた。 カン太はよしよしと、ミリアの頭を撫でてやる。 緑子はカン太の背中から離れると言った。 「
第44話 カン太vs緑子 妖精――。 それは澄んだ泉の湧き出る深い森に棲む神秘的な存在。その姿を見ることはできないが、確かに存在している。語りかけるようにして、人間に何かを囁いている。時に人を導く神の使徒であり、時に人を惑わす気まぐれな妖魔の類(たぐい)でもある。いずれにしても、その神秘的な美しさは人間を魅了してやまない。 漆原うるみ。 容姿もさることながら、その声も妖精ではないかと思えてしまうほどの美少女。 いま、彼女は行き詰りつつある今回の作戦をすすめる上で
第43話 選ばれし者 ドガッ!! 蹴破るようにして、カン太は動物愛護部のドアを開けた。 いっせいに中にいた者たちは振り返る。 「やっぱり、お前たちか!」 「フフフ……お久しぶりね。坊や」 その青い髪の女はカン太をじっと見据えた。薄紅色の瞳は以前より凄みが増している。カン太はその目を見ないように注意を払う。 「いい大人が、仕返しですか?」 「あら、ご挨拶ね。これはお仕事なの。悪いけど、これはお遊びじゃな~いのっ。おわかりいただけるかしら~」 「遊びでこんなこ
第七章 爆炎の貴公子 第42話 薄紅色の瞳の魔術 大歓声の中、ひとりの女がギロチンの前に曳きだされた。 任務に失敗した者に死を! 任務に失敗した者に死を! 任務に失敗した者に死を!! 大観衆が狭い空間でひしめき、がなり立てている。 その女の水色の髪は、なぜか毒蛇を連想させる。 ――四肢は鎖でつながれ、厳重に目隠しされている。そして彼女の傍らのギロチンの刃がきらめき、これから彼女に訪れる不幸を物語っていた。 〝サテンドール〟の本拠地ともいえる地下巨大施
第41話 それぞれの思いを胸に それは、古くてボロボロになっている手帳だった。 源二は言った。 「これは、私の父の遺品だ。ここには、あのサテンドールについて書かれている」 「え? 部長のお父さんは亡くなっていたんですか? 知らなかった」 「まあ、聞かれなければ、言うことはないからな」 「なんで、部長のお父さんが、サテンドールと関わっていたんですか?」 「聞きたいか?」 ドカッ 「私も聞きたい!」 その時、新聞部部長、金髪ツインテールのアイリが、突然ドアを
第40話 水玉模様は逆襲する 「騙されただと? 何のことだ!」 源二の問いに、綾香の宝石のように輝く目が鋭くなる。 「私はねぇ、いまの怪物でもわかったと思うけど、特殊メイクの天才なのよ!」 源二はややあきれ顔で肩をすくめる。 「自分で、天才とか、ユーは私の上を行くようだな」 「あの猫ちゃん達には悪いけど、飛び出た内臓とか切断された傷口とかは全部作り物よ」 「何? それにしては臭いが、すごかったぞ」 「もちろん、リアリティを出すために、特別な香料を使っているわ」 「
第39話 怪物の正体 ポップコーンが滝となって流れ落ちている。 「でかした!!」 金髪ツインテールを弾ませながら、小柄なアイリは、ぜんじろうを褒めちぎる。 興奮のあまり、大好物のポップコーンが、こぼれていることに気づいていない。 ぜんじろうが指摘する。 「先輩! ポップコーンこぼれてますよ!」 「………………え?! え?! ええええぇぇ」 上機嫌だったアイリは、突如として襲った不幸に、床に手をつき、うなだれた。 ここは、南校動物愛護部の部室である。
第38話 クールキャラは水玉模様 天高く、青空に飛んでいく真っ赤なフリスビー。 それは、早春のある日の出来事だった。 「虎徹!」 「茶々丸!」 ぜんじろうは二匹のドーベルマンを呼んだ。 すると、猛ダッシュで、筋肉質な体を弾ませながら、ぜんじろうの元にやってきた。 ぜんじろうの足元で伏せて、主人の命令を待つ。 ここは、雀ケ谷市で、一番の大きさを誇るドックラン。 さすがに、ドーベルマンが、二匹もいると、ほかの犬を連れた人たちは、徐々に姿を消していった。
第37話 決め台詞は空振りで 「キャーーーー!!」 エントランスの方から、大きな悲鳴が上がった。 すると、瞬く間に大騒ぎとなり、イベント会場は大パニックに陥った。 源二、サクラをはじめとする、動物愛護部の部員たちが、ボランティアで、猫の譲渡会を手伝っている時であった。 騒ぎを聞いて、彼らは一斉にそちらに振り向く。 源二、カン太、うるみ、シータを抱いた緑子は走り出す。続いて、サクラ、ぜんじろうもそのあとを追う。 「なんだ? この臭いは?」 途中、あまりも
どもです(*^^*) うさのうさ、でございます☆*+ 今日は表題の著作権について、です。 NOTEでは有料記事やサポートなど、金銭がどうしてもかかわってきますよね(;^ω^) ここで、著作権という問題が絡んできます。 私などは、純粋に趣味で執筆しているので、それほど影響しないので、今まで深くは考えてきませんでした。 しかし、です! 実は、先日、あるNOTERの方から、質問されたのです。 それが、この―― 著作権