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国語にまつわる、ためになりたい話

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国語教材の編集者が書く、「国語」がテーマだとギリギリ言えそうな記事のまとめです。
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記事一覧

マニュアル人間のことはよく思わなくても、マニュアルのことは悪く思わないでください

マニュアル人間のことはよく思わなくても、マニュアルのことは悪く思わないでください

マニュアル人間、マニュアル通りという表現は、あまりいい意味で使われていないイメージです。

紋切型で融通が利かない

決められたことしかできず、とっさの対応ができない

ハウツー本(サイト)に書いてある通りの言動

そういった反フレキシブルなワードやアクションが連想されます。
しかし、フレキシブルな思考で今一度考え直してほしいのです。そして、こう言いたいのです。

マニュアル人間を量産できるマニュ

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「させていただく」は万能の敬語なのか

「させていただく」は万能の敬語なのか

国語編集部です。

学校で勉強したことなんか社会で何の役に立つんだよ、はいつの世でも語られる内容ですが、中学国語で学習する「敬語」は、確実に社会に出ても使います。

「話す」は尊敬語だと「おっしゃる」、謙譲語だと「申す」

「食べる」は尊敬語だと「召し上がる」、謙譲語だと「いただく」

といったように、問題作成時には、言い回しの変換や主語(動作の対象)に応じた使い分けなどを出題します。

しかし、

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「ら」と「れ」のIN&OUT

「ら」と「れ」のIN&OUT

誤用の定番「ら抜き」言葉

たとえばテレビなどでタレントさんが
「このプリン、うますぎて永遠に食べれますね!」
とコメントした場合、テロップでは
「~永遠に食べられますね!」
と訂正されています。こういったパターンは他でもよく見かけます。

×食べれる
○食べられる

「ら抜き」言葉は誤用表現ではあるがよく使われる表現として、文化庁の「国語に関する世論調査」でも定期的に取り上げられています。

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