【ハーブ紹介】ツクシで知られる植物ホーステイル(スギナ)
「生きている化石」と呼ばれるくらい古い植物として知られる
ホーステイル(Equisetum arvense 和名スギナ)
「つくし」で有名な植物ですよね。
西洋ハーブ医学では、
スギナは泌尿器系のハーブとして知られています。
日本でも馴染みあるハーブなので今日はスギナについて書いてみようと思います。
泌尿器系の症状とスギナ
スギナが特に
▷ 膀胱炎
▷ 尿道炎
▷ 夜尿症(おねしょ)
▷ 前立腺の炎症
▷ 前立腺肥大症
の症状の緩和に使われます。
利尿作用があるハーブなので
少し「タンポポの葉」と似ていますが
スギナが特に泌尿器系の問題に使われる理由に
収斂作用
があることもあげられます。
イギリスの有名なハーバリスト サイモン・ミル氏も
「現代のハーバリストはこの収斂作用を利用して感染による尿道、膀胱、前立腺(男性の場合)のダメージを落ち着かせ癒すのに使われる」
と説明されています。
膀胱炎や前立腺の炎症などで
尿の出が悪くなって
ヒリヒリや焼けたような刺激が出るときがあります。
そんな時に役に立つのがこのハーブです。
尿もれやおねしょに良いのもこの収斂作用によると考えられています。
ミネラル豊富
スギナはシリカ(ケイ素)を含むことで有名です。
なので肌・爪・髪・骨など結合組織(関節なども)に良いとされています。
そのほかにも
カルシウム、マグネシウム、リン、カリウムなどの栄養素も含みます。
傷の治りを早くする
最近の臨床結果からスギナを3%含む軟膏を会陰切開の傷口に10日間塗ったところ、痛みを抑え治りを早くしたという報告があります。
また同じように消化器系の潰瘍や気管支系の傷(結核などによる)にも同じような効果があると言われています。(内服して)
注意事項
比較的安全なハーブですが
アレルギーがある人は避けましょう
心疾患・腎機能に問題がありむくみがある場合は液体摂取量に注意が入ります。
ヒドロクロロチアジド(利尿剤を含む降圧剤)と似たような働きがあるかもしれないと言われています。飲んでる人は医師に相談しましょう。
最後に
春になると見かける可愛いツクシの植物
実はこんな効能があるのです。
膀胱炎って意外となる人が多く、
一度なると何回も繰り返しなったりもします。
そんな時にクランベリーと並んで使われるのがこのハーブです。
(症状が出たらまずは必ず医療機関で見てもらいましょうね!)
今日は西洋ハーブ医学でホーステイルと呼ばれるスギナについてでした。
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