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トピックス(旅行記)

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2022年9月の記事一覧

東京の休日 145 〜【アフタヌーンティー】天空のロビーで薔薇の季節のお祝いを〜

まもなくやってくる 薔薇の季節。 それに先がけ 「ローズインスピレーション アフタヌーンティー」 を味わってまいりました。 その様子を今回はご紹介いたします。 会場は、 ザ・リッツ・カールトン東京 45階の 「ザ・ロビーラウンジ」。 天空のお城のように感じてしまうのは 広い窓からの眺めと ピアノの生演奏があまりに 麗らかなものだからでしょうか。 (演奏は、12:45~16:25となっております。) さて、今回の 「ローズインスピレーション アフタヌーンティー」の

シネマレビューと失踪 #1

叶が失踪した。 「メンヘラでごめんね」の丸っこい文字がもの寂しげに謝る。 遺書のような手紙を眺めながら、それにしても丸っこい字だなあ、とまるで緊張感のない感想を思い浮かべる。三枚ほどの便箋には謝罪と懺悔に加え、僕へのダメ出しの言葉が並んでいる。 自分が全部悪かったこと、あなたも少しは悪かったこと、それ以上に自分が悪かったこと、もう探さないでほしいということ、やっぱりあなたも同じくらい悪かったこと……が長々と書き連ねられている。 全てを読み終えた僕は短編小説さながらの読後

アルノルト・ベックリン:芸術における死

アルノルト・ベックリン:芸術における死を考える-Island of the Dead アルノルト・ベックリン(Arnold Böcklin, 1827 - 1901/スイス出身の象徴主義の画家) アルノルト・ベックリンをはじめとする象徴主義の画家は、文学、神話、聖書などを題材に、想像の世界を画面に表象しようとする。ベックリンはこうした象徴主義・世紀末芸術の代表的画家の1人であり、世紀末絵画に類する作品を多く描いている。 (註)その19世紀末の同時代には、屋外にて、外光の下

東京の休日 144〜【アーツ・アンド・クラフツとデザイン展】ウィリアム・モリスの世界に誘われて〜

芸術の秋。 また素敵な展覧会と 出逢うことができました。 「アーツ・アンド・クラフツとデザイン  ウィリアム・モリスから フランク・ロイド・ライトまで」 2022年9月23日(金・祝日)〜12月4日(日) 「生活と美」が テーマとなったこちらの美術展。 現在、府中市美術館にて 開催されております。 その主役は、 「ウィリアム・モリス」。 イギリスを代表するデザイナーとして 草花や小鳥のあしらわれた 文様を数々世に送り出してきました。 それらを通して 彼のつく

(今日のART)ルイーズ・ブルジョワの魔女狩りの悲劇のメモリアル

ルイーズ・ブルジョワの魔女狩りの悲劇のメモリアル ノルウェーのヴァルデにあるスティルネセット(Steilneset Momorial)、魔女狩りの悲劇のメモリアル-2011年 悲劇のメモリアル Steilneset 記念碑は、魔術の罪で有罪となり、ここで火刑に処された 91 人の悲劇のメモリアルとして建てられた。 アーティストのルイーズ・ブルジョワと建築家のピーター・ズントー(Peter Zumthor, 1943 - / スイスの建築家)のコラボレーションで、刺激的な

(今日のART)Precious Liquids(貴重な液体):ルイーズ・ブルジョワ

Precious Liquids(貴重な液体):Louise Bourgeois Precious Liquids(貴重な液体)-Louise Bourgeois-1992年 Louise Bourgeois | Precious Liquids | PompidouVIP この古い水槽では この古い水槽では、開いた空間と閉じた空間、そこでは、見る側の視点は、劇的な出来事を目撃する・・・ このインスタレーションは、訪問者が中を見ることができる2つのドアのある円形の部

東京の名建築探訪②

前回の安藤忠雄建築からの「知ってるけど行ったことない東京の建物」に行ってみようと、前回と同じ先輩あっきーさんと朝の築地本願寺からスタート。まずは外から建物を堪能しようということで、名物の「18品の朝ごはん」をいただく。予約しないと食べられない人気のメニュー。まさかの当日キャンセルが出て、奇跡的に食べられた。先輩と「今日はラッキーな日かもしれないですね」なんて言いながら、からだに優しい朝ごはんと一緒に青空の下でどでーんと存在している築地本願寺を眺めた。 築地本願寺では演劇をや

+7

蟄虫坏戸・むしかくれてとをふさぐ「9月28日~10月2日頃」

(今日のART)Cumul I:ルイーズ・ブルジョワ

Cumul I:ルイーズ・ブルジョワ ルイーズ・ブルジョワ、Cumul I、1969年、木製ベースの白い大理石、51 x 127 x 122 cm (ポンピドゥーセンター、国立近代美術館-Paris) 男性と女性の体の部分の絡み合った比喩・・・ Cumul Iは、アーティスト、ルイーズ・ブルジョワによるシリーズの一部である大理石の彫刻だ。 Cumul I には、男性と女性の体の部分の絡み合った比喩が詰め込まれていて、また、同時に抽象的で説明的でもある。 そして、Cum

クマとハム(180日目)

東京の休日 143 〜【イッタラ展】@Bunkamura:伝統あるブランドの哲学に優しくふれるひと時を〜

今回ご紹介する美術展は、 「イッタラ展:フィンランドガラスのきらめき」。 2022年9月17日(土)~11月10日(木) (休館日:9月27日(火)) 現在、 Bunkamura ザ・ミュージアム(渋谷) にて開催されています。 「サスティナビリティー」 「エシカル」 「多様性」 などの言葉を頻繁に 耳にするようになってきたこの頃。 企業やブランドのつくる 「もの」から その背景にある 「哲学」へ 人々が関心が移りつつあるように 感じます。 さて、フィンランドを

引っ越しをしました

最近はこちらで日記を続けています。 たまにしか更新しませんが、よかったら遊びにいらしてください。

(今日のART)ルイーズ・ブルジョワの奇妙な人形を考える

ルイーズ・ブルジョワの奇妙な人形を考える 非人間的な彫刻は、漠然とした形状、そして、身体の部分や、頭のない形を通して、自身が自己から「自己」を取り除いたことと結びついているのかもしれない。 幼少期の経験に基づいて ルイーズ・ブルジョワは、それらの作品はすべて幼少期の経験に基づいていると語っている。 ブルジョワの作品は幼少期のトラウマ体験から始まったことは広く認識されている。 ルイーズ・ブルジョワの経験値から、日常の中で捉えた「ある瞬間」がより、重要なものや存在感につなが

表参道、北欧さんぽ

夏の終わりの東京で、小さな旅。表参道で北欧気分を味わってきました。 北欧の空気を感じて 久しぶりの東京で、どこへ行こうと考えた時に、気になっていたお店2軒を思い出した。調べてみると、どちらも表参道にある。  学生時代の友人が付き合ってくれることになり、Aちゃん、Oちゃんと駅の近くで待ち合わせ。事前に場所を調べてきてくれたAちゃんが、店まで連れて行ってくれる。思えば学生時代に一緒に行った東北旅行でも、初めて訪れる街なのに地図を見ながら連れて行ってくれた。そして、なぜか旅行者