打ち合わせない

へきちの本はすべて打ち合わせていない。
タブさんから、描いた絵とタイトルを受け取ったらそれで終わりだ。
一応経過として部数とか仕様を話したりもするが
別に打ち合わせというわけではなく、日々の長電話の話題というだけだ。
ある意味では、その長電話がすべての打ち合わせと言っても良いのかもしれない。


本だけではなく、へきちで仕事をするときも、打ち合わせていない。
一応、どんなことを考えているかお互い話しはするが、具体的に何かを指示し合うようなことは一切なく、
お互いに経過を見せ合いながら進め、タブさんから描いた絵を受け取ったらそれで終わりだ。


こんなふうに進むものが、あと二つある。

一つはへきちで関わっているkaikiだ。
打ち合わせと称してデザイナーの飯尾さんに会いに行くが、
2時間ほど世間話をして帰るだけ。
なんとなく今回のコレクションについて話は聞くが、やはり具体的な指示やイメージは一切ない。
タブさんが絵を描き、僕がデザインをし、それで終わりだ。


もう一つは個人的に携わっているRondadeだ。

これまた、ディレクターの佐久間さんと2、3時間おしゃべりをして、それで終わりだ。
こないだなんて、制作中の本についての話は5分くらいだった。
そんなんでいいのだろうか。


甘いというかぬるいというか、そういう批判は大いにあるだろうけど
長く続いているものはだいたいそうやって作っているものなのだから不思議だ。

(松田でした)

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