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フィンランド渡航へ向けて

それはある日突然に


私たちは、少なくとも私は、いわゆる平凡で幸せな人生を送っていました。仕事をして、子ども2人を育て、毎日自宅と幼稚園保育園と職場の行き来。マタハラにパワハラもありの使い捨て安月給、それでも家族思いの主人と共に家族で過ごす時間、子どもたちの成長を目の当たりにする日々はかけがえのないものでした。

そんな普通の人だった私に振って沸いた渡芬の話。

それは主人の夢でした。

せっかくなら家族みんなでフィンランドへ行こう。

その時、実際にフィンランドへ行ったことがあったのは主人のみでしたが、私は主人と離れたくなかったし、子どもたちを1年も会えない状況下におくのはあまりにも切なくて、とにかく家族皆で主人に帯同することにしました。


渡芬のためにクリアすべきことの整理


パスポート、ビザではなく滞在許可証の取得、住居の確保、荷物をどうするか。今通わせている幼稚園や保育園は?帰国後の子どもたちの幼稚園は?娘の小学校入学は?予防接種。残していく車や自宅のこと。

渡航のための準備、といえば言葉は簡単ですが、
①私の退職も含めて日本の生活を一度閉じること
②フィンランドへ入国滞在するために必要な書類や手続き
③フィンランドでの生活基盤と入国後に必要な手続き
④1年後に帰国したら必要となる、娘の幼稚園復園、息子の幼稚園確保、娘の小学校入学についての手続きや問い合わせ
と、結構細々としたことをクリアしていかなければなりませんでした。必然的に、渡航手続きに関することは主人、子どもたちや身の回りに関することは私と、分担しながら作業を進めることになりました。

いわゆる「駐在」という身分ではなかったので、主人の職場からのフォローが無く、住居はネットで探して交渉し、引っ越しも自分達で日本郵政を通じて船便を出す、という事務作業までこなしたのはそれなりに大変でした。有休を消化するためとはいえ、渡航ギリギリまで私が職場に籍を置いていたため、2歳過ぎたばかりの幼い息子を認可保育園で預かってくれたことは、手続きや荷造りを行ううえで大変助かったし、ありがたいことでした。

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