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既婚者と独身者の信用力の差

空気階段というコンビがいる。

サイコなコントをやる芸人として有名で、ネタも面白いし私生活も面白いというコンビだが、前にもぐらさん(空気階段のボケ)が結婚してから女性人気が増えたと言っていた。

こういうことは芸能人ではよくある。

嫌われていることを売りにしているような芸能人が結婚してからテレビの露出が増えたり、高感度が上がったりということである。

ダウンタウンの松本さんに関しては、結婚してから面白くなくなったなど言う人も多いが、若くコントをやってバリバリだった頃と比べると、それはテレビの規制とか、使える部分などの関係で言葉を選ぶようになっているだろうし、本人の実力というよりは時代の流れだろう。

結婚しているというのは、一種のその人に担保が付いているように見える。実際そのように見る人が多い。特に女性に多い気がする。

すぐ気になる人が結婚しているかどうかを調べる人も多い。

なんというか、田舎っぽいというか、東京は田舎もんの集まりであることを考えると、そのような考え方があるのは当然なのかもしれないが、結婚していても犯罪者はいるし、結婚した人を不倫したら猛バッシングしたり、結婚後に風俗に行くのはオッケーかどうかとか、くだらない話が多くて具体的に何が結婚によって保障されているのか謎である。

もちろん前よりはそのような考え方をする人は減っていると思う。それも時代の流れである。いまテレビ見ているのは果たして若者なのか年配の人なのかわからないが、それでも結婚を何らかの評価基準にしている人がいるだろう。

履歴書でも既婚か未婚かを書き込む場所が普通にある。

そんなこと採用してから社会保険の手続きをするときに聞けばいいし、結婚しているから落とすとか採用するという考えがあるとしたら、かなりヤバい。

海外企業であれば、余裕で摘発されて大問題になっているようなレベルを平気で行うのが日本という国である。そう考えると、時代の流れなどこの国に通用するのだろうか。

結婚の一方でシングルマザーだとかなり採用率が下がるとも聞いたことがある。私達の生きている社会は、果たして生きるに値するのか疑問にも感じる。

私は言うまでもなく結婚していないが、結婚している人を卑下するわけじゃないが、これまでの上司などを見ても「こいつでも結婚してんだよなぁ。子どもマジで可哀想だな。」と思う上司は職場でいくらでもいるし、結婚してない人で、「まぁこの人は性格的にも見た目的にも結婚できないよな。」という人もいれば、「この人が結婚してないなら、結婚しない選択のほうが常識的なんだな。」と思うこともあり、直接信用力に繋がるとも思っていない。

特別理由もなく何歳までに結婚したい、とか言って、変に相手を探している人よりは、普通に良い人がいればしたい。という落ち着いている人の方が自分としては信用力があると思う。

もちろんそういう人の目の前に良い人が現れることはないし、良い人が現れても結婚相手になることはないのだが、自分としてはそういう当たり前のメンタリティーを持っている人のほうが好きだし気が合う。

つくづく私の視点からすると、結婚するという判断をする人はすごいなぁと思う。もちろん具体的に結婚することで得られる税制上のメリットなどはある。ただ、一生を一緒にいたいと思える人に出会えたのがすごいと思うし、それで実際に結婚するのもすごい。

自分はソリタリーなどという最近流行りの思想を持っている人間ではないと思うが、一人で寂しいと思うことはあまりない。

大学生になって、友達がいなくてつまらなくて退学するという人が絶対に毎年何人かいるが、友達がいなくても別に普通になんとかなるし、友達がいないというほどいなかったこともないので、正直あんまりよくわからない。

いたらいたでいいし、いなかったらいなかったで何とかなるというタイプである。

だから、多分、結婚においてもそういうパターンかもしれない。

出来たら出来たでいいしというパターンで生きていて結婚した人を見たことがないので、多分できないのかもしれないがそれはそれでいい。

自分らしくというか、この人微妙だけど悪くないし、この先良い人がいるかわかんないからこの人でいいや。みたいな感じになるなら嫌だし、そう思われて結婚するのも反吐が出るので、人生の軸に結婚を据え置かないようにした。

だが、それが結婚の醍醐味でもある気がする。結婚していない人は結婚するなら今までで一番好きな人と結婚できると過信しているらしい。それがもちろん叶う人もいるだろうが、多くの人は叶わない。いい塩梅の諦めというか、今までとはなんか違うけど居心地悪くないからこの人でいいや。くらいらしい。

昔はお見合いなどもあったし、顔を知らない人と親同士の関係で子供が結婚するということもあった。野生動物などを見ても、多くは通り魔のように結婚相手を襲って、その後は夫婦として暮らしていたりする。

少し前はコロナ禍での婚活など、リモートで相手に会うとか、そんなおふざけのようなニュースも多かったが、最近の感染状況を見るとそんな悠長なこと言ってられないレベルになっている。

どう考えてもPCR検査が少なすぎるし、重症者数が増えてきた今、死者数も増えてくると思う。

結婚して同じ屋根の下で暮らすと、こういう困難をどう乗り越えるのだろうか。私が一人でいる分には、一人でひきこもっていればいい。ただ、配偶者がいれば、そう簡単にはいかない。

恋愛はお互いを見つめているが、結婚生活は車の運転のように同じ方向を二人で向くなんて表現をされる。まさにそのとおりだと思うし、自分は正直恋愛の段階から同じ方向を向いていて欲しい。じゃないと時間の無駄というか、遊びなら友達でいいし結婚する気がないのに付き合う理由もよくわからない。

コロナ禍では愛が冷めきっていたほうが、感染予防に良いかもしれない。コロナの陽性診断で、芸能人カップルがバレるのも面白いが、一般の家族を持つ人達にとっては、仕事に行って子供が学校に行っているなら、感染予防の手段がほぼ無い気もする。すごく不安だろう。

経済的な水準が上がって、国として成熟すると結婚する人の割合や出生率が下がるというのは、どの先進国でも言える。だからこそ、昔のような結婚でなく、現代的なパートナーの形も求められるかもしれない。

そう考えると、コロナによって国が停滞したら、結婚する人が増えるかもしれない。結婚でなく、一緒に暮らして経済的に助け合ったりする仕組みなども出てくればいいと思う。

この時期に子供がいるご家庭ではどんな会話がなされているのか気になる。今まで通り平和なのか、今年は田舎帰るのやめようとか、今年会えなかったら来年会えるかわからないから強行突破しようとか、わからないがいかんせん不安である。

外出することが不安という、今まで当たり前にできていたことができなくなることほどストレスがかかるものはない。

結婚するあるいは、家族を持つということがプラスに働く人とマイナスになる人というのはもちろんいると思う。ドラマで出てくるような反吐が出る家庭環境で育った子供や、両親の仲が悪く子供が気を遣うような家庭で育つ人も現実には少なくない。

既婚者の信用力が上がるのは、多少なりともそういうリスクを取って結婚したというそれだけな気もするが、私はあまり好きな考え方ではない。

多分、もともと既婚者だろうが独身者だろうが、どこの国籍でも会社員でも公務員でも、結局そういう肩書とか見た目のことを言う人が嫌いなだけかもしれない。

ヤバイように見えるやつが結婚しているから、ヤバくない奴とは限らないし、ヤバイやつは結婚しても多分ヤバイやつである。

どっかの国のスパイでも所帯を持つことはあるし、犯罪者が既婚者じゃないわけでもない。配偶者を殺す事件は特別珍しいことではないし、結婚に対してどういう見方をしているのかは、本当に人それぞれだと思う。

ただ、子供をちゃんと育てている家庭を見ると、尊敬するというのはあると思う。それは一般的に考えて、簡単なことではないし、本人たちが幸せかどうかはさておき、立派なことではある。わたしも将来を見通せるような、信頼できるパートナーがいれば本当に充実するだろうなと思う。

同性婚であったり養子縁組だったり、私はあまり知識がないので深く切り込むつもりもないし、好き勝手言えないが、法律一つ変えて幸せになる人が増えるなら、別にそれをやってあげても良いんじゃないか。と思う。

結婚に夢や理想を抱いている人は多い。海外の人から見ると、夫婦が愛し合っていないのに経済的な貧困を理由に離婚しない人というのは物珍しく映るらしい。

たとえ子供がいても「君を愛せなくなったから離婚しよう」と言われて離婚されてしまうのが海外の考え方でもある。

そのレベルになるとどうかと思うが、ある意味、結婚というのは一世一代の博打みたいな部分もある。子供がいたら尚更だろうし、夫婦の愛なしに幸せになることも難しい。

それが上手くいっているという意味では、信用力が上がるのかもしれない。ただ、そんなこと他人の目から見てわかるわけもない。






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