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フランス文学青い麦を読んだ

コレットの青い麦を読んだ

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恋愛とセックスの本質はイニシエーションにあるらしいです

イニシエーションとは?

イニシエーションってなんだよ

「イニシエーション・ラブ」ってことかな

「イニシエーション 意味」でググる

社会的に一人前の成人として認知,編入されるための一連の手続きのこと。

らしい

全く意味がわからない

誰か説明してほしい



この「青い麦」という作品は、15歳の少女と16歳の少年の、幼なじみどうしのプラトニックなラブストーリー。

ラブストーリーっていうとなんだか甘々な雰囲気になりがちだけど、実際は思春期のもやもやが大爆発している青春のアオさ満タン記録。


《ぼくのために生まれたこいつのすべてを自分のものにせずに、あの世へなんか行けるか》

と、16歳の少年フィリップは思う。

16歳でこんな全能感に溢れることがあるだろうかと、感心せずにいられなかった一文だった。


この少年は、夏休みの避暑地で訪れていたパリのはずれで、自分よりひとまわりほど年上の女性と出会う。

白いワンピースを着て、大人の女というプライドを持った峰不二子。

彼女はまだ性愛を知らない少年を、自分の部屋に招きこむ。


大人の体験をした少年は、自分が大人になったと感じ、15歳の少女ヴァンカとのあいまいな距離感にイライラしだす。


クライマックスは、ヴァンカがぶちぎれるシーンだ。

自分を裏切った目の前のいとしい男を全力で殴り、怒り泣き叫ぶ。

《黙れ!苦しめばいいのよ!よく文句が言える、苦しめるなんて言える、裏切ったのはそっちでしょ。うそつき、うそつきはそっちでしょ。ほかの女のためにわたしを見捨てたくせに!恥知らず、ろくでなし、ひとでなし!

ここにわたしを連れてきたのだって、その女としたことをわたしに、このわたしに話すためだったんじゃない!》


ヴァンカにあの年上の女とのことを話すことで、フィリップは喜びを噛みしめるんだと、ヴァンカが考えているということに気づき驚くフィリップ。


怒り狂ったあとのヴァンカは、フィリップにほぼすがるように皮肉や泣き言をいう。


《だって、あなたが求めるべきだったのは、わたしでしょ…》


だなんて、私なら口が裂けても言えない。なんて傲慢で、確かな関係の二人の間柄にしか使えないきらきらしたセリフだろう!


ラストはなんともいえない。

「え!?終わり!?」て思わず声が出た。

少年が少女に与えたものはなんだったのか?

少年にとって少女との愛の行為は?

少女にとっての愛の行為は?


初体験って、どんなんだったっけえ、と思いをめぐらして、本日はこの辺で。


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