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おもしろく、生きてほしい。

出産してから現在までに、様々な子育て論を見たり聞いたりしてきた。専門家や評論家が研究結果を語るTVや、育児がテーマの本や雑誌の特集など。

嫁業はおろか、社会についても何もわからないまま結婚した私は、

出産前に育児雑誌や本、TV、周りの大人の意見を聞いたり、入院前にそろえる赤ちゃんグッズやお風呂の入れ方、突然死にならない対策、病気になったらどうするか、予防接種の副作用や病院で出される薬の種類まで、暇があれば情報を集めた。

生まれたときの事や育児の詳細も書きたいけれど、2人分書くとだいぶ長くなってしまうので、またの機会にしようと思う。

実際、20年近く子育てをしてくる中で、様々な事が起こってわかったのは、「子育てに正解はない」、ということ。

それぞれの考え方や個性を持った親から生まれ、様々な特徴や体質を持って生まれてきて、置かれる環境や周りの人々もそれぞれ違って、、、

自分は「正解を行きなさい。みんなと同じように。でも、一番になるように頑張りなさい。間違った事はしないように。よそ様に迷惑をかけないように。」などという風に育ち、

勉強も人生も、常に正解を求めて生きてきた部分がある。

勉強は白黒答えがハッキリしているものが多く、割と得意だったが、

どうやったら周りから浮かないだろう。

みんな違うのに、みんなどうして同じように振る舞えるのだろう。

正解って何だろう?

と、人生においては常に疑問を持って今も生きている。

ものすごく、窮屈で息苦しい。

若い母親ということで、求めていないのに周りの親たちがアドバイスをくれる事もある。

「こうするべきだよ」、

「○○○(←うちの子の名前)がかわいそう。もっと話を聞いてあげたら?」

など様々で、若くて何もわからないから可哀想、正解を教えてあげるんだ、私の言っている通りにしておけば間違いが無い、というような雰囲気。

そういう時、

「こう考えているんだよ」

「話は2人の子、どちらかだけに偏らない様に聞いてあげているし、それについてAとは思わないからBというしつけ方をしているの」

とか、教えていただいたことについて、こちら側が考え方やしつけの方向性を話す機会は決して、与えていただけない。

子供も大きくなり、では、アドバイスしてくれた方たちの子が素晴らしく育ったかというと・・・正解はないし、捉え方は人それぞれ。。。

ありがたいことに、子育てをしていく中で、子供たちに自分が育てられたことと、携わってくれた様々な方々を見ているうちに、考え方が変わってきた。

人生観が変わったこと、っていうのも長くなってしまうから、またの機会にするとして、、

多分、今まで子育てをしてきて、大体の方向性は、、

正解を生きてほしい、でもなく、人と同じ方向を向いてほしい、とか迷惑をかけないでほしいでもなく、

『信念を持って、自分の人生をおもしろく生きてほしい』

って事だと思う。

卒業文集とかの親のコメントにも、

『おもしろいおばちゃんを目指して、頑張れ!』とか、

『○○の人生がおもしろいものになるよう、応援しています』などと書く様にしている。

頑張れ!!子供たち。

どうか、人生を終える時に「あー、おもしろい人生だった。」と、

笑えますように。

母はこれからも、子供たちと真っ正面から向き合って、

おもしろい人生のサポートをしていきたい。


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