見出し画像

オーストラリアのクリニックで人気ハーブ トップ6

今日はハロウィンですね。

ハロウィンというと、ケルト文化の収穫祭に影響されたと言われています。

10月31日というのは北半球では、夏の収穫を終え冬に向かう区切りの日のようです。

一方、南半球のオーストラリアは春真っ盛りとなっています。

春というか、通り越して最近は夏のようですが。。。

北半球とは反対で

今はあちこちで花が咲いて緑が青々としています。

毎年10月最後の週は、春のオーストラリアでハーブのことで盛り上がろう!という「薬草週間」

私も所属するオーストラリアで一番古い(1920年設立)補完医療の協会NHAA(Naturopaths & Herbalists Association of Australia)が毎年企画するHerbal Medicine Weekでした。

有資格者向けのセミナーなどはもちろん、

「公園でハーブ散策」みたいなことからポッドキャストなど

一般に向けてもっとハーブを知ってもらおうという企画でもあり

自然療法の企業やオーストラリア国内のハーバリスト&ナチュロパスもたくさん参加します。

私が働くクリニックでもニュースレターやインスタなどで

昨年うちのクリニックで最も処方されたハーブ「トップ6」についてナチュロパスがそれぞれ語る

というハーブのプロモーションが行われました。

うちのクリニックは小さいですがハーブはかなり処方されています。

患者さんのニーズに合わせて幅広い不調を支えるために

ハーブも130種類以上揃えるディスペンサリー(調合室)があります。

液体ハーブ(チンキ)がずらっと並ぶ調合室

でもこのトップ6は、やはり出番がとても多いハーブということで、

多くの患者さんを支えています。

今日はこの「トップ6」について書いてみようかなぁと思います。

トップ6ハーブ

結果は次のようでした。

1. アシュワガンダ
2. 霊芝
2. パッションフラワー
4. ホーリーバジル
5. オーツ
5. アストラガルス

あくまでこれは、昨年度(2022年7月から23年6月)うちのクリニックで処方された液体ハーブ(チンキ)をもとにしたものですが

このリストを見て うちで働くナチュロパスやハーバリストたちのみんなは「Not surprised!」なるほどね!って感じでした。きっと多くのハーバリストの賛同を得るリストだと思います。

去年はまだまだコロナも全盛期で免疫系のハーブ(リストの中では霊芝とアストラガルス)の処方が特に多かったのはありますが、

(コロナ前)店で働いていた時も思いましたが免疫系のハーブは常に人気があります。

免疫ハーブは風邪やインフルのような急性の感染症などだけでなく

予防のために、そして慢性の病気(特に自己免疫疾患など)にも使われます。

そして、なんといっても人気のハーブは「神経系」「ストレス緩和」ハーブ。

6つのハーブのうち、アシュワガンダ、パッションフラワー、ホーリーバジル、オーツの4つがこのカテゴリーに入ります。

なんだかオージー(オーストラリアの人)はイージーゴーイングで、ストレスなんかなさそうなイメージがあるかもしれませんがそんなことはないですよ笑

国は違っても日々、みんなやはりストレスもあるし不安や心配などに悩まされたり

働きすぎや、日々ちょっと疲れていたり。

神経系のハーブは古くからよく使われていることを考えても(ラベンダーやカモミールなど)

古今東西神経系のサポートは多くの人が必要とするものだと感じました。

トップ5のハーブについて、もっと知りたいかはここから読めます。

6つのハーブのうち、「ハーブ紹介」で書いていないのは「アストラガルス(アストラガラス)」和名オウギだけでした。

漢方・中医学ではとても有名なハーブで日本でも馴染み深いと思いますが

とてもクレバーな素晴らしいハーブです。

次回はこのハーブも紹介してみようと思います。


人気(よく使われる)=私も必要 にはならない

実際にどんなハーブがよく使われたり、人気があるのだろう?

というのは興味深いですよね!

需要が高い(あくまでうちのクリニックで、ということになりますが)ということは、

効能が広い
多くの人に共通した不調に効果がある
安全性

など、万人受けしやすいと考えられます。

でも、ハーブの中には使用に際し注意がいるものもあるし

何よりも「今の自分に合うもの」をしっかり選んでいただきたいです。

とはいえ、

どんなハーブがあるかわからない

どれが合うかもわからない

という人は、参考までにこんなハーブがオーストラリアのクリニックでは人気なんだな、と考えていただけたら幸いです。


最後に

今回紹介したトップ6のハーブは、私も自分自身にもよく使うハーブたちです。

例えば、ちょっと自律神経が乱れているなぁと感じたら

ホーリーバジル
アシュワガンダ
パッションフラワー
リコリス

を混ぜて飲む。みたいな感じです。

どのハーブも甲乙つけがたく、(てか、そういったら全てのハーブに当てはまりますが)

もうなんなら、全部混ぜてしまいたいくらいです。ただの欲張り😆

そう、ハーブの素晴らしいとことは、単独で使ってもOKですがブレンドできるという点です。

こちらのナチュロパスやハーバリストは液体ハーブ(チンキ)を使うのが主流ですが

こんな感じで液体ハーブをブレンドします

日本では手に入らないので

もちろんハーブティーとして楽しんでもらえます。

年末に向けて忙しくなりストレス溜まる~っていう人は

暖かいパッションフラワーとホーリーバジルのハーブティーで

心と体を癒してみる、なんてのも良いかもしれません。


先日「聖女の魔力は万能です」というアニメを見ていたのですが

聖女に転生した主人公が聖女の仕事の傍ら、植物研究所で仕事をするという設定です。

なのでハーブ研究やブレンドを試したりするシーンがあり私は少し嬉しくなりました。

海外ドラマだと「Outlander」とかにもハーブを使うシーンが結構ありましたよね。

こういったハーブや植物療法が全然関係ないテレビやアニメに出てくると

普段ハーブとあまり接点のない人も興味わくかもしれない

と、ついつい応援してしまいます。

ハーブの認知は少しずつ上がってきて、

今ではたくさんの人が知るだけでなく使うことも多くなってきたと思います。

それでもまだまだ一般的ではないかもしれません。

「おもしろそ」
「もっと知りたい!」

と思ってもらえたらなぁと先週のHerbal Medicine Weekはそんなことを考えて過ごしました。

ハーブについて書いてます



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?