ヨセフとマリア(ミリアム)について考えてみる 聖書の疑問①
シャローム！
ホーリーランドツーリストセンターの平和です！
新シリーズ聖書の疑問です！
このシリーズでは私が持っている聖書の疑問、そしてその疑問に対してハッ！！となったことをシェアします。
イエス・キリストの親のヨセフとマリアは旧約（ヘブライ語）聖書でどのようなことを連想させるのだろうかという疑問がずっとありました。
キリストの12弟子のユダはヨセフのお兄さんのユダ（ユダ族）を連想させるという学説があるように、
ヨセフとマリアの名前にも何か象徴するものがあるのではないか？と考えているからです。
父：ヨセフ
はじめに、イエス・キリストの父ヨセフは、旧約（ヘブライ語）聖書の創世記の集大成であるヤコブの子「ヨセフ」を連想させるような気がします。
ヤコブがマリアの夫ヨセフを生んだ。キリストと呼ばれるイエスは、このマリアからお生まれになった。
聖書 新改訳2017
マタイによる福音書をみてみると、キリストの父「ヨセフ」の父も「ヤコブ」です。
→創世記のヤコブとヨセフ（親子）を連想させます
さらに、創世記のヨセフは「キリスト」の生涯を映し出すひな形であるという学説もあり、ヨセフとキリストの生涯を対比しながら聖書を読んでみると多くの気づきが得られます。
母：マリア（ミリマム）
ただ、ずっと引っかかっていたのがマリアでした。
マリアという名前は
ヘブライ語でמִרְיָםミリアムです。
ミリアムという名前を調べてみると（学者の中でも論議されていますが）、
「苦い」などの意味を持つのではないかとされています。
「苦い」という言葉もあまりパッとしないですし、旧約（ヘブライ語）聖書の中で、ミリアム（モーセの姉）はあまり良いイメージが無いような。。。
というのは、ミリアム（モーセの姉）とアロン（モーセの兄）がモーセに不満を言う場面があって（民数記12章）
雲が天幕の上から離れ去ると、見よ、ミリアムは皮膚がツァラアトに冒され、雪のようになっていた。アロンがミリアムの方を振り向くと、見よ、彼女はツァラアトに冒されていた。
新改訳2017
このことによってミリアムがツァラアトに冒されるというのがすごく印象に残っているので。。。
最初の女預言者「ミリアム」
ただ、よく聖書を読んでみるとミリアムは女預言者として出エジプト記に登場します。
出エジプトをしたイスラエルの民の有名なうたの中でこのように表現されています。
そのとき、アロンの姉、女預言者ミリアムがタンバリンを手に取ると、女たちもみなタンバリンを持ち、踊りながら彼女について出て来た。
新改訳2017
そうです。ミリアムはモーセやアロンと共にイスラエルの民を率いて「出エジプト」させた一人なのです！
「出エジプト」とイエス・キリスト
多くの聖書学者は
・モーセの誕生
・イエス・キリストの誕生
の類似性に言及しています。
モーセの誕生ではエジプトのファラオがイスラエルの民の男の新生児たちを虐殺します。
1. モーセはパピルスのかごで逃れ、王女の息子になります
2. 後に、有名な海割りでイスラエルの民と「出エジプト」します
キリストの誕生ではヘロデ王がベツレヘムの２歳以下の男の子を皆殺します
1. イエス一家はエジプトへと逃れます
2. ヘロデ王が亡くなってから、イエス一家はイスラエル（当時のユダヤ属州）へと帰ってくることによって「出エジプト」します
このことでモーセとイエス・キリストが対比されていることに気付きます。
また、イエス・キリストの一つのテーマである「出エジプト」からみる「救い」というところにつながります。
ちなみに、イエスという名前はヘブライ語のヨシュアになります。
そうです、モーセの後を継いだヨシュアも連想されます。
さらにさらに、ヨシュア(יְהוֹשׁוּעַ)は神様の救いという意味を持ちます。
聖書凄すぎませんか！？
「出エジプト」を連想させるヨセフとマリア（ミリアム）
ヨセフ
旧約(ヘブライ語)聖書ではヨセフによってイスラエルの民はエジプトで住むようになります。
そして、エデンの祝福をエジプトにもたらします。(詳しくはこの記事)
天地創造から始まるエデン(神様)の祝福を象徴します
マリア(ミリアム)
ミリアムはエジプトの奴隷とされていたイスラエルの民を率いて「出エジプト」をすることで
イスラエルの民の救いを象徴します
イエス・キリストの生涯にあまりにも綺麗に繋がりすぎてワクワクが止まらないのです！
最後に
ハッ！！と気づいたこの考察はいかがでしょうか。もしかすると考えすぎかもしれませんが過去にこの関連性について言及している記事・本・動画などがありましたらぜひシェアください。
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