ズー/ヒーローごっこガチ勢

特撮ヒーロー系の脚本が多いです

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記事一覧

すてきなたんじょうび

登場人物 山田峻斗(やまだしゅんと) 主人公。幼稚園児 山田裕二(やまだゆうじ) 峻斗の父親 山田直子(やまだなおこ) 峻斗の母親 梅ヶ枝威(うめがえたけし) 特撮ヒー…

ウナギ男

シーン1 スーパーの魚コーナーの調理スペース。 大量のウナギを前に、従業員二人が話している。 従業員A「えぇ、これ全部捨てちゃうんですか、?」 従業員B「ああそうだ…

SUNRISE

シーン1 マンションの一室のダイニングキッチン。鍋が置いてある。 拓也(声のみ)「じゃあ、そろそろ行ってくるわ。」 拓也の母親「はいはい。帰りは何時くらい?」 拓…

忠犬大五郎

シーン1 のどかな田園風景の中に、ポツンと一軒家。 その犬小屋に、雄の柴犬が一匹。名を、大五郎。 大五郎(語り)「僕は大五郎。雄の柴犬。」 (画面が暗転。) 大五…

西遊刑事ゴクウ

シーン1 誰もいない家の中、空き巣がタンスをあさって、お金になりそうなものを引っ張り出しては風呂敷に入れている。ひとしきり探し終わったあと、空き巣は風呂敷を包み…

獣脚機動セイガ・第七話「新世代へ」

シーン1 タイトルロゴ(獣脚機動セイガ・最終回) シーン2【曇り空・石切場】 トカゲ族、兵団の両陣営の戦士の屍が転がっている。 仲田と水川、よろよろと起き上がって…

獣脚機動セイガ・第六話「セイガ、再び」

シーン1【夜・旅館の和室】 ニシキ、オサフネ、和室でくつろいでいる。 と、ドタドタと足音がする。少し不機嫌になるニシキ。 すると突然、和室の扉が開く。扉のところに…

獣脚機動セイガ・第五話「修行の果てに」

シーン1【山道】 (※)前回の続き 飛鳥、声の方を見ると、正面にニシキ、アコダ、オサフネが。 飛鳥「なんで・・なんでここがわかったんだ・・!」 ニシキ「なぜここが…

獣脚機動セイガ・第四話「決別」

シーン1【アジトの会長室】 (※)前回の続きから ニシキ「服部が、あなたの父上を殺したのです。」 セイガ、驚愕する。 セイガ「そんな・・(はっとして)まさか、母…

獣脚機動セイガ・第三話「真実と証拠」

(※)今回は脚本の尺が短いので、場合に応じて「これまでのあらすじ」なんかを挟む シーン1【朝・司令部】 飛鳥、おはようを言いながら入ってくる。祐希、服部、挨拶を…

獣脚機動セイガ・第二話「勇敢な戦士」

シーン1【開けた倉庫のような場所】 (第一話シーン15の続き) セイガブレイドがマサの腹に突き刺さっている。セイガは、マサの腹に向かって、真っ直ぐ剣を持った右手を…

獣脚機動セイガ・第一話「飛鳥/すべての始まり」

シーン1【会長室】 ムラサメ(27歳男性)、ハチ(24歳男性)、対峙している。 ハチ「ムラサメ様。話って、なんです?」(神妙に) ムラサメ「お前に、さよならを言いに来…

発達障害の僕と仮面ライダーアギト

 僕が初めてアギトを見たのは、ちょうど3年前のこと。  発達障害(ADHDとASD)の二次疾患でうつ病を発症し、2年近く自宅に引きこもっていた僕にとって、仮面ライダーは…

すてきなたんじょうび

登場人物
山田峻斗(やまだしゅんと)
主人公。幼稚園児
山田裕二(やまだゆうじ)
峻斗の父親
山田直子(やまだなおこ)
峻斗の母親
梅ヶ枝威(うめがえたけし)
特撮ヒーロー番組「改造剣士ヤイバ」の主役。テレビの中の存在。
ヤイバ
威が変身した姿。ここでは、ヒーローショーでスーツアクターが演じているものも指す。
結城まどか
ヤイバのヒロイン
怪人モーゼル
ヤイバの敵

本編

◯山田家

◯峻斗の部

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ウナギ男

シーン1

スーパーの魚コーナーの調理スペース。
大量のウナギを前に、従業員二人が話している。

従業員A「えぇ、これ全部捨てちゃうんですか、?」
従業員B「ああそうだ。それがどうした。」
従業員A「いや、なんかもったいないなって、。だってこれ、まだ賞味期限持つし、、」
従業員B「もう、ウナギは季節じゃないからな。もうすぐ、秋の大売り出しが始まる。これからはサンマが売れるようになるから、そちらにス

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SUNRISE

シーン1

マンションの一室のダイニングキッチン。鍋が置いてある。

拓也(声のみ)「じゃあ、そろそろ行ってくるわ。」
拓也の母親「はいはい。帰りは何時くらい?」
拓也「9時過ぎとか。だいぶ遅くなる。ご飯は食べて帰るよ。」
拓也の母親「わかった。気をつけてね。」
拓也「行ってきます。」

拓也、玄関を出る。

シーン2

どこか公園。
拓也、公園の中に人を探す。

拓也「あ、いたいた!」

男子一

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忠犬大五郎

シーン1

のどかな田園風景の中に、ポツンと一軒家。
その犬小屋に、雄の柴犬が一匹。名を、大五郎。

大五郎(語り)「僕は大五郎。雄の柴犬。」

(画面が暗転。)

大五郎(語り)「この家の動物たちは皆、不思議な力を持っている。」

(暗転終わり)

シーン2

朝方の家の庭、一人椅子に座って本を読む少女。名を、花織。
何やらガサガサと音がする。花織、音の鳴った方を振り向く。
振り向いた方の茂みが

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西遊刑事ゴクウ

西遊刑事ゴクウ

シーン1

誰もいない家の中、空き巣がタンスをあさって、お金になりそうなものを引っ張り出しては風呂敷に入れている。ひとしきり探し終わったあと、空き巣は風呂敷を包み、別の部屋へ移動。その途中に、空き巣は冷蔵庫を発見。中をあさり始める。そして、野菜室から桃を見つける。嬉しそうな空き巣の顔。空き巣は、桃を皮ごとほおばって貪り食う。食べ終わって、さあ帰ろうと立ち上がったその時、その家の住人と目が合う。(し

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獣脚機動セイガ・第七話「新世代へ」

シーン1

タイトルロゴ(獣脚機動セイガ・最終回)

シーン2【曇り空・石切場】

トカゲ族、兵団の両陣営の戦士の屍が転がっている。
仲田と水川、よろよろと起き上がっている。

仲田「水川くん、怪我は・・」
水川「ああ、なんとか・・」

仲田と水川、無数の屍を目にする。焼け焦げているものもある。

仲田「そんな・・みんな、死んで・・」

仲田、がっくり膝から崩れ落ちる。

水川「おい、しっかりしろ

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獣脚機動セイガ・第六話「セイガ、再び」

シーン1【夜・旅館の和室】

ニシキ、オサフネ、和室でくつろいでいる。
と、ドタドタと足音がする。少し不機嫌になるニシキ。
すると突然、和室の扉が開く。扉のところには、お化けから逃げきった後のような顔をしたサカイがいる。
ニシキ、「なに?」みたいな表情。

ニシキ「サカイ、貴様なぜここに・・」
サカイ「(食い気味で)申し上げます!ア、アコダ様が、冴島飛鳥に、討ち取られましたぁぁ!」(戦々恐々)

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獣脚機動セイガ・第五話「修行の果てに」

シーン1【山道】

(※)前回の続き

飛鳥、声の方を見ると、正面にニシキ、アコダ、オサフネが。

飛鳥「なんで・・なんでここがわかったんだ・・!」
ニシキ「なぜここがわかったか、ですか。『偶然の産物』とでも言っておきましょうか。」

飛鳥、ニシキを睨みつける。

ニシキ「まあ、そう怖い顔をなさるな。我々は戦いにきたのではない。」
ニシキ「交渉をしに来たのです。」

ニシキ、ほくそ笑む。

ニシキ

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獣脚機動セイガ・第四話「決別」

シーン1【アジトの会長室】

(※)前回の続きから

ニシキ「服部が、あなたの父上を殺したのです。」

セイガ、驚愕する。

セイガ「そんな・・(はっとして)まさか、母さんも・・!」
ニシキ「(薄ら笑い)そうかもしれませんな・・。」

セイガ、戦意を喪失して俯く。

仁志「おい、冴島!冴島!」

ニシキの高笑い。
ニシキ、アコダ、オサフネ、恐竜態に変身。周辺にいる兵団の戦闘員たちに襲いかかる。

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獣脚機動セイガ・第三話「真実と証拠」

(※)今回は脚本の尺が短いので、場合に応じて「これまでのあらすじ」なんかを挟む

シーン1【朝・司令部】

飛鳥、おはようを言いながら入ってくる。祐希、服部、挨拶を返す。
祐希、何やらスマホで見ている。

飛鳥「何見てるの?」
祐希「あ、ちょっとこれ見て。」
飛鳥「?」

飛鳥、祐希にスマホの画面を見せられる。
そこには、とあるネットニュースの記事(写真付き)が。

飛鳥「公園で発見された恐竜の足

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獣脚機動セイガ・第二話「勇敢な戦士」

シーン1【開けた倉庫のような場所】

(第一話シーン15の続き)

セイガブレイドがマサの腹に突き刺さっている。セイガは、マサの腹に向かって、真っ直ぐ剣を持った右手を伸ばしている。

セイガ「あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

セイガ、剣を両手で持ち、マサの腹をさらに深くえぐる。悶え苦しむマサ。息絶え絶えのセイガ。

マサ「ト、トカゲ族・・」

セイガ、驚いて顔を上げる。

マサ「トカゲ族、万歳!!」

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獣脚機動セイガ・第一話「飛鳥/すべての始まり」

獣脚機動セイガ・第一話「飛鳥/すべての始まり」

シーン1【会長室】

ムラサメ(27歳男性)、ハチ(24歳男性)、対峙している。

ハチ「ムラサメ様。話って、なんです?」(神妙に)
ムラサメ「お前に、さよならを言いに来たんだ。ハチ。」
ハチ「えっ・・?」

ハチ、言葉が出ない。

ムラサメ「俺が山を降りたのは、人間を滅ぼすためではない。共存するためだ。今まで、騙していてすまなかった。」
ハチ「そんな・・」

ムラサメ、真剣な表情。

ムラサメ「

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発達障害の僕と仮面ライダーアギト

発達障害の僕と仮面ライダーアギト

 僕が初めてアギトを見たのは、ちょうど3年前のこと。

 発達障害(ADHDとASD)の二次疾患でうつ病を発症し、2年近く自宅に引きこもっていた僕にとって、仮面ライダーは数少ない娯楽の一つだった。手始めに従兄弟が現役で見ていた龍騎を視聴し、その後の流れでファイズとブレイド、そして平成の原点として今なお伝説として語られるクウガを見る頃にはすっかり沼にハマっていた。

 アギトはクウガに続く2作目とい

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