一発目
へきちでnoteを始めましょうか。
という話になったので気が向いたら書くことにしました。
イラストレーター田渕です。
一発目の投稿だけど別に何でも良いやという気持ちでやります。でもやっぱり一発目かぁという気負いが生まれます。一発目とはそういうもんだと思う。
へきちの一発目は何だったかと言うと、松田が作った本です。
僕と松田は元同僚で共にグラフィックデザイナーでした。後輩としてやって来た松田とは何やかんやと話しているうちにあっという間に仲良くなった。ある時、僕が時間があれば絵を描いているという話をしたら仕事帰りに家に来てそこら辺に適当に置いてある絵を隅々まで見て、これを本にさせて下さいと言ってきた。言われるままに膨大な数の絵をスキャンして200枚ぐらいの絵(データ)を送った。そして数日でサクッとデモ版ですと言って冊子を作って職場に持って来た。二人で良いね良いねと盛り上がった。そこには何の気負いも無かった。
松田の二発目はその数日後、今度は分厚い和綴じ変形の作品集だった。
これはヤバい仕上がりだった。しばらく続けてみない?と今度は僕から誘ってみた。そうして何となくへきち=本作りが始まった。
「へきち」というネーミングは松田がノートに書いたロゴデザインの原案のようなものの中から選んだ。へきちの他にもジメジメしたワードをロゴにしていたような気がするが全く迷わなかった事はハッキリと覚えている。
それから8年経ったけれどさっき電話で話したら松田は新しい本を作っていたし、僕はまた新しい絵が描け始めたと全く変わらぬ話題で2時間も3時間も話すのだった。
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