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9/14(木)クラウドファンディング開始!シリアの小学校を修復し、教育の再開を

2023年9月14日(木)朝7時にクラウドファンディングを開始します!
スタートするまで、非公開になっていますので、どんなプロジェクトになるかを、こちらのnoteで解説します。

開始後は⇩こちらからご支援をお願いいたします!

https://readyfor.jp/projects/syria2023


3000人を超えるシリアの子ども達に教育を届けてきました

初めまして、NPO法人Piece of Syria代表理事の中野貴行と申します。
地震から復興が進んでいないシリアで、小学校を再建し、400人に教育を届けるプロジェクトを立ち上げました。

私たちPiece of Syriaは、2016年以来、皆様からのご寄付で、3000人超のシリアの子ども達への教育支援を続けています。その活動が評価され、2023年には、NEWSWEEK日本版の特集「世界が尊敬する日本人 100」にも選出していただきました。

また昨年のクラウドファンディングでは、支援が届きにくいシリア北西部の「SAKURA幼稚園」が継続するためにご協力をいただき、3年目の今は300名の子ども達に継続的に教育を受けることができています。
 
改めまして、皆様のご支援、本当に感謝しております!

シリア国内で運営するSAKURA幼稚園は継続します

2023年2月、私たちの活動地であるシリア北西部で大地震が起きました。
幸いなことに、SAKURA幼稚園の生徒・スタッフ・建物は無事で、1ヶ月の休園を経て、現在も活動を継続しています。

戦争に加え地震による影響は子どもだけでなく大人にも。
アクティビティを通した心のケアのための活動をさらに充実させています。

しかしながら、この地域では地震から半年以上経った今も、学校の校舎が修復できずに教育を受けることができていない子ども達が多くいます

そこで、地震で被害を受けた小学校を再建し、約400名のシリアの子ども達に教育を届けたい!とクラウドファンディングに挑戦します。
シリアの子ども達の未来の平和を、希望を、一緒に作る仲間になっていただけませんか?

 

「教育が続けられない」地震から半年経った今のシリアとは?

2023年2月、トルコ・シリアで大地震が起きました。
当時は大きなニュースになったので覚えている方も多いかもしれません。

2023年2月6日、トルコ南部とシリア北部は、マグニチュード 7.7 の地震とマグニチュード 7.6の地震に襲われ、両国で6万5000人以上が犠牲となりました。

シリアでは180万人以上が被災し、30万人以上が家を失ったと言われています。
さらに政治的な複雑さがあり、シリア北部には支援が届きにくい状況にありました。

私たちPiece of Syriaは、地震後すぐにシリア国内のスタッフと連絡を取り合い、緊急支援のクラウドファンディングを開始。1200万円以上のご寄付が集まり、900世帯以上にテント・食料・毛布・家の修繕のための現金給付を実施しました。

2011年から戦争が続いているシリア。長期化する戦争の中で世界から忘れられ、さらに政治的な複雑さの中で、支援が届きにくい状況にありました。

地震後は、多くの支援が届けられましたものの、「教育の状況はとっても厳しい」と現地で活動するNGOスタッフは話します。
緊急支援として食料・テント・医療への支援は集まっている一方、「緊急性」を感じにくい教育については、お金が集まりにくいのです。

私たちは戦争が続くシリアで活動してきたからこそ分かるのですが、「学校に行かない期間」が長引くことで、学校に戻ることが難しくなります。教育支援は「継続性」だけでなく「緊急性」もある支援なんです。

シリアの復興、そして未来の平和を作るのはシリアの子ども達です。
今こそ、1人でも多くのシリアの子ども達に教育を届けなければ、と、設立以来続けてきた幼稚園支援に加え、小学校の修復し運営するためのプロジェクトを立ち上げました。

校舎の再建が進まない中、教育を止めない活動もしているが、寒さ・暑さへの対応はできない

 

戦争の中、そして震災後の教育支援

戦争による影響で、海外からの支援も、公共のサービスも届きにくいシリア北西部では、先生達への給与が届いていないことも多く見られました。「子ども達は未来だ」と、無給であっても教師をボランティアで続ける方も多くいました。

熱い想いを持った先生達

ですが、戦争が10年以上続く中、家族を養うために別の仕事に就くために先生を辞めて、先生がいなくなって学校が閉鎖したり、教育の質が低下するなどの問題が起こりました。

その中で私たちは「継続的に先生達の給与を払い続けること」と「先生向けのトレーニングをすること」で、高い質の教育を届けられるように活動をしてきました。

私たちが支援してきた幼稚園の先生はこう話します。
「支援が届く前は、世界から見捨てられていたと感じていました。
 日本の皆さんからの支援が、私たちにとってどれだけ希望になったか言葉にできません」

安全に通うための通園バスの支援も実施してきました


戦争の中で大変だった状況に加えて起きたのが、今回の地震です。

お伝えしたように、皆さんと共に運営している幼稚園は無事だったものの、今回の地震で、シリア北西部の学校の54%が影響を受けたとされます。そして、支援の不足から校舎の修繕がまだ進んでいません。

このままだと、校舎の再建ができるまで子ども達が教育から離れてしまうことも懸念ですが、学校が再建しないままだと先生達が職を失い、地域から先生がいなくなりかねません。

崩壊のリスクがあり、そのままでは使えない校舎

 

今回の支援でできること

シリアを復興させ、未来の平和を作るシリアの子ども達に教育を届けること。

どのような環境になっても、できる手段で子どもたちに教育を届け続けたい。そして未来を創っていってほしいと考えています。今回のプロジェクトで集まった支援は、経費を除いて全額を、シリア北西部の小学校の再建と運営費のために使わせていただきます。

地震によって多くのシリアの人たちが家を失い、戦争後に作られた国内避難民キャンプに合流しました。教育どころか、生活さえままならない状況です。
そこで、バスを改造した「モバイル教室」の運営が行われました。不安な中で、安心と笑顔があふれる機会に、子ども達だけでなく大人達にとっても大きな助けになったと言います。

しかしながら予算がなくなり、7月に終了を余儀なくされました。「明日からバスが来ないんだ」と知った子ども達は号泣したそうです。
当初、私たちはこのモバイル教室を再開するためのプロジェクトを検討していました。

ですが、現地で活動するシリア人スタッフから「モバイル教室は地震後の一時的なサポートには大きな効果があった。けれど、これからは継続性を考えて、この先何十年と学べる機会を提供するために、学校を再建させよう。地域の人たちからもそれが求められている」という声がありました。

現地で最も必要とされるものを届けることは、何よりも重要です。
今、私たちが活動することで、確実に届けられる教育の機会があります。
Piece of Syriaの活動は皆様からのご支援に支えられています。今、あなたの力で、シリアの子ども達に一緒に、希望を届けていただけませんか?

<クラウドファンディング概要>
◾️目標金額  750万円
◾️支援金の使徒
  校舎の再建:140万円
  教師、心理社会的ケアの専門家、事務員:月45万円(10ヶ月450万円)
  運営コスト:月4万5000円(10ヶ月 45万円)
  手数料:115万円
  必要金額合計:750万円
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※ 目標金額を超えた場合は夏季2ヶ月分の運営のために使わせていただきます。夏季に「サマーコース」を実施することで、生徒達への心のケアを目的としたアクティビティに加え、休暇中も給与を支払うことで、地域に教職員達が残ることができます。


Piece of Syriaについて

「シリアをまた行きたい国にする」ことを目指し、2016年に設立。2021年7月にNPO法人化。支援が届きにくいシリア北部の幼稚園・小学校や、トルコ南部の補習校などに教育を届けています。また、日本全国・オンラインで「シリアの今と昔」を伝えることを通じて、平和について考える講演・写真展などのイベントを実施。ニューズウィーク日本版の特集「世界が尊敬する日本人 100」に代表の中野が選出(2023年8月15/22日号)。

政治的な複雑さから「支援が届きにくい地域」というシリア情勢の中で、政治的な中立性に配慮するように心掛け、戦争や武装勢力に加担する形にならないように、様々な立場の関係者と常に連携をしながら活動をしています。

大阪を住所に置くNPO法人ですが、プロボノスタッフを中心に日本全国+海外から活動しています!

2023年8月16日 NHK「トルコ・シリア大地震から半年 窮地に立つ支援活動」

2023年6月16日 朝日新聞「長引く内戦下に襲った大地震 初来日のシリア人が伝える祖国のいま」

2月9日NHK 「大地震 トルコとシリア支援 NPOがクラウドファンディング」

朝日新聞(ひと)中野貴行さん 内戦後のシリアで200人の幼稚園を運営するNPO代表(11月19日)

「好きな場所ではたらく」(お仕事ノンフィクション編集部編、岩崎書店、2023年)


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