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ハンムラビ法典を読み解け

気まぐれで更新すると宣言してたら、本当に気まぐれ更新になりました。
それにしても意外と知人も読んでくれてて感想をくれたり。ありがたい限り。
いや、無料で話してるんだからありがたいと思ってもらわないとダメなのか?

この辺りが発信者と受信者の微妙な感覚の違いである。

そうした“微妙な感覚の違い“はどこにでも起こり得る。
昔からの親友でも家族でも、どれだけで深い仲でも関係摩擦は必ず生じる。
そこで大事なのがタイトルの通り、ハンムラビ法典です。

■「目には目を、歯に歯を」

「目には目を」という言葉を誰もが知っている通り、同害報復を原則とした刑罰は現代の刑法にも踏襲されている部分は多い。この同害報復は秩序を守るためには非常に大事な部分である。

当然ながら倫理的に褒められるものではないことも多く、法典に書かれている内容をインプットしようとは1ミリも言おうと思わない。
大事なのは同害報復という“ルール”を“明文化”したことである。

もしハンムラビ法典が文として残ってなかったら?
聖書が書物として残ってなかったら?
これらに付随するものは歴史上から完全になくなっていたであろう。
まさに口だけで何も残せずに消えていく会社と同じである。

仮に口頭で法典や聖書を述べていれば、関係摩擦の部分で徐々に内容が変わっていくだろう。小学生の頃の伝言ゲームで「明日の給食はカレー」とはじまっているのに、気がつけばいつも最後には「校長先生はげちゃった」になるのと全く同じである。カレーの話をしているだけでハゲにされるのなら校長先生もたまったもんじゃない。

こうした現象が会社では必ず起きている。

■可視化をしなかった後悔

特に創成期は文として残す、いわゆる明文化・可視化ということに意識が向かないケースが多い。僕も20代前半の起業時は完全にそうだった。
人生の大後悔を1つ選べと言われれば、可視化をしなかったことは必ず入る。大袈裟ではなく本当にそう思っている。

経営者の言葉も社員には意外と刺さっていないことは多い。
経営者の言葉が刺さらないってことは、役員や管理職の言葉なんて刺さるわけがない。

ルールもそうだ。口頭で言われて覚えているわけがない。5日前のディナーを5秒以内で答えられる人は100人中何人いるだろうか?人の記憶力なんてそんなもんである。

会社として生き残るためには、チーム作りはマストである。
年商1億程度で属人的な営業スタイルで売り、夜のお店で帝王のように振る舞う滑稽な人で良ければチームを作る必要なんてない。
しかし“人の力に頼らない“ためにはチームは1000%必要である。むしろチームがなければ労働集約の加算しかなく、自分を苦しめるだけだ。

そしてチームを作るためにはルールが必要である。
もうお分かりだと思いますが、ルールは可視化できてこそルールである。
文章として残すことを「揉めた時の保険」と思っている知識レベルなら、その考えは改めた方がいい。そもそも書類に残しても大した効力はなく、揉めることも訴訟も簡単にできる。

可視化することはルールを浸透させるためである。可視化は浸透に加え、忘れないためのものでもあるけど、いつでも元の場所に戻し中立な位置もキープしてくれるという特殊能力も持っている。この能力を侮ると完全に組織は崩壊し、秩序もなくなる。

ちなみに知識レベルがアレな帝王さん達は「文章に残す」と言いがちで「可視化」の意味がわからないと思い、皮肉を込めて表現をあえて変えてみた。

■表現力が人生を変える。その磨き方。

余談だがリーダーは文章力や表現力がある方が断然有利である。発言力よりもよっぽど大事だ。表現力を磨く方法は簡単だ。アウトプットを続けることである。文章を書く、ブログを書く、現代にはTwitterという140文字で表現力を鍛えられる便利なツールもある。

経営者以外のビジネスマンも組織がでかくなればなる分だけ、この表現力を磨いてきたか否かで自身の生存率が変わる。表現力の鍛錬を蔑ろにすると、よっぽどのスキルがない限りはコツコツやってきた人間に必ず抜かれる。
なぜならビジネスの世界においては、最後は“リーダー”になるしか生存方法がなくなるからだ。いつまでもPCと睨めっこしているようじゃ君の出世はない。

口下手でもスキルが低くても、毎日繰り返すことで表現力は必ず鍛られる。絶対に毎日だ。休日でもいつでも表現力は磨くことができる。
何もする方法が思いつかなければ、たった1回140文字を呟けば良い。見たドラマの感想とかそんなのでも問題ない。それさえもうまく表現できない自分に気づくはずだ。それを毎日続けると、3ヶ月で誰でも何かの素人評論家くらいにはなれる。

シャイで声も出せなかったバイトも1ヶ月後には「ご覧くださいませ♪」と高く綺麗な声が出せるようになる。
しかし、なぜどこも「ご覧くださいませ」と言うんだろうか。もっと興味を持てる言葉を言えば良いのに。そして声も高く綺麗になるのはどうしてだろうか。継続は力なりの典型か。

世の中にはまだまだ不思議がいっぱいだ。

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