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ハーブのこと

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Herbal Medicine、ハーブ紹介、ハーブにまつわることのお話
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#ホリスティック栄養士

【ハーブ紹介】あったかハーブ シナモン

11月ももう半ば、日本はだいぶん寒くなっているのでしょうか? 実は数ヶ月前、シナモンについて書こうと思ったのですが その頃、日本は夏でしたので(こちらは冬で丁度良いと思ったのですが) 今日までお預けでした。 今日はこれからの季節に活躍するあったかハーブ、シナモン(Cinnamomum verum, C. cassia, C aromatica) についてです。 体を温めるシナモンっていうと甘くて暖かいイメージがあります。 冷え性の方にはとても良く、全身の血の巡りを

【ハーブ紹介】あなたを優しく覆うブランケットのようなハーブ・パッションフラワー

先週末は、本当に久々に電波も届かないブッシュ(森)の中で過ごしました。 朝はヨガ、昼間は川で泳ぎ、夜は焚き火の周りで食事。 シンプルで、とても贅沢な時間を過ごすことができました。 今回は私有地のコミューンのような場所だったので小屋にベットも電気もありました。 最近はいつもよりペースが遅く、ストレスもないものだと思っていましたが やっぱり自然の中で過ごしていると、 ストレスを感じていることさえも気づかなかったことに 気付きます。 ゆっくりと呼吸ができ 「あぁ、

【ハーブ紹介】ビールのハーブ・ホップ

ホップと言えば、ビールの原料の一つとして有名ですよね。 あの独特な苦味 まさに「苦いハーブ」として有名です。 ビールの原料だけでなく 薬草としても古くから親しまれてきたハーブ ホップ(Humulus lupulus) ー英語ではホップス ビール好きからそうでない人まで 今日はホップについて紹介してみようと思います。 ハーブのホップとはホップはストロビルスと呼ばれる独特な形をした花の部分が使われます。 モサモサしていて虫っぽい?可愛らしいけど花っぽくないですよ

ハーブの味:メディカルハーブでの効能との関わり

味はハーブと人が触れ合う時の一番最初に受けるハーブからのメッセージです。 伝統医学、中医学やアーユルヴェーダなどでも薬草の味と効能や特徴の説明がされています。 西洋ハーブ医学でも「ハーブの味」はとても重要視されます。 今日は「ハーブの味と効能の関係」について書いてみようと思います。 5種類のハーブの味ハーブの味は大きく分けて ◎ 苦味(ビター) ◎ 塩味(ソルティー・ミネラルの味) ◎ 辛味(Pungent) ◎ 甘味(スウィート) ◎ 酸味(サワー) の5つに分

ハーブ紹介 ハーブの女王ラベンダー

ハーブといえば ラベンダー(Lavendula angustifolia & L.officinalis) を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか? 世界中、多くの人に知られ、愛されているハーブだと思います。 紫の花はとても印象的ですよね! 私が持つ印象は 人々の不安を取り除き心と体の痛みを鎮め平和をもたらす 「ハーブの女王」 今日はそんなラベンダーについてです。 神経を鎮める:不安と鬱に今のこの不安定な時代にぴったりなハーブがラベンダーです。 自律神

【ハーブ紹介】コーンシルク:トウモロコシのひげも使える

ハーブの勉強を始めたころ 「これがハーブ?」って一番驚いたのが コーンシルク(Zea mays) 「トウモロコシのひげ」だったと思います。 もう20年近く前のことですが いまだに、とうもろこしのひげを見ると これを煎じて飲んでみようと思った人がいるのが面白いなぁって思います。 漢方でも使われるようで 知っている人もいるかもしれませんね。 ひげの部分はめしべで、日本では「絹糸」と呼ばれそうです。 英語もコーンシルクですもんね。 ネットでちょっと調べたら日本

【ハーブ紹介】ツクシで知られる植物ホーステイル(スギナ)

「生きている化石」と呼ばれるくらい古い植物として知られる ホーステイル(Equisetum arvense 和名スギナ) 「つくし」で有名な植物ですよね。 西洋ハーブ医学では、 スギナは泌尿器系のハーブとして知られています。 日本でも馴染みあるハーブなので今日はスギナについて書いてみようと思います。 泌尿器系の症状とスギナスギナが特に ▷ 膀胱炎 ▷ 尿道炎 ▷ 夜尿症(おねしょ) ▷ 前立腺の炎症 ▷ 前立腺肥大症 の症状の緩和に使われます。 利尿作用があ

ハーブを安全に使用するためのポイント:パート2「ハーブと自分の性質を理解する」

ハーブを安全に楽しく取り入れてもらうために、 注意点をまとめています。 パート1は これを見て、 何だかハーブってめんどくさいって思わないで欲しいです。 でも安全第一!ですからね。 With great power comes great responsibility (大いなる力は大いなる責任が伴う) スパイダーマンでも言われているように ハーブのスーパーパワーを使うにはやはり責任を持って使わなければです! パート2も気合いを入れて頑張ります。 今回は「

ハーブを安全に使用するためのポイント:パート1「ハーブの取り入れ方」

ハーブを安全に楽しく生活に取り入れるために どういったことに注意したらいいのか、 書いてみようと思います。 禁忌や注意事項を理解することは勿論ですが、 今回は 🌱 ハーブの取り入れ方 🌱 ハーブの性質 🌱 あなたの性質 という観点から安全性について説明しています。 パート1は「ハーブの取り入れ方」についてです。 ハーブの取り入れ方ハーブをどのような形で取り入れるのかによって 安全性が変わります。 濃度の差です。 そしてそれは効果の出方の差でもあると思いま

キノコと西洋ハーブ医学:パワフルなキノコの力

今年は雨が多いからか キノコをよく見かけます。 キノコって呼び名も見た目もカワイイですよね! 散歩の途中で見たものです。 キノコは菌類ですが 西洋ハーブ医学ではキノコも使います。 厳密には「ハーブ」ではないです、が 「薬用キノコ」(Medicinal Mushroom/fungi) として同等に扱われています。 最近では「椎茸」や「舞茸」の液体ハーブまで手に入ります。 因みに椎茸も舞茸も英語名は日本語のまま『Shiitake』『Maitake』です。 西洋

【ハーブ紹介】クールなハーブ・ペパーミント

今日はとてもよく知られているハーブ ペッパーミント(Mentha x piperita)についてです。 スッと涼しく気持ち良い匂いから 暑い季節にぴったりのハーブですよね! ペパーミントのキーワードは何と言っても 「Cooling(冷やす)」だと思います。 とても育てやすいハーブです。 消化器系を落ち着ける特に消化器系との相性が良く 熱を持った詰まった症状によく使われます。 ▷ 胸焼け ▷ 吐き気 ▷ ゲップやおなら ▷ ガスが溜まる ▷ 消化不良 ▷ ディ

ハーブ紹介 エキナセアで風邪対策

欧米では風邪やインフルエンザなどにとてもポピュラーなハーブ エキナセア(Echinacea angustifolia、E.purpurea、E.pallida)。 ハーブの本やウェブページなど エキナセアの花はよく使われるので 一度は目にしたことがあるハーブではないでしょうか。 エキナセアの特徴は、 EXTRACTやチンキを飲むと口や舌がピリピリします。(山椒みたいな感じです) 風邪のたびにこのピリピリを感じながらエキナセアが効いてるぜ〜!と思ってしまいます。

【ハーブを食べてみる】ペスト編

ハーブって色々な使い方ができますが 私はすっかりハーブのチンキや抽出液を使うのが 日常となって ハーブティーやそのまま食べることについて 伝えることを忘れてしまいがちです。 ハーブは基本食べれる雑草(&薬草) お料理が得意でない人(← 私です)でも 簡単な取り入れ方があるので 今日は食べてみる方を紹介してみようと思います。 ペストペストって聞いたことありますか? ハーブのソースみたいなものです。 ✤ パスタに絡める ✤ ディップとして ✤ ピザの下地に塗

【ハーブ紹介】タンポポは立派なハーブ!

道端に咲いているたんぽぽ。 子供の頃、綿毛を飛ばして遊んだ人も多いと思います。 実は、薬効があり東洋医学で使われますが、 西洋ハーブ医学でも活躍するハーブです。 今日はこの身近なハーブ、たんぽぽ(Taraxacum officinale)についてです。 西洋ハーブでは、「たんぽぽの根」と「たんぽぽの葉」は分けられます。 効能が少し違うからです。 根っこを使われることが多いですがどちらも使えるハーブです。 まずは「たんぽぽの根」紹介です。 肝臓・胆のうに良い「