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おすすめクラシック音楽|くるみ割り人形(Simon Rattle指揮)

たまにはクラシック音楽なんてどうですか?

鑑賞中のところをご家族に目撃されても、たまには高尚な(そういう刷り込みがそもそもよくないと思うのですが)音楽も聴くのだなと、株があがるかもしれません。上がったからどうとういうこともありませんが。

とはいえ、どこから手をつけていいのか、わかりにくいのがクラシック。そこでおすすめの1枚を紹介しましょう。

指揮者、演奏者が多く、それぞれの違いがわかりにくい

クラシック音楽が苦手な人にはさまざまな理由があるはず。

長いとかテーマがわかりにくいとかはよくある理由でしょう。でも、初心者のハードルをあげている一番の理由は、作曲家で選ぶべきか、指揮者で選ぶべきか、演奏者やオーケストラで選ぶべきかといった切り口の多さではないかと思うのです。

だいたい、指揮者っていうのは何をやってるのだ、というのは馴染みの薄い人なら抱く疑問ですよね。プロデューサーだと思ってください。現場で棒を振る前にいろいろ下準備をやってるんですよ。実は。

クラシックは同じ曲を何人もの指揮者、演奏家、楽団が演奏しています。ポピュラーミュージックでも同じ曲を何人もの歌手がカバーソングとして歌っている例があります。ジャズではもっともっと多いはず。

ただ、山口百恵の秋桜(コスモス)とさだまさしの秋桜の違いがわからない人は、おそらく皆無でしょう坂本冬美もしっとりいい味です。平原綾香も歌っていますが、これも全然アレンジが異なります

(平原綾香のPOPSの名曲カバー集。ジャジーなアレンジなので原曲ファンはなんだかなぁと思う仕上がりかもしれませんが、その違いを楽しみましょう)

クラシックはそういう点でもわかりにくい。誰の演奏でも譜面はきっちり決まっています。楽器編成もだいたい決まっています。個性の表現が難しく、初心者には何が違うのかわからない。(ヘタな人はわかりますが、だいたいみなさん上手いので)

クラシックファンは、「あの演奏者とこの演奏者ではここが違う。だからこっちが好み」と言い切ります。初心者にはそんな暇も金もないのです。

くるみ割り人形をおすすめする理由

そこで、無理を承知でおすすめの1枚(2枚組ですが)を紹介してみましょう。

作曲はチャイコフスキー、指揮サイモン・ラトル、ベルリンフィル交響楽団の「くるみ割り人形」(全曲)がおすすめの1枚

値段違いがAmazonにはありましたが、これがお手頃価格。DVD付きも魅力的だけど8,000円オーバーはきついですよね。この作品というかCDを選んだ理由を列挙してみます。

チャイコフスキーそのものが有名。白鳥の湖とかもご存知でしょう?もちろんくるみ割り人形も代表作のひとつなのでご存知の方も多いはず。しかも、白鳥の湖より明るいので聴きやすいはず。ピアノ協奏曲1番、バイオリン協奏曲ニ長調もきっと聴いたことがあるでしょう。

バレエ音楽なので、短い曲がいっぱい入ってる。つまり、飽きにくい。バレエも庶民には馴染みの少ない芸術のひとつですが、くるみ割り人形は何度も映画化されています。クラシックと思わずに映画のサントラと思って聴いても差し支えないんじゃないかな。

子どもの頃に見たのアニメはこれじゃないけど、見当たらないので代わりに推薦

ソフトバンクかどこかが花のワルツかなんかをCMに使っていたと思います。ケロロ軍曹のケロパックはくるみ割り人形収録のトレパックの替え歌です。全曲は知らなくても、数曲は耳にしたことがある可能性が高いのは、親しみやすさにプラス要素です。

なぜサイモン・ラトル?

有名なバレエ音楽だし、映画化もされているということは競合CDもたくさん出ているということです。そこでなぜサイモン・ラトル指揮、ベルリンフィルを選んだのかをちょっとだけ。

ベルリンフィルはついでです。サイモン・ラトルでCDを探したらたまたま演奏がベルリンフィルだっただけです。(罰当たりめ!)

サイモン・ラトルという人は、演奏家をのせるのがうまい指揮者(プロデューサー)です。子どもを集めて、ストラヴィンスキーの春の祭典だったかな、を演奏させるDVDを見たことがあります。なんで子どもにストラヴィンスキーとかわかりにくいものをやらせるかなと思ってみてました。

それぞれのパートに求める演奏の特徴を上手に伝えて、うまくできると子どもと同じ目線で喜ぶ様子が印象的でした。そうやって、各々のパートの完成度をあげていって、ちょっと合わせてみるんですが、想像以上にいい感じの出来栄えになってるのです。子どもたちもびっくりです。ラトルはそれをこの上なく褒めます。

続きのパートで、子供達がもっとやる気を出すのも当然です。そして、大人顔負けのストラヴィンスキーが完成していくのです。

くるみ割り人形はLPが実家にありました。聴き比べようがないのでどうともいえませんが、サイモン・ラトルは覇気があり、曲のメリハリがわかりやすいような気がします

その次のおすすめは?

格別にクラシックに詳しいわけでなく、好きな曲や指揮者をつまみ食いしてきたわたしですから、この次のおすすめと言われても困ってしまいます。

何か繋がりで辿っていくのが、わかりやすいと思います。サイモン・ラトル繋がりかチャイコフスキー繋がりで、何か探してみてはどうでしょう。

最近流行りの聴き放題サービスで、あえて同じ曲を聴き比べてみるのも意外な発見があるかもしれません。

Amazonプライム会員だとストリーミング版が無料で聴けるので、サイモン・ラトル版と聴き比べてます。違いや好みはあえて述べずにおきましょう。

これもくるみ割り人形ですね。今日は聴き比べで1日楽しめそうです。

なんていうのも、最近のデジタル音楽環境のおかげです。ありがたく楽しませていただきましょう。

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