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豊田社長カーボンニュートラルに警鐘:思考停止の回避と適切な目的設定

リスク低減のために実施事項や制約事項を増やしていくことは、調整段階においては困難を伴うであろうが、考えるだけであれば多くの人がいくつかのアイデアを生み出せるはずだ。
一方、何かをなすとメリットとデメリットは常に生まれる。そのトレードオフの要素と程度を的確に捉え、デメリットに対する打ち手を考え、推進することは、もう一段難しい話となる。

自動車におけるカーボンニュートラルの適用は、目的を踏まえた効果という面でどの程度期待できるのか。豊田氏が定量的な根拠も明示しながら丁寧に説明をされている。
それ以上に、自動車業界で生活している人々、間接的な経済的恩恵を受けている業界は部品・サービス業・ガソリンスタンドなどなど数しれず、多くのスキル・技術を持つ人材が企業・地域・国から離れていくことにつながり、自治体も税金や地域経済などの影響を受けることになり、何より消費者たる国民の選択の余地がなくなるのだ。

民主主義国家において、人は生き方を選ぶ権利がある。そこには住み・働く国も含まれるのだ、という認識が必要なのではないか。
そのためには環境保護のためのカーボンニュートラル自体が目的であると思考停止するのではなく、それに向けた各ステージにおいてどのような状況があるべきと考えるか、適切な目的設定と周知徹底が必要だ。

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