毎日楽しい!を作り出す
私はハロハロラボを始めて、毎日が楽しくなった。楽なわけではない。いやむしろ、ご飯は立ち食いで、暇だなぁという時間は一つもなくて、ドラマも映画も意識して時間を作らないとみられなくて、いつも何かをマルチタスクの中やっている。サラリーマンをしていた頃の方がよっぽど暇だった。だけど毎日全く楽しくなかった。ただただお金のために働いていた。作り出すような仕事は「余計なことをするな」と上司に言われたり、お局的な同僚にとても白い目で見られた。モノづくりの会社のはずなのに、工夫や改善は余計なこととされ、これまでのやり方をそのままやるのが良しとされていた。
心がなくなればいいのに、私がロボットだったらいいのに、と思って毎日生きていた。何か悲しいことが職場であっても、それに寄り添って、改善し仕組みを作るようなことは余計なことで、見えないふりをして心を殺して、何もしないことをよしとする会社だった。
毎日つまらないだけではない。自分を否定し、生きる意味がなく、人生はつまらないものだとさえ思った。私は5年後も、同じことをしているのだろうか?子どもにどんな大人になってどんな未来が待っているといえるのかわからなくなるほどだった。
そんな時感染症が世界に広がり、企業の業績が危ぶまれ退職勧奨の仕事をすることになった。人を辞めさせる仕事をすることになった。ひと段落したら私も辞めようと思った。こんな場所残る意味があるのか?と。
確かにお金は必要だけど、しがみついて、自分を殺してまでいる意味はない。
辞めて、そして子ども達のためにボランティアだけど全身全霊注ぐことにした。手探りで全く分からない。あっているのか、それは子ども達にとってプラスになるのか?お金にはならないし、いやむしろ赤字だし、何もしない人から文句だけはもらう。社会一般からみたら、私が頭がおかしくて、間違っているのかもしれない。でも、とにかくこんなに3日坊主の私が、今日までやめないで、いや人に止められても、嫌がらせを受けても、いじわるされても、やめないでやり続けているのがハロハロラボなのだ。
「学校以外の子ども達の安全なオンラインの居場所を作る」それが私が出合ってしまった夢なのだ。
子ども達が、本当に楽しいなら毎日学校に行けばいい。でも、私が会社員時代に心を殺して毎日行かなきゃいけないと思い込んで行っていたような場所のように、子ども達の学校が今なってしまっているなら、行かなくていいよと言いたい。そして「ハロハロラボがあるよ」とその場所を用意したい。こんなに世界は広くって、楽しいことは探せば無限にあって、人生を楽しんでいる大人がこんなにもいて、あなたは生きる価値があって、あなた自身がそのままでとてもとても大事な存在なのだと実感してほしい。
公教育から置いていかれてしまった子ども達の居場所を、オンラインで安全に作りたい。毎日楽しい、生きるっていろんなことがあるけど、やっぱり生きてて楽しい、好きなコトをどんどんやってみて自分を好きになる子どもになってほしい、失敗する自分も認めてそこから前を向いて進んでほしい、何度だってやり直せてどんどん先に進んでもよくって、一人一人違うから楽しいのだと心から言えるようになってほしい。いつか、各自治体にある無料で利用できる図書館のように、子どもの居場所がインフラとして当然にあって、望めばアクセスできるようにしたい。親の経済力、親がどうとか関係なく、子ども一人ひとりが個人として尊重されアクセスできる居場所を作りたい。壮大な夢だけど、あきらめずに今できることをやっていきたい。
ハロハロラボとして、毎日ここにあって、人と繋がれて、一人ひとりを大事にしてくれるいろんな大人がいる。大人も失敗するし、毎日楽しいことをやって笑ったり怒ったり泣いたりしながら生きてるのだと知らせたい。子どもも大人も笑っていて、会えてうれしい!来てくれてありがとう、そういう場所を毎日仲間と作っている。たくさん力を貸してくれる、賛同してくれる、一緒にやってくれる方たちがいて、本当にありがたい。その人たちのためにもそして何より子ども達のために、できることをやらねばならないし、自分を鼓舞もするしたくさんの勇気をもらう。
「毎日楽しい」は作り出せる。そして毎日楽しいは、娯楽ではない。おいしいものが食べられるとか楽をするという意味ではない。好きなコトを探求して難しさと出会ったり、新しい知識に触れわくわくしたり、好きなコトを楽しく話している人の話を聞いたりして、知らなかったことを知ることが「毎日楽しい」を作り出すと思う。人から与えられるのではなく、自分で探したり、出会ったりして、「毎日楽しい」と子ども達に感じてもらえるように仕掛けを作っていきたい。その中で、自分のことを好きになるように、自分以外の人のことも敬意をもてるように、子ども達にはなってもらいたい。
そのために、私がまず、毎日を楽しむ。新しいことに出会ったり、知らないことを学んだり、できなかったことができるに挑戦したい。子ども達の夢を全力で応援するために、私が夢を持ってそれをあきらめずに挑戦する!
(文責 ハロハロラボ広報チーム 智)
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