石田平和 Heiwa Ishida

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石田平和 Heiwa Ishida

ホーリーランドツーリストセンターの平和です。 | 聖書オタク | イスラエル4年間在住 | テルアビブ大学 聖書考古学 修士課程修了

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  • 聖書のことば遊び

    聖書に登場する聖書のことば遊びに注目したマガジンです。

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    聖書のテーマである「竜と蛇」に注目したマガジンです。

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聖書人物の名前の意味 ヘブライ語(旧約)聖書編 70名

シャローム! ホーリーランドツーリストセンターの平和です! 今回は旧約(ヘブライ語)聖書の登場人物の名前の意味を紹介していきます。 聖書人物の名前の意味を知ると聖書の理解が深まる 残念ながら日本語・英語などの言語で聖書人物の名前を聞いてもピンと来ません。 ですが、ヘブライ語の名前の意味を知ると感動を覚えるどころか、聖書の中での様々な気づきが得られます。 テルアビブ大学のヘブライ語の授業で名前のヨナの意味を初めて知った時の感動は今でも忘れられません。 それではさっそく旧約(ヘ

    • 聖書の「10」 聖書のことば遊び④

      シャローム! ホーリーランドツーリストセンターの平和です! 今回は聖書のことば遊び第4弾です! 「神は仰られた」が10回天地創造の中で「神様は仰られた」と10回記述されています。 創世記の1章において聖書の中で多く登場する数字が意図的に使われていることに気付きます。 3 最初の6日目を3日/3日に分けることができる (詳しくはこの記事) 7 完全な状態をあらわす7(日目) (詳しくはこの記事) 10 神様は10回仰られて天地創造をなされた 出エジプトの10の災

      • 聖書メモ:創世記1章

        シャローム! 今回は私の創世記1章の学びのメモを書き残しています。 随時更新中です!! 目次 1節・ヘブライ語で7文字の文章 ・4文字目のאֵ֥תがヘブライ語のアルファベットの最初と最後の文字 →黙示録22:13のアルファ(Α)とオメガ(Ω) ・箴言8章 →神様の知恵が天地創造をした(はじめに知恵があった) ・ヨハネ1章 →はじめにことばがあった、ことばは神であった ・神(אֱלֹהִ֑ים)という言葉はאֱלֹהִ֑יםのみ →聖書学者の学説では、古代の多神教の中

        • マラの苦い水と1本の木 エデンの園④

          シャローム! ホーリーランドツーリストセンターの平和です! 今回はエデンの園シリーズの第4弾です! 聖書:エデンに帰る物語に書きました、聖書の物語にはエデンに帰るという大きなテーマがあります。 このテーマをたったの6節で連想させる見事な聖書箇所を紹介します。(出エジプト15:22-27) モーセが海を割ってからたった3日後の出来事モーセが海を割ってからの3日間、イスラエルの民は約束の地に向かって荒野を進んでいきます。 彼らは水が見つからないままマラという場所にたどり着き

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          ヨナを食べたのは鯨or竜? 竜と蛇④

          シャローム! ホーリーランドツーリストセンターの平和です! 今回は聖書の大きなテーマである竜と蛇シリーズの第4弾です。 本来神様に願われていること/いのちが願っていることを考えさせられるヨナ書。 そして、ヨナを食べた大きな魚が象徴するものに注目していきます! ヘブライ語を見てみる旧約聖書はヘブライ語で書かれているので、まずはじめにヘブライ語を見てみましょう。 ここでまず注目したいポイントは魚という言葉です。 1章17節 魚に対して男性名詞の‎דָּ֣גが使われていま

          ヨナを食べたのは鯨or竜? 竜と蛇④

          聖書における水とは? 水①

          シャローム! ホーリーランドツーリストセンターの平和です! 今回は聖書の大きなテーマである水シリーズの第1弾です。 暗闇・混沌としての水古代の水事情について考えてみましょう。 水が少ないが故に起きる問題 水が多いが故に起きる問題 のどちらもありますよね。 水が少ないが故に起きる問題として飢饉などがあり、反対に水が多いが故に起きる問題として洪水・氾濫などがあります。 世界の古代の文明(メソポタミア・エジプト)は大きな川の周辺で出来ていることを考えると 水が多いが故に

          聖書における水とは? 水①

          エデンの4つの川と預言 聖書考察④

          シャローム! ホーリーランドツーリストセンターの平和です! 今回は聖書考察回です! いのちの(4つの)川と預言いのちをもたらす水としてエデンから湧き出た川があります。このエデンの川は4つの川へと流れていきます。 この4つの川については様々な議論がありますが、一つの解釈として以下のようなものがあります。 それは、いのちの水を神様の祝福と解釈し、その祝福がアダムとエバから始まり、アブラハムの子孫へと流れていくというものです。 このエデンの祝福が流れていく様子を預言する4つの

          エデンの4つの川と預言 聖書考察④

          エデンとアブラハム エデンの園③

          シャローム! ホーリーランドツーリストセンターの平和です! 今回はエデンの園シリーズの第3弾です! 聖書:エデンに帰る物語に書きました、聖書の物語にはエデンに帰るという大きなテーマがあります。 そして、そのテーマは様々な聖書の物語の中で繰り返され、ことば遊びなどによって創世記1-3章のエデンの園の物語を連想させます。 エデンの園を連想させることば遊びの例の一つであるアブラハム(アブラム)とサラ(サライ)の物語に注目します。 モレの樫の木神様の声に聞き従い、アブラハムは示

          エデンとアブラハム エデンの園③

          目からウロコ、、、パウロと蛇?? 竜と蛇③

          シャローム! ホーリーランドツーリストセンターの平和です! 今回は聖書の大きなテーマである竜と蛇シリーズの第3弾です。 聖書から来る「目からウロコ」目からウロコという表現がありますが、実は聖書から来ています。 キリストの復活後にサウロはダマスカスに向かう途中にキリストと出会います。 この出来事の後にパウロはアナニアと会うまでの3日間の間、目が見えなくなります。 アナニアがパウロに手を置いて祈ると目から鱗のようなものが落ちて、パウロはまた見えるようになりました。 ウロコ

          目からウロコ、、、パウロと蛇?? 竜と蛇③

          聖書:エデンに帰る物語 エデンの園②

          シャローム! ホーリーランドツーリストセンターの平和です! 今回はエデンの園シリーズの第2弾です! 生命の樹と知恵の樹(善悪を知る知識の木)が象徴するもの聖書の生命の樹(セフィロト)とは?に書きました、生命の樹というのは神様ご自身を象徴するものとして考えることができます。 生命の樹 アダムとエバに対して神様が言われたように、知恵の樹(善悪の知識の木)以外を食べることは 神様の御心(知恵)に従うこと を象徴します。 知恵の樹 (善悪の知識の木) 反対に、知恵の樹から食

          聖書:エデンに帰る物語 エデンの園②

          サタンは名前ではない 聖書考察③

          サタンは固有名詞ではないシャローム! ホーリーランドツーリストセンターの平和です! 今回は聖書考察シリーズの第3弾です! イスラエルで考古学の勉強をしていた時に、ヨブ記を友人とヘブライ語で読む機会がありました。 その時に気付かされたのですが、サタンというのは 名前(固有名詞)ではないのです!! サタンという言葉の前にはהַ(定冠詞=英語のthe)が付いているのです! (人の名前などの固有名詞の前には付きません!) 聖書ヘブライ語の辞書を開いてみると、ヘブライ語でשָׂ

          サタンは名前ではない 聖書考察③

          キリストの5大スピーチとモーセ五書 旧約と新約①

          シャローム! ホーリーランドツーリストセンターの平和です! 今回は旧約と新約シリーズの第1弾です! マタイの福音書の5つのスピーチマタイの福音書5章にはキリストの有名な山上の垂訓の説教がありますが、 マタイの福音書には山上の垂訓の説教を含む キリストの5つのスピーチが記されています。 5つと神学者が主張する理由は イエスが〜終えると〜 という記述がマタイの福音書において 5回記されているからです。 5つのスピーチを簡潔にまとめると次のようになっています: 山上の垂訓

          キリストの5大スピーチとモーセ五書 旧約と新約①

          裸を見ただけで呪うの? 聖書考察②

          シャローム! ホーリーランドツーリストセンターの平和です! 今回は聖書考察回です! 聖書の不思議な話聖書には「ん??」と疑問に思う不思議な話がたくさん存在します。 実際に私が聖書を読んでいて🤔💭となったのがノアとハムの呪いの話です(創世記19章18-29節)。 ノアが酔っ払った時に事件が起きた神様との契約を結び、新たな人類としての出発を始めたノアは農夫となり、ぶどう畑をつくりました。(創世記9:20) ノアがその畑からできたぶどう酒を飲んだ時に事件が起きます。 父(ノア

          裸を見ただけで呪うの? 聖書考察②

          聖書の「7」 聖書のことば遊び③

          シャローム! ホーリーランドツーリストセンターの平和です! 今回は聖書のことば遊び第3弾です! 創世記1章に注目聖書のことば遊び①、聖書のことば遊び②でもお伝えしたように、 天地創造の構成はお見事としか言いようがないほどに考えられています! 学べば学ぶほどワクワクが止まりません! 1章1節が「7単語」 ヘブライ語聖書での最初の一文は7単語で構成されています。 この後、聖書に度々登場する7という数字が1節目から示唆されています。 さらに、その7単語の真ん中(4文字目)に

          聖書の「7」 聖書のことば遊び③

          ヨシュアたちの勝利がどのように人々の記憶に残ったのか 聖書考古学②

          シャローム! ホーリーランドツーリストセンターの平和です! 今回はヨシュアたちが実在した証拠? - ハツォル 聖書考古学①の続きです。 ヨシュアたちの勝利が、その後の人々の記憶に残ったパート①にもあったように、後期青銅器時代IIB(紀元前13世紀頃)のハツォルの町は破壊されました。 この出来事からヘブライ語聖書が編纂されたであろうバビロン捕囚期前後(様々な学説がありますがこの記事では触れません)まで、 ヨシュアたちのハツォルに対する勝利が人々の記憶の中に残っていきました

          ヨシュアたちの勝利がどのように人々の記憶に残ったのか 聖書考古学②

          契約の箱を触っただけで死ぬの? 聖書考察①

          シャローム! ホーリーランドツーリストセンターの平和です! 今回は聖書の不思議な話考察回です! 聖書の不思議な話聖書には「ん??」と疑問に思う不思議な話がたくさん存在します。 実際に私が聖書を読んでいて🤔💭となったのがダビデ達がエルサレムに契約の箱(神の箱)を運ぶ話です(サムエル記第二6章)。 契約の箱をエルサレムに運ぶ時に事件が起きたダビデは丘の上にあるアビナダブの家(サムエル記第一7章)にあった契約の箱をエルサレムまで運ぶために精鋭3万人を集めます。 その契約の箱を運

          契約の箱を触っただけで死ぬの? 聖書考察①